好きと嫌い



「なぁ、マムシ。もっかいしょう?」
シゲは間宮に上目使いで聞く。
「…またぁ?……俺もう疲れたんだけど」
「ええやん。な?」
極上の笑みを間宮に送る。
うつむいて、ただ肯くより他無かった。
「うん…」

「あっ…………んっ……」
シゲが間宮の良いところばかリを
突き上げてくる。
もう、慣れてしまった鈍い痛みも、
伝わる体温も、間宮には心地良いものだった。
「さ…とう…もっと……もっと、して……」
潤んだ瞳で、シゲの顔を見上げてくる。
その顔がなんとも可愛くて、ついイジメテしまいたくなる。
間宮の要求にワザト反する形で、余計にゆっくりと
出し入れする。
「…やぁ………じらさないで……」
間宮から非難の声。
でも、どこか熱を帯びた妖艶な声。
視覚から刺激を沢山与えられてるシゲの方は
かなり限界に近い。
程無くして、やはり我慢できなくなったシゲは、
速度を速めた。
「…ぁーっん…………うん……あっ……はっ……やぁー」
間宮が達きそうになる度に、与える刺激を緩和したり、
外まで引き抜いてから再び突く。
「んっ…やっ……も、もたな…い」
涙目でシゲに告げるが、にこりと微笑むだけで、
あともう一回の刺激を与えない。
「もーちょい、まったってや」
シゲが微笑む。
「やだ……もう……イク……」
「あかん」
「ちよっ…さと……う……」
刺激が欲しくて自分でしようとすると、腕を止められ、
頭の上でまとめられた。
「や。さとう、離せ!……これじゃいけないだろ!!」
「いかせたらん」
「なっ……んっ……痛……」
間宮のモノを根元からシゲがきつく握っている。
そして、後ろへの刺激を強めた。
「……てめー、……しつこ……い……」
間宮の罵倒が、空しく
シゲの部屋に霧散する。

数分後。
すっかりご立腹の間宮。
「もー、ぜってーてめーとは、Hしねぇからな!!」
「ははは〜。そん台詞もう百回以上聞いたで」
「……大体、なんだよ。あの、しつこさは……」
「お前にいわれたかないわ」
「……ったく、明日の試合でれなくなったらどうしてくれんだよ!?」
「ええやん。一回しかないわけやないんやし」
「レギュラーの座が懸ってんだぞ!!体調不慮は、
自己管理のできてない証拠にされちまう」
「……大変やな〜森のお人は……」
少しも大変ではなさそうな声色。
余計にむっとし、間宮は押しだまる。
すっと、シゲの手が間宮の顔に伸びてきて……。
そのまま顔も近付いてくる。
口唇が触れあって、シゲの舌が侵入してくる。
「……んっ……」
鼻から抜けるような甘い吐息。
先程したばかりだというのに、間宮の体は
再び熱を帯び始める。
奥の方が、熱くなっているのが自分でも良く解る。
甘いうずきが熱の所為で全身へと駆け巡る。
我慢できなくなって、シゲの手を取ると、
自分の後ろへ手を這わせた。
口唇を離すとシゲがにやついた笑みを浮かべ言う。
「……何や?また、して欲しいん?」
そんなことを言いつつ、シゲの指は間宮の蕾を
押し開くように中へ入って来て、内側をなぞるように
うごめき始める。
「んっ……あっ……はっ……んっ……」
腰をくねらせる間宮に、からかうようにシゲが言う。
「……そんなに、ええの?こっちも欲しない?」
そして、片手で自分のモノを間宮に見せて問う。
「欲し……」
僅かばかり紅潮した頬で、そう呟く。
すると、普段ではありえないことを間宮がしたのだ。
座った姿勢から、前屈みになり、
シゲのモノを自ら口に含んだ。 
「……あっ、よせ……」
シゲが、間宮を自分のそれから引き接がそうとする。
普段はシゲが強要しない限り、絶対したがらない。
こういう時はシゲも余裕が無いのか、慌てて間宮を
引き接がそうとする。
しかし、煽情的な目線を間宮がシゲに送ってくる。
あっけなくシゲは、間宮の口の中に熱を吐き出した。
何事も無かったかのように、自然にソレを飲み干す。
白濁した粘質の液体を口の端に流してシゲを見る。
柄にも無く、バッと顔を背ける。
シゲが真っ赤な顔をしているのを間宮は見逃さなかった。
つーっと流れる液体を無造作に腕でごしごし拭くと、
「佐藤、早く入れて?」
珍しく、無意識で可愛らしくお願いする。
「……わーったから、そんな顔すな」
「…………どんな顔だよ?」
いつもの表情と口調に戻る間宮に、内心ほっとして
シゲは間宮の蕾に熱い杭を打ち込んだ。

シゲが寝てしまってから、間宮はそっと起き出し、
散乱した服の中から間宮は自分の服を見つけると
いそいそと身に付け始めた。
壁の時計は既に門限を遥かに超えた時間を指している。
(はぁー。……だから、嫌なんだよな。こいつとすんの……
時間忘れて夢中になっちまう……久し振りだから
お互い溜まってたし……。口でしたら、慌ててるし……
どうしたんだ?いつもは自分が無理矢理にさせるくせに。
でも…まあ……いいか……こんな無防備な顔初めて見るし)
少しだけ微笑みながら心の中で呟く。

←→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→

翌日

「「「「……おい、間宮大丈夫か?」」」」
ハーフタイム中に、口々にそう言われた。
「何が?」
知らん顔で皆を見渡す間宮。
「顔色悪いぞ……それに、何か反応鈍いし。いつものお前らしくないぜ」
三上が、少し気後れしながら言う。
「そーそー。普段なら、スライディングとか多用してるくせに
今日に限って使わないし」
三上の言葉に加勢するように、藤代が言ってくる。
「……いいだろ。俺の勝手だ」
是非もない淡白な台詞。
「そりゃ、そうだけどさ……」
つまらなそうに藤代が言う。
一旦、うつむきかけた藤代だったが、その時にあるもの
を見つけた。
「間宮……」
心なしか声が上擦っている。
「なんだ?」
面倒くさそうに藤代を見る。
「それ、……何?」
藤代が指を指しているのは、間宮の首筋。
「はぁ?」
訳の解らない質問をされ、間宮は返答に困る。
「だから、……その……首についてるのって……キスマーク?」
「……間宮の首に何がついてるって?」
三上が面白がって、間宮と藤代の会話に割り込んで来る。
「キスマークらしいものが……」
「は?マジかよ?」
と言い、間宮の首筋を観察する。
「……ああ、確かにあるな……」
三上の台詞に反射的に言い返そうとして……
「……そんなもの、あるわけな……」
言いかけて止める。
「……あいつ、まさか……」
(……俺が知らないうちに付けやがったのか?!)
「……ん?どうしたんだ」
渋沢が近付いてくる。
「何でもねぇよ」
三上が意味有り気な笑みを浮かべ言い放つ。
「そうか……もうじき、試合始まるぞ」
三上の言葉を受けて、マイペースに話す渋沢。
「ああ、解ーってるよ」
そう言ってピッチに戻って行く。
続く?
+++++++++++++++++++++++++++++++
あとがき

久し振りに書いたら、HシーンちっともHっぽくないですね。
まぁ、わざとそうならないように書いてる部分もありますが……。
無駄に長い気がします。そして、終わってないですし……
本当はこの後の試合を書きたいのですけど……。
シゲまみやんにすると何故か笠井ちゃんの出番がない……。
シゲはまみやんのことそのまま『マムシ』と呼んでます。
まみやんは『佐藤』と呼んでます。……だって……シゲって
呼べないですよ。自分とほぼ一緒の名前なんて……。
名前にまつわるエピソードは、オフラインの方で書いたのですが
それから一時して単行本でWシゲって載ってた時は
我が目を疑いました。しかも、まみやんも公認な呼び方ですのね……。

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル