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実は風邪をこじらせて三日程動けなかった(先週のはじめ)。嫌いな抗生物質まで服用したのに、全く役立たずで苦しんだ。年々からだの抵抗力は落ちている事を実感した。薬漬けの日々が続くなか、なんだかこうイライラしっぱなしでどうしようもなく、陰惨な日々だった。特に咳が止まらなかったのが一番辛かった。薬が切れると、寝ていようが、何していようがおかまいなしで、喉は潰れるし、寝れないし・・・。睡眠薬はなるべく服用しないように誓ったのに、やっぱり駄目。寝れないのは物凄く辛い。薬のおかげで体はだるく、まともに歩けない程だった。ちょっと前置きが長くなったけど、昨晩久々にビデオを借りにレンタルショップへ行った。旧作が百円で借りられるとの事だったので、もう一度観たい映画を借りることにした。ホラーとラヴストーリー以外のコーナーで探したけど、なかなか良いのが見つからずに30分も店内をぶらぶらしていた。悩んでいる時に目に入ってきたのが「シド アンド ナンシー」だった。懐かしさのあまり、顔から笑みが・・・。ゲイリー・オールドマンは好きな役者の一人だったし、ジョー・ストラマ-がサウンド面をやってたなんてのは、ここ数年で知った事だった。初めて観たのはもう10年以上前、当時とは違った見方も出来るのでは、と思い借りることに決めた。帰ってきて早速上映開始。「やっぱり、ゲイリー・オールドマンはハマリ過ぎてるなぁ・・・」なんて思いながら、昔観た時の事をふと思い出した。シド・ヴィシャスが好きで、好きで仕方なかった当時。今にしてみれば、かなり誇張されたものだったけど、それでもやっぱりシドはヒーローである。そんな彼の人生はドラッグのやり過ぎで終わる。もうちょっとマシな人物を崇拝できないのか、と自分を疑ってしまう。まあ、パンクロッカーなんて人間は若いうちに死んでなんぼなんだろうね。シドより長生きしてしまう自分が何だかこう、バカらしく思える。改めて観ると、色々と考えさせられる映画だった。もし未だ「シド アンド ナンシー」を観てない人がいたら、一生観ない事を薦める。もうすでに観てしまって、「とてもロマンティックな映画だった」と思っている人がいたら、かなり病気だよ。
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