ごめんねって★ベイビー (こういう軽そうで少女漫画ちっくなベタベタなタイトルが好きなんです…汗) 何で? 何で、俺のことだけ、見てくれないの? 何で、俺のことを、好きだと言ってくれないの? ギシッ。 ベッドに寝ている間宮の上に、藤代が乗ってくる。 「おい、コラ。お前のベッドはあっちだろ…」 嫌そうに、睨んで来る間宮をなんのその。 藤代は間宮が着ていたタオルケットを剥がす。 「何やってんだよ?」 鋭く睨んで来る間宮に、藤代は笑って言った。 「いいじゃん」 「よくない。それに俺は眠いんだ。いい加減どけ!」 そういう間宮の口唇に自分のそれを重ねて。 「んっ…お前、何するんだよ!」 無理矢理ひきはがして、藤代に抗議する。 「何ってキスだけど?」 「お前、そういうのは女にしろよ!」 「だってさ、フェンスの向こうじゃん?」 「だからって、何で俺に」 「同室だから好都合!」 「……却下」 「あ、ひでぇ。いいもん。勝手にするから」 「は?」 再びキスをした。 「んっ。ちょっと…ヤメっ…」 間宮の上着をめくって、胸の突起を舐める。 「ヤッだっ…」 間宮の拒絶の言葉を聞きもせず、藤代の行為は段々エスカレートしていった。 下着ごと間宮の穿いていたハーフパンツを下ろして、後ろの穴に直接触れる。 「なっ…!」 「あ、間宮、そんな顔もするんだ。へー」 笑いながら藤代は自分のモノを外に出して、間宮のそこに宛がう。 「ちょっと、待て!そのまま、突っ込むつもりじゃないだろうな?」 「え?このまま、突っ込むつもりだけど?」 「アホか!そんなことしたら、お前だって痛いだろ?」 「そうなの?」 「多分………」 嫌そうに顔を歪めながら、間宮が言う。 セックスはしたくない。 それが間宮の本音。 でも、藤代がそれを望むなら仕方ない。 恋人でも何でもない。 ただのチーム&ルームメイト。 それだけ。 でも、藤代がいつも楽しそうにサッカーするのを見ているのが自分は好きだから。 藤代のドリブルは自分がするのと違っていて、ボールが足に吸い付いているみたいで、凄く綺麗で好きだった。 その手助けとして性欲処理に付き合うのならば仕方ない。 それが結論。 でも、やっぱり痛いのは嫌。 誰だってそう。 だから、止めた。 女だってそのままやったら痛いに決まっている。 ましてや自分は男だ。 間宮はそう思った。 「………んー、あ、アレがいいか」 藤代は一旦ベッドを降りて何かを取りに行った。 戻ってきた藤代の手にあったもの…ワセリン。 「……コレ、使えばいいだろ?」 「……解らんが…痛くないなら、何でもいい」 藤代は、間宮のソコと自分のモノにそれを塗りたくる。 「…よし!」 「『よし!』じゃねぇだろ?」 「え?」 「もういい。さっさと済ませろ…」 諦めたように間宮はそう呟く。 「んっ……いっ」 悲鳴めいた小さな吐息を出す。 ぎしぎしと体が軋む。 痛みが断続的に繰り返される。 つま先から頭の天辺まで痛みが突き抜ける。 苦しくて痛くて仕方ない。 ぎゅっと瞑っていた目をうっすらと開けてみる。 藤代は気持ちよさそうに笑みさえ浮かべていた。 この顔、試合の時にゴールを決めた時のアレに似ている。 間宮はぼんやりとそんなことを思った。 次の日、朝練は兎も角、授業中が間宮にとって一番地獄だった。 起立と礼をやる度に腰と尻が物凄く痛い。 勿論、長時間座っていなければいけないのも、地獄で。 痛みと格闘している間に、授業は終わっていて、いの間にかまた次の授業。 そんな一日だった。 なのに、昼練、放課後の本格的練習とを終えてくたくたに帰ってくると、 藤代は間宮にとどめの一撃を放った。 「なぁ。今日も、やろうぜ」 「はぁ…」 間宮は盛大な溜息をついた。 「お前な、昨日の今日でムリに決まってんだろ!」 「えー?いいじゃん、やろうよ」 間宮はぼそりと呟く。 「…こいつに何いってもダメだよな…」 「うっ…っ」 藤代は『間宮』と呼びながら、ピストン運動に勤しむ。 「お前な、そんな苗字連呼するな!」 「えー?いいじゃん」 そういって、藤代はキスをする。 軽く触れるだけの優しいキス。 でも、それは、行為以上のなにかを望まれているようで、間宮はいた堪れなかった。 行為と同時にキスを繰り返す。 何だろうか? 間宮はそれに違和感を覚えた。 いつの間にか、藤代とそういうことをするのが普通になっていた。 でも、気持ちはいつも置き去りで。 「なぁ、なぁ、いいだろ?」 「ちょっと、待て。辰巳先輩のところに本返しに行くから」 「えー、それこそ後でいいじゃん」 などと藤代は言って、壁に持たれる様にベッドに座っていた間宮のベッドの上に乗ってくる。 嫌だという間宮の言葉を無視して、藤代は行為に及ぼうとする。 そんな時、軽いノックと共に笠井が部屋のドアを開けた。 「なっ…誠二!何やってんのさ?」 猫目を大きく見開いて、明らかに驚いた顔で藤代に言う。 「げっ、タク!」 「『げ』は余計だろ。ったく。というか、お前、なにやってんの?」 凄く恐い目で藤代を睨み付ける笠井。 「何って…えへへ。何でもないよ」 笑ってごまかし、ベッドから降りる。幸い、二人とも服は着ていた。 が、間宮の服はかなり乱れていたが。お腹の辺りがちらりと見える。 「間宮、ちょっといいか?」 「あぁ」 「え?タク、俺に用じゃなかったの?」 「気が変わったの」 「ついでに、辰巳先輩の所に行ってもいいか?」 「あぁ。じゃ、間宮借りてくよ」 続く。続きは暇が出来てから…。頭の中では完結しているのに文字に起こすのが苦手なんです。 |