お遍路2回目
面接授業の決定通知が来たとき正直気が重かった
仕事がこの春担当替えとなり半年も経とうとするのにまだ慣れない
夏休みでもないこの季節、数日間の休暇を取れるとは到底思えなかった。
で、とにかくやれることはやろう、と思い、こつこつと仕事を片付けること2週間。
ようやく見通しがついてきた。
「これなら2日間くらいなんとかなるかもしれない・・・」

とはいってもどこからお遍路をはじめるかでだいぶなやんだ。
前回は11番の藤井寺まで。
区切り打ちの慣例にしたがって藤井寺から先の勝山寺に向かうとすると
本気の山越え「へんろころがし」を通らねばならない。
歩いていくとしたら、最低でも3日間かかる。
だめだ、そんなに休めないし、第一お財布がもたない。

 なんだかだんだん考えるのが面倒になって、
 「レンタカー借りよっか」と思うようになっていた。

 そんなとき前回のお遍路からずっと私を見ていてくれた人(Kさん)に言われた
 「だって卒業するまでに歩く、って決めたんでしょ?」
 日数と行程がいかにハードかを訴える私に
 「だったら回れるところだけでもいいじゃん。車で行くのはいつでもできるよ」

 目から鱗、とはこのこと。
 そう、私は11→12→13としか考えていなかった。

 そこに執着しなければあとはカンタン。すぐにスケジュールが決まった。
 徳島駅から電車で20分ほどの府中駅周辺に札所が5箇所固まっている。
 そこだけなら8キロほど。歩いてもじゅうぶんまわれる。
 5寺まわったら最寄駅から電車で帰ればいい。
 12番の焼山寺、また行ける日も来る。
 17番の井草寺で区切れば、次はじめるときも楽だ。
 徳島駅前にホテルを取れば、重たい荷物もあずけられる。

 いつも旅をしたいなぁ、と思っていてもなかなか決まらないときがある。
 でも、必ずこうしてジャストミートなときがくる。
 そのときをもたらしてくれたのが、 Kさんの一言だったのだ。

 そんなわけで、10月18日夜行で出発、19日一日お遍路、20〜21日面接授業
 21日夜行にて22日朝帰宅、という日程が定まった。

 「若い(これでも)女のひとり旅なんて危険。まして歩くなんてとんでもない」
 って心配してくれる人ならたくさんいる。
 でも
 「大丈夫だよ。行って来な」
 って言ってくれる人はナカナカいない。
 Kさんには心から感謝している。ありがとう。

平成13年10月19日(金)
 朝7時半に高松駅に着き、そこから特急へ乗り換え。
 待ち時間の1時間にさぬきうどんを賞味。
 「かけうどん(小)1杯180円」の表示に、感無量。

 高松駅を8時半に出発し、徳島駅に9時半に到着。
 さっそく荷物をあずけに今回2泊するビジネスホテルへ向かう。

 車中2泊も含めて4泊ともなると荷物はいっぱい。
 その上、金剛杖に菅笠があるのだからほんとに大変。
 ズルズルと引きづってホテルのフロントにたどり着く。

 「予約した○○(wakwak本名)ですけど、荷物預かってもらえます?」
 「えぇえぇ、どうぞ」

 そうだ、この笑顔だ。
 昨年もお遍路最終日にココに泊まった。
 12キロも雨の中歩きつづけ、ようやくたどりついた徳島駅だったけど
 このホテルの場所がわからず半径100メートルをうろうろしていた私。
 携帯でなんども場所を聞いていたのだが、なかなかわからない。
 そうしたらわざわざ傘をもって捜しにきてくれたのだ。
 ほんとうにうれしかった。

 荷物を預けていざ出発。
 13番大日寺にはどうやら門前までバスが出ている様子(るるぶ徳島ネタ)
 それを探せども1時間に1本の「徳島時間」。
 結局10時40分まで待たなくちゃいけない。

 でもいいのだ。ここは首都圏じゃない。
 なんだか不思議。これだけせっかちな私なのに、ここでは待てる。
 

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