初期のOS/2Warp4ではE-IDEインターフェース接続のハードディスクを利用する場合にサイズ(容量)に注意する必要があります。(別にOS/2に限らない規格がらみの問題ですけど)
具体的には4GB以上のハードディスクにはOS/2が導入できません。(現在のパッケージは大丈夫)
そのためのCSDがIBMより配布されているんですけど(JR10022とかFX00505等)、このCSDをあてるためにはOS/2がインストールされていなければいけないわけです。
私は一旦、小さいハードディスクにインストールしてからCSDをあてましたが、現在は4GB以下のハードディスクなんて中古屋さん以外ではみかけませんし、たまに新品が売っていても新たに買うのはコストパフォーマンスを考えるとちょっと・・・(これだけ大容量のハードディスクが出まわっているわりに小さな物の値段は下がっていません・・・)
FX00505を利用したインストールディスケットによる導入
1.「インストールディスケット」にあるOS2LDRファイルをFX00505中のファイルと差し替える。
〔詳細1→〕
2.修正した「インストールディスケット」を利用してインストールを行う。
3.インストール途中でハードディスクのOS2LDRファイルを「インストールディスケット」中の
修正したOS2LDRと置き換える。〔詳細2→〕
4.フロッピーディスクを抜き、再起動してインストールを続行する。
5.インストール終了後にFixPak(FX00505)を適用する。
その時にフロッピーから起動して適用する。(OS2LDRと他のファイルの不整合を防ぐため・・・らしい)
※なお、JR10022及びFX00505は8.4GBまでのEIDEハードディスクまでしか使えない。
8.4GB以上のハードディスクについてはPJ26500を導入する。
【余談】って事は、いきなり8.4GB以上のハードディスクには導入できないってことか?
《参考資料》
・FX00505 README.TXTより抜粋・編集
【H12.1.17】
詳細1
1-(1) インストールディスケットに作業領域を確保する
tedit.exe tedit.hlp を削除
1-(2) unpack2 \FX00505\FIX\OS2.12\OS2LDR.___ a:\ 〔補足1→〕
詳細2
3-(1) インストール途中で次のMSGが出たところで次の手順に進む。
「ディスケットをドライブAから取り出して下さい。
Enterキーを押して、インストールディスケットを続けてください。」
3-(2) [Enter]キーを押さずに、[F3]キーを押してコマンドプロンプトに移る。
3-(3) ATTRIBコマンドを使う。 〔補足2→〕
attrib -s -h -r x:\os2ldr
copy a:\os2ldr x:\os2ldr
attrib +s +h +r x:\os2ldr
x: はOS/2がインストールされたドライブに読み替える
補足1
1-(2)-(a) unpack2.exeはFixPak_CD-ROMのFX00505ディレクトリにある。
例えば、CD-ROMが E: で、FX00505ディレクトリが\CSD\WARP4\にある場合は
e:\csd\warp4\fx00505 unpack2 e:\csd\warp4\fx00505\fixX\os2.12\os2ldr.___
a:\
となる。
補足2
3-(3)-(a) attrib.exeはOS/2WarpCDの中の \OS2IMAGE\DEBUG ディレクトリにある
例えば、CD-ROMが D: であるとすると
d:\os2image\debug\attrib -s -h -r x:\os2ldr
x: はOS/2がインストールされたドライブに読み替える