毎月来る黄金聖闘士の誕生日。
しかし、毎月毎月パーティを開いていたら体が持ちそうにもない。
だからといって祝わないと世間体が気になる。
そこで白銀聖闘士達は考えた。
毎月当番制で祝えばいいじゃないかと。
名づけて「白銀祝い隊」
「今年は・・・・・・アイオロスさんか」
カレンダーの青丸印を見てミスティがつぶやいた。
「サガさんを石にしてあげるのでいいんじゃねぇの?」
夕食の時間、当番制で作る食事を箸でつつきながらアルゴルが答えた。他の白銀達も箸は止めないもののそちらの会話に神経を集中している。
「確かにそれもいいが、そうしたらまたシャカさんの二の舞になりそうな気がするんだが」
「とはいえ、どっちにしろサガさんガラミでしか喜ばないんじゃないのか?」
苦渋の表情を浮かべたダンテにさらりと答える魔鈴。
「そういえば、お前達女聖闘士達はまだ祝い隊やってなかったよな?」
「ちゃんとやったさ、三年前に」
「三年前かよ・・・・」
大根の煮込みをほおばりながら、軽く探りを入れるアルゴルに魔鈴はどこまでもクールに言った。
しかし、それでみなの腹も決まった。
「じゃあ三年ぶりにこいつら(シャイナと魔鈴)にまかせてもいいとおもう人」
硬質なよく通るアステリオンの声が食堂に響き渡った。そしてその声と同じに、食堂にいた白銀聖闘士男性陣たちは一斉に手を上げたのだった。
「な!ちょっと待てよ!」
男性陣の決定に意義を唱えるシャイナ。
「私はその日は星矢と遊園地に行くんだ!やっと二人っきりで行けるんだ!」
「俺も前の祝い隊の日にはジニーちゃんと約束があったのに行ったんだ」
シャイナの斜め右の向かい側の席でサバの煮付けに手を伸ばすアルゴル。
「あんたそれでミロさんまきこんでナンパに出たんでしょうが!あんたの両手両足含めても数え切れないオンナノコと星矢を一緒にしないでよ!」
「何を言う!それぞれのオンナノコにちゃんとサイドストーリーがあるんだ!たとえばカミーユちゃんなんか三ヶ月前に劇的な再会を果たしたんだぞ!それから今回のジニーちゃんは花屋の娘さんで・・・・」
「オイオイ、また新しい女の名前出てきたぞ」
カレンダーの青丸の下に魔鈴とシャイナの名前を書いてミスティはふたたび食事に着く。
「ちょっとまてよ、ミスティ!まだ決まったわけじゃ・・・」
『いや、もうこれで決定だ』
シャイナの抗議の声に白銀男性陣一同が声をハモらせたのだった。
「結局、こうなるのか・・・・・・・」
涙声でつぶやくシャイナ。十一月三十日。アイオロスの誕生日その日であった。
「まあまあシャイナ。ようは早く終わらせればいいんだろう?」
「あ、ああ」
「アイオロスにサガを突き出せば終わるだろう?」
「そうか!確かに!」
「しかしまぁ・・・・、それだけじゃ面白くないな」
「はぁ?」
「せっかくだから飛びきりの演出をしてやろうって奴さ。これ見てみな」
言って魔鈴は胸の谷間から小瓶を取り出した。緑色の小さなその瓶は見るからに異彩を放っている。
「なんだこれ?」
シャイナは手にとってまじまじと見る。瓶の中には液体が黒い色をして入っている。
「飲んだら感度がいつもの10倍になるといわれている催淫剤さ。これくらいの趣向を凝らさなくちゃ白銀祝い隊の名がすたる」
「いや・・・、すたるほどの名前もないとおもうんだが」
「さ、行くよ、シャイナ」
「・・・・あ、ああ・・・・・・」
「ということでサガさん。このジュース飲んでください」
言って魔鈴が差し出したのは「午前の紅茶」のペットボトルにはいった茶色の液体。一目見るとただの「午前の紅茶」にしか見えなかった。
「・・・・・なんなんだ?一体・・・・・・。ということでって、どういうことなんだ・・・?」
いきなりやってきた魔鈴を見て戸惑うサガ。ちなみにカノンはというと、ちゃんと直前にゲーセンの無料券を渡してあるので今日は帰ってこないだろう。
「いつもお世話になっている黄金さんたちに白銀聖闘士からのサービスですv」
「そうか・・・。そこにおいておいてくれ。あとで飲むから」
「今飲んでください」
「・・・何故」
「・・・・・・・・・うるさいねぇ、いい年した男がぐちぐちぐちぐち・・・・・。いい加減に飲まないと、仮面外すよ?」
いきなり魔鈴が怒鳴りだし、仮面をひっつかむ。途端にサガの顔色が青くなった。
「え!?何!?仮面!?飲む!飲むから外すな!外すんじゃない!」
仮面に手を掛けている魔鈴を制して、その液体を口に含むサガ。
そして、異変は起きたのだった。
「へー、誕生日プレゼントか。なんだろうな」
「驚くとおもいますよ・・・・・(いろんな意味で)」
一方、アイオロスを連れてくるのを頼まれたシャイナは脱力気味に双児宮への階段を降りていっていた。
「あの・・・、所で今日、私待ち合わせあって・・・・・・、双児宮についたら帰っていいですか・・・・」
「あ、ああ。いいが・・・・・」
「むしろ消えたほうがいいとおもうんですが・・・・」
「?」
そんな会話をしながら、双児宮についた。ついてしまった、といったほうがシャイナの心情的には正しいが。
「じゃあ、私は逃げます!あとよろしく!」
双児宮に入る手前で光速に近い速さを出して走り去るシャイナ。そんな彼女を見ながらアイオロスがあっけにとられていると、中からは魔鈴が出てきた。
「魔鈴」
「あーー・・・・・、アイオロスさん。中にプレゼントが用意してあるんですけど・・・・。」
「は?」
「正直なところ言うと、ちょっとやりすぎちゃった、みたいな・・・」
「はぁ?」
「まあ、・・・・・・・・・うん・・・、こういうのもありってことで」
「なんなんだ?」
「私は帰ります!」
言って魔鈴も光速に近い速さで双児宮から金牛宮に続く階段を下っていったのだった。
「・・・・・・・・なんなんだ一体」
二人の女白銀聖闘士の妖しさ全開の態度に疑問を抱きながらも、双児宮の中に足を踏み入れる。しかし、中にはご馳走を用意しているよな気配はどこにもなかった。その上サガもいない。首をひねりながらも、サガの私室のドアを開けてみる。家主が探してもいないときは勝手に開けてもよいと暗黙の了解が二人の間には出来あがっていた。
「サガ・・・・・・・?」
ドアを開けたとたんに、苦しそうな息遣いが聞こえてきた。すすり泣くような、それでいてどこか煽情的な息遣い。
「ぁ・・・・ぁいおろぉ・・・・」
暗くてよく分からない。しかし、その声は紛れもなくサガの声だった。異変を感じて明かりをつけて中をよく見る。ベッドの上。そこでサガがどこか苦しそうに悶えていた。
「なんか・・・、熱くて・・・ロス・・・・・・・」
潤んだ目でアイオロスを見つめてくる。なんともいえず煽情的に。今まで、どんなに乱れているときでもこれほど熱っぽくサガがアイオロスを誘った事はなかった。
「・・・・・・サガ?」
いぶかしむアイオロスを引き寄せて、そのままベッドに押し倒す。
「ロス・・・」
首筋に舌を這わせる。それは、今までサガにしてもらったことがないほどに情熱的だった。
「・・・・・なにがあったんだ?」
そこまで言って、さっきの女白銀聖闘士たちの怪しい態度を思い出す。『ちょっとやりすぎちゃったかな、みたいな』。
ちょっとじゃなくやりすぎだろう、これは・・・・
危うく口まで出しかけたその言葉を飲んで、ニヤリと微笑む。そういうことなら、この誕生日プレゼントを思いっきり楽しまなくては、と。
首筋から鎖骨に掛けて舐めているサガの頬をつかんで、顔を固定すると唇を舐め、そのまま舌を入れる。いつもなら、少しは抵抗するものの、今日はむしろ積極的にアイオロスを求めてきた。
「・・・・・・っふ」
息が切れ、唾液が唇からあふれ顎をつたう。それでも拭おうとせずにお互いに求めつづけた。
今までにないこんなサガは、アイオロスが夢にまで思い描いてきたことだった。自分からアイオロスを求めてくれているサガ。いつものように、自分の一方通行ではない、そんなサガ。たとえ、薬の効果と分かっていても。
「サガ、足、開いて?」
耳元で囁く。すると、少し手に力をこめ、しばし逡巡した後、ロスの思惑通りおずおずと足を開く。薬が効いているとはいえ、まだやはり理性は少し残っているらしい。頬を一層赤く染めて下を向いている。
「こっち見て?サガ」
手ではサガの秘所にまで手を伸ばしながらも、顔はしっかりサガと向かい合っている。膝の上で足を開き、アイオロスにしがみつくサガは、恥ずかしそうに首をゆるゆると振った。
「っぁっ・・・・」
アイオロスにしがみついて、サガがうめく。後ろではロスの指がサガのそこへと侵入していく。濡らしもせずにそのままいれるものだから痛くてしかたがない。サガは苦痛に顔を歪めた。
「やっぱり、このままじゃ痛いか。」
言ってアイオロスは指をサガの口元に持ってくると、舐める様に目で促した。サガは恥ずかしそうに目を伏せながらも、指を一つ一つ丁寧に舐めていく。まるで猫になめられているようだ、とアイオロスは目を細めた。
「よくできました。」
サガに軽くキスをすると、アイオロスは再び指をそこへと持っていくと人差し指を入れた。口を固く結び付けているから声は出ないものの、サガの手に力が入った事はわかった。
アイオロスのと行為で馴らされているそこは、軽く指を受け入れ、すぐに三本入ってしまった。
「あっ・・・ん」
指のかきまわされる感触に過剰に反応するサガ。いつもより甲高い声に薬の存在を確認できた。
「サガ、これなんだ?」
言ってアイオロスはすぐ近くにあったケーキから、イチゴを取ってサガに見せる。どうやら女聖闘士たちがせめてもと置いていったらしい。
「イチゴ・・・・?」
ほうっとした顔で言った後、それをどう使おうかがわかったらしい。アイオロスは生クリームをそこに塗ると、入り口にイチゴを持ってくる。
「ちょ、ロス・・・、やめ・・・・・」
涙声で懇願するが、アイオロスは一つ目をいれ終わり、次の二つ目に入ろうとしていた。
「誕生日だろ?ケーキはサガがいいな」
「・・・・・ばかっ」
二つ目のイチゴも入る。もともと、ケーキ用に切ってあるため、ひとつひとつが大きくはないが、異物が自分の体に入っているという事実がサガの羞恥心に火をつけていた。
「ロス・・・、冷たい、だして・・・・」
「自分で出す?」
言いながら、ロスは自身を取りだし、生クリームを潤滑油がわりに塗りつけ、サガのそこへといれる。
「あっんっ、やだ、冷たい・・・痛・・・」
アイオロスの上に座っている形になっているため、自分の体重もかさなり、ロスのそれは一層存在が感じられた。
なんとかその感触から逃げようと腰を動かすが、逆効果となってしまう。
「サガ、動かすよ・・・・・・?」
言って、腰を上下に振る。いきなりの振動に全身の力が抜けたサガはアイオロスにしがみつき、ただその刺激に耐えるしかなかった。
「あっ、あんっあっ・・・・・・・」
目を開けていられず、息も絶え絶えにアイオロスにしがみつく。イチゴと生クリームがまざりあい、サガのなかではねちょねちょと卑猥な音が立っていた。
「すごい、サガのなか・・・・」
「やだっ・・・やめ・・・・・」
感動したかのように呟くアイオロスに、みとめたくないと言った様子で首を振るサガ。しかし、そんな抵抗も激しく揺れ動くロスのそれによって、言葉にはならなかった。
「あんっ」
際だかい声をあげてサガが果てる。しばらくしてアイオロスもそれにならい、一時サガの中から自身を取り出した。
「後始末、大変そうだな・・・・・・」
しばらく、息を切らせていたサガは、苦しそうにそう言って指をうしろの蕾へともっていき、生クリームをかき出そうとする。
「ぁっ・・・・・」
まだ薬が抜けきれていないのか、そうした刺激にすら反応してしまい、サガの自身が再び元気を帯びてきた。
それを見たロスは、どうやらまだまだ楽しめると、密かに微笑んだのだった。
あとがき
ツッコミ不可
んでもって管理人は逃げます!アデュー!!!(オイ)
これを書いている間メッセンジャーでエロ談義に花をさかさせてくれた友人S.イチゴネタをくれたK!どうもありがとう!!
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