不運な最期を遂げた菅原道真の霊を祭る為に建てられた北野天満宮

ここは全国の天満宮の本社だけあって、学業成就を願った参拝者が絶えません。

私が狛犬に凝るようになった原因の1つは、ここの入り口の狛犬にあります。

境内にたくさんいた牛さんの像がとても可愛らしくて、私はメロメロでした(笑)。



     


北野天満宮の入り口のすぐ近くにいた狛犬さん(昭和9年10月)。

写真で見ると分かりにくいのですが、実はこの狛犬さん、結構大きい。

吽の、相手を凝視しているギョロッとした目が、なかなか怖いです。

いかつくてダイナミックで、入り口にいるに相応しい狛犬さんですね。






入り口のほど近く、影向松(ようごうまつ)の前にいた狛犬さん(明治16年10月)

年期の入った、大きくて立派な赤茶けた松の木が見ごたえあります。

そして松を守るかのようにいる、これまた年期の入った、所々欠けている狛犬。

この組み合わせが和風で、なんとも良い雰囲気を醸し出していました。

これは、北野天満宮を訪れたら是非一度見て頂きたい光景の1つですね。



     


影向松の前を通り過ぎて、参道をしばらく歩いた所にいた狛犬さん。

上を見上げた
凛々しい姿が、なかなかサマになっていますね〜。

・・・だけどもこの狛犬さん、いつもは鳩さんの休憩所にされている模様。

私が写真を撮っている間も、頭の上には数羽の鳩さんが止まっていました。

多分いつもこうやって、止まられているんでしょうねぇ・・・・・・(笑)。



     

参道を更に進んで行った所にいた、狛犬さん(明治21年3月)。

小柄ですが、こう見えてなかなか威厳のある姿をしています。

写真では分かりにくいのですが、鼻の下には立派なヒゲもあるんですよ。

よく見てみると、阿と吽では若干たてがみの長さに違いがあります。



     


桜門の近くにある出口と書かれた看板の近くにいた、狛犬さん(嘉永5年1月)。

太い両足に、ずんぐりとした小柄な体・・・素朴な彫り方をされています。

にかっと笑っている阿と、別れを惜しむかのように悲しそうな顔をしている吽。

阿吽があまりにも対照的な顔をしていて、なんだか気になる所です。

ブタ鼻と角のせいか吽の方、私には鬼に見えて仕方がないのですが・・・。



     


北野天満宮の顔である桜門の手前にいた、狛犬さん(明治39年10月)。

大きな鼻にギョロ目、つるりとしたオデコ・・・なかなか怖そうな顔です。

首につけた鈴の装飾、体の模様、毛の流れ、どれも手が込んでいますね。

阿の後ろに見える灯篭がとても立派で、桜門の立派さが感じられます。