全然意味のないサンプル(新酔紀みさとげりおん第壱話「酒徒、襲来」より)
「副司令! エビちゅがもう売り切れです!」
マヤの悲鳴のような声に、冬月は血相を変えた。
「いかん!! 日向くんはまだかっ!?」
モニターが切り替わる。追跡モニターに映るのは、熱く焼け焦げたようなアスファルトにくずおれた眼鏡の無惨な姿。酒屋はまだだいぶ先だ。
「途中でへばってます!」
「くぅぉらぁ〜、酒がないわよぉ〜〜」
「…に、逃げたい……」
その頃、NERV本部の酒保では、ありったけのエビちゅを飲み尽くした酔いどれが少しずつ壊れはじめていた。ちなみにお酌をさせられているのは何故かバニーさん姿のシンジ君。
アスカはとうの昔に酔いつぶされており、レイはヒゲに連れられて早速とセントラルドグマに退避していた。
「ダメよもう……葛城さんがっ」
「…暴走……!?」
「シンジ君、逃げてぇっ!!」
……なんだこれ(^^; どーゆーシチュエーションなんだか。
■ポイント1 かっこのお尻に「。」や「、」は入れない。
× 「逃げちゃダメだ。」
○ 「逃げちゃダメだ」
小学校の作文の時間に習ったと思います。理由は簡単。不格好になるからです。古い翻訳物や絵本などではそうなっているものもありますが、最近は入れないのが主流です(少なくとも紙媒体では)。でも、WEBではよく見かけるんですよねぇ。みんなおかしいと思わないんでしょうか。
■ポイント2 「!」や「?」の後は全角スペースを1つ入れる。
× 「ああっ!!あれはっ!?」
○ 「ああっ!! あれはっ!?」
これもポイント1と同じです。ただし、かっこの末尾や行末(改行が入る場合)は例外です。「!?」や「!!」は半角(「!!」、「!?」)の方が綺麗に見えると思います。この法則は「♪」や「☆」などにも当てはまります(これらは半角にはしません)。
■ポイント3 「・・・」はなるべく「…」を使用する。
× 「・・・問題ない」
○ 「…問題ない」
かな記号に「…」というものがあります。これは三点リーダーといって、沈黙を表現したり、間を取ったりしたい場合に「……」のように二つ以上重ねて使うのが一般的です。また、棒線を入れる場合は、「−」ではなく「―」を二つ重ねて使います。「――」という感じです。
それぞれにアルファベット1文字を割り振って単語登録してしまうと、書く時に楽です(「g」=「……」とか)。どちらも某作家のようにアホのひとつ覚えのごとく考えなしに使いまくるとひたすら鬱陶しいですが、上手く使えると効果的に雰囲気が出ます。
■ポイント4 書き出しの行頭には全角スペースを1つ入れる。
基本ですね。手紙やメールと同じです。かっこの前には入れません。これもWEBでは忘れている人をよく見かけますね。行頭が解りにくくなって読みづらいうえ、格好悪いです。
■ポイント5 漢字を多用しない。
ワープロで打つとカンタンに漢字が出てくるので使いまくってしまいますが、字面が不格好になったり、読みにくくなったりします。ルビをふってもいいのですが、HTMLだとめんどくさいし(^^;、そもそもあまり格好良くなりません(それ以前にIE以外ではRUBYタグが使えない)。全体のバランスを考え、ほどよく使いましょう。