時には凶器にもなり、
時には恋のお助け人ともなる物。
それはなーんだ?
さて、答えはなんでしょう・・・・・・?
HANABI
時は夏休み真っ盛り。
普通なら宿題というラスボス的存在の奴の事も忘れ、遊びまくるもの。
もちろん、聖ルドルフ学院中男子寮の諸君もそんな庶民と一緒の生活を送っている・・・
はずがなかった。
なんたってここにはルドルフの大魔王と言っても過言でない者、
観月はじめ(15)が存在している。
観月の監視が行き届く中、のんびりと遊べる筈がない。
一同、宿題を終えるのに大忙しだ。
だが、言う事を聞くのは1・2年の後輩と、観月に恐れを抱く3年ぐらい。
他の3年は好き勝手に遊ぶばかりだ。
男子テニス部D2の柳沢・木更津ペアがいい例とも言えるだろう。
もっとも、家からかよう人間には関係ない話だが。
そんなある日。
「なぁ、観月。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「みぃーづぅーきぃー・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はじめちゃん。」
「ああもうなんなんですか一体!!」
その瞬間、物凄い音が部屋に響く。
説明しよう。
家からかようはえぬき組メンバーの一人である赤澤は、
その日夏休みの宿題のことを思いだし、大急ぎで寮まで走ってきた。
もちろん、出来ている宿題は僅かである。
テニス部部長なのに情けない話だ・・・。
まあ『バカ澤』というあだ名が付くだけあるのだろう。(オイ!)
そして観月の部屋まで辿りついたはいいが、名前を呼んでも気づいてないのか
反応がない。
そこで最後の手段を使うことにした赤澤は、その手段を使う。
すると、やっと気づいてくれたのかどうなのかはよくわからないが、
観月がやっと喋ってくれた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・が、
その後物凄い勢いでノートで殴られたのである。
哀れなり、部長。
ここのテニス部の主従関係は『マネ>部長』ということらしい。
部長よりマネの方が強いというのも何だか・・・・・・・。
「で、何の用ですか?」
ノートを机の上に置き、観月は死にかけの赤澤に問いかける。
死にかけというのは大げさすぎないか?というツッコミは一切受け付けない。(マテ)
すると赤澤は突然真剣な目で言い出す。
「観月・・・・・・宿題写させてくれ。」
さて、観月の答えはというと・・・もう皆さんはわかったであろう。
「嫌です。」
その瞬間、赤澤はさらにショックを受けた。
大好きな人に断られたのだ。これ以上の衝撃がどこにあるだろうか。
あるというツッコミはやはり受け付けない。(コラ)
「そんなこと言わずに教えてくれよ・・・な?」
「夏休みの宿題ぐらい自分で解決しなさい。」
「観月さ〜ん、お願いしますよ〜。」
「なんで僕があなたの宿題のお手伝いなんかしないといけないんですか?」
何を言っても観月は宿題を写させてくれる気配を見せない。
赤澤は次第に諦め始めたが、そこで最後の手段を思いついた。
「こうなったら・・・・・・・・・・・・・!」
「ちなみに裕太君なら実家に帰ってますから。」
・・・・・・・・・ちっ、ばれたか。
そう言わんばかりに衝撃を受けた赤澤。
自分が頼んだのでダメなら、裕太にたのませてみようと考えたが、
観月に読まれたため、その作戦も失敗に終わった。
もはや手段はないのか・・・赤澤がそう思い始めたその時!
ピューンッと何かが観月と赤澤の目の前をすり抜けていく。
あまりにも突然の出来事だった為、両方とも驚きの表情を隠せない。
「・・・何だ今のは?!」
「そんなの僕が聞きたいくらいですよ!」
このままいけば、喧嘩になり兼ねない。
元の原因は何かを飛ばしてきた人物にあるのだが、
その人物が出てこない限り、事件(?)が解決する筈がない。
その時、そんな危険地帯に足を踏み入れる者がいた。
「観月〜、ロケット花火飛んでこなかった?」
「・・・・・・ロケット花火?」
観月と赤澤は偶然にも同時にそう発言していた。
「そう、ロケット花火。」
それに応えるかのように木更津が言う。
その時、二人がキレかけだということに木更津は気づいていない。
「・・・あれ?赤澤も来てたんだ。」
「俺が来ちゃ悪いって言いたいのかそれは?」
今にもキレかけなため、発言が冷静になっている赤澤。
もちろん、そんなこと木更津が気づいているはずもない。
「あんまり来て欲しくありませんでしたね・・・。」
観月が小さな声で呟く。
もちろん気づかれないように言ったに決まっている。
そして木更津がまた言い出す。
「まあちょうどいいや。一緒に花火しない?」
・・・・・・花火をしろ?
ただでさえ赤澤に夏休みの宿題の邪魔をされて機嫌が悪いというのに、
木更津のこの発言が来る・・・。
観月はもうマジギレ寸前、寮の中で花火が爆発しそうな瞬間・・・が?!
「いいじゃねぇかそれ!観月も行こうぜ!な?」
本当は夏休みの宿題をさっさと終わらせたい観月。
しかし・・・大好きな赤澤の誘いを断ることができないため、
赤澤に手首を掴まれ引っ張られながら連れて行かれる事に。
目的地へ向かう途中、木更津がクスクスと笑っていることに二人は
気づいていない・・・多分。(マテ)
そして目的地の寮の外の広い場所に到着。
なるほど・・・ここならロケット花火が僕の部屋に飛び込んでくるのも無理はない。
観月はほんの少しだが、納得をした。
そこには既に柳沢に金田に野村、そして里帰りしてるはずの裕太とテニス部員が
勢ぞろい。そしてなんと・・・
「な、なんで不二周助がいるんですか?!」
「観月、なんで僕のことフルネーム呼びなのかな?」
不二兄、持ち前の怖い笑顔で観月に言ってくる。
木更津君・・・・・・仕組みましたね。
観月は心の奥底で、木更津への復讐の決意をした。
「ねーねー、ねずみ花火に火付けちゃっていい?」
「え?!木更津先輩、それ本気ッスか?!」
木更津の発言を聞き、突然裕太が慌てふためきだす。
「裕太、実はそれ苦手なんだよ。小さい頃に・・・・・・」
「あ、兄貴!その事はばらすなって言っただろ?!」
「別にいいじゃん。減るもんじゃないしさ。」
「そういう問題じゃねーよ!!」
恋人同士の喧嘩寸前の次は、喧嘩するほど仲がいい(?)不二兄弟の喧嘩。
一部の部員は楽しげに、また一部の部員は呆れながらその光景を見ている。
「観月さんも兄貴に一言言ってやってくださいよ!」
裕太が観月の元へ駆け寄り、お願いをしだす。
ここで断わるかお願い通りにするかにより、観月の運命は変わる・・・はず。
しかし、観月の返答は予想外にも・・・
「・・・別にいいんじゃないですか?」
というものだった。
裕太は観月を尊敬していただけに、相当ショックを受けたに違いない。
「観月にふられちゃったね、裕太。」
「兄貴!余計な事言うな!!」
息を切らしながら兄に反論する裕太。
流石に疲れてきている様子・・・哀れなり。
「それじゃ、火つけちゃうよ。」
そんな喧嘩を無視し、木更津はねずみ花火に火を付ける。
その事に観月と裕太は気づいた・・・が、一足遅かった。
なんと観月の元へ近寄ってくる様子。
裕太は声にならない悲鳴をあげながら逃げていく。
「ちょっ・・・・・・なんで僕のところに来るんですか?!」
「そりゃあ観月が美人だからじゃないの?」
「そういう問題ですか?!」
「そういう問題だーね。」
「アヒルはだまりなさい。」
観月にアヒルと呼ばれた柳沢。
まあバカ澤と毎日のように呼ばれる部長より100倍はマシだろうが。
「ヤバイ!来ました!」
観月は即座に立ち上がり、走り去っていった。
追いかけられる事30秒・・・未だにねずみ花火は爆発する様子を見せない。
流石選手も兼ねているだけに、観月はまだ息切れする様子は見せていない。
それよりも、しつこいねずみ花火にうんざりしている様子だ。
「誰かこの花火止めてくださいよ!!」
観月は必死に助けを求める。
そこで、不二兄が言い出す。
「助けてあげてもいいけど・・・・・・」
「いいけど?」
「夜、楽しませてくれる?」
「やっぱり青学不二君には頼りません!」
不二兄の条件を聞いた途端、観月はあっさりと断わった。
その後少しばかり、不二兄は寂しそうな表情をしていた。
「お願いですから不二君以外の誰か、助けてくださいよ!」
ちゃっかり不二兄以外に助けを求める観月。
そしてちょうど赤澤の目の前を突っ走ったその時・・・
むぎゅっ!となにかを踏み潰すような音がした後、パンッと何かが弾け飛ぶような
音が響いた。
「うぉあっちゃぁっっっ!!!」
そして後から赤澤の叫び声も聞こえてくる。
この様子からして、赤澤があのストーカー花火を踏み潰したに違いない。
それと同時に花火が爆発し、火花が飛び散ったと考えられる。
「ちょっと・・・赤澤、大丈夫ですか?」
「ってぇ・・・・・・・・・・・・まあ大丈夫だろ。・・・多分。」
「今火花が手の方に飛んでましたよ?本当に危なっかしい・・・」
そう言った後、何と観月が赤澤の手をぺロッと舐めたのだ。
一瞬全員が我が目を疑った。
なんたって、不二兄は観月を狙っていたし、金田は赤澤を狙っていた。
このような光景を見せられては、ライバルとしての闘争心がさらに燃えてしまう。
実際、かなり燃えているだろう。
「み・・・観月?」
赤澤は未だに動揺を隠せない。
「まったくあなたという人は・・・・・・まあ、助けてくれたことには感謝しますよ。」
観月は赤澤だけに特別な笑顔を見せた。
この夏休みのこの日、二人にとって一番の思い出となっただろう。
そして、二人の恋人昇格記念日ともなるだろう。
・・・・・・さらに、不二兄と金田の闘争心倍増記念日にもなるであろう。(笑)
The.end
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藤宮佳乃's コメント
長くてゴメンナサイ。(汗)読む気失せますよねこれ・・・。
かざかみ空花様へのキリリク333の品、リクエストの『赤観小説』です。
赤観になっていますかね・・・・・・これ?
ギャグ多すぎですね。藤宮はこんなもんしか書けません・・・。(爆)
かなり恐れ多いですが・・・こんなのでよければもらってやってください。
何故か邪魔者多いです。金田とノムタク喋ってないし。(爆死)
きっと口を出す隙がなかったんだと・・・柳沢もあの一言がやっとだったということで。(無理矢理)
うちの小説は木更津と裕ちゃんがでばりやすいことが判明しちまいました。
あとは不二兄とか・・・?
指舐めってエロい響きですよね〜・・・。(笑)
でも今回キスはしてません。ほっぺにちゅーさえもしてません!!
なんてことだ・・・・・・自分がギャグ恋愛好きなせいでしょうかね・・・。(汗)
タイトルやテーマはあゆこと浜崎あゆみの『HANABI』より。
自分はA song for XXが好きです。切ない歌大好きv
背景色、涼しくないッスね・・・ごめんなさい。
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