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サイト管理者の夕涼です。
セイジャクノイバラをやっと書き終えました。このような官能小説を長い間、お待ちいただいた方々に感謝します。
女騎士ジーンと少年エミールの長い道のりも終わりです。
長い間、書いていないうちに、プロットもかなり変わってしまい、今まで公開していた前半部にも一部手を入れましたので、出来れば最初からお読みいただきたいと思います。(最も大きな変更はゲームの期間が三週間から無期限に延長されたことですが、それさえわかって頂ければ、不都合はありません)
さて、これで鏡と首輪シリーズは完結です。
ひょっとすると小説を書くのももう最後かもしれないと思うと寂しいのですが、きちんと終わることが出来てホッとしています。(ただし今暫らくは誤字・脱字・語尾や台詞など微調整していくつもりです)
今後、このサイトはblue.ribbon.toのサービスが続く限り、メンテナンスはして行きたいとは思っていますが、コンテンツは全て再転載可能ですので、自由に複製してください。商業・非商業を問わず改変・再配布等も可能ですので(詳しくは下記で)、この作品がまた新しい物語が生み出されるきっかけになれば、これ以上の作者としての喜びはありません。
ちなみに、広告が煩いといわれたことがあるのですが、これはblue.ribbon.toが自動挿入するもので作者にはコントロールできません。気になる方はメールをいただければ、広告のない物を差し上げます。長い間、お世話になっているサーバーサービスですので、できれば大目に見て下さい
内容に関する、裏話などを少しだけ。(内容に触れる部分がありますので注意してください)
中世ヨーロッパということで時代考証に苦労しました。食べ物や服装など、分からないことだらけ。特に人間の心については、下着も衛生観念もなく、(作中にも出てきますが)おまるに入れた汚物を窓から捨てていた時代ですので、何を恥ずかしいと感じるのか、何に興奮するのかさっぱり分かりません。
結局、キリスト教的三位一体を土台として肉体が魂を支配するという描写が多いのもその辺りから来ています。
また、言葉にも苦労しました。例えばセックスという言葉だけでも語感が新しすぎて使えなかったり、英語のイメージと日本語のイメージが違ったり。特にエミールの声なき言葉をどう表現するかは悩みどころでもありました。『確率』や『爆発』などの中世人が見知らぬことであろう言葉を心情の表現にも使えないというのも困りました。(クリトリスだけは違和感があってもそのまま使いました)
湯屋については資料がないため、殆どが想像の産物です。
作中にも書きましたが一応、公衆の浴場はあったらしく、いかがわしい商売もされていたそうなので、それならばお金のある貴族なら誰かがこんなことを考えたんじゃないかと思い、あえて湯屋という設定にしてみました。見ての通り有名な風呂屋アニメ映画のパロディ的な部分もあります。
オーキッドと娼婦達は予想以上に動き回ってくれて、書ききれない部分も多く、少し心残りです。
ちなみにジーンが作中で行う投げ矢は、実際にダーツの起源でもあります。
この後、二匹の悪魔はシルクロードを通って、日本を訪れ、吉原辺りで活躍し、何らかの理由で現代まで眠りについてしまうわけですが、イギリスからフランスへ行くだけでこの騒ぎなので、一体どれほどの物語になるのでしょうか。吉原で暴れん坊将軍とセックス合戦というのは興味をそそられるプロットではあります。
最後になりましたが、この小説の最初のファンであり、最大の理解者であったエリナー様に感謝の意を表します。
また、眠っていたこの作品を掘り起こしてボイスノベル化してくださった、ぼいすの缶詰工場のみんみんさま。その声に刺激されて、再び書き始めるきっかけになりました。ありがとうございました。
その他、多くの方に応援されながら、度重なるハードディスクのクラッシュや、PCの買い替えなどで、そのメールアドレスや応援の声を失ってしまったのが、悔やまれてなりません。皆さんの感想、励まし、お叱り、全てが作者にとっての最大のエンターテイメントでした。
感想を頂いた皆様、読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
もし作者へのメッセージがありましたら是非ともメール(u_szmi@yahoo.co.jp)、BBS、もしくは下のWeb拍手へ。
2/25/07
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誤字・脱字修正協力のお願い
誤字・脱字は物語に入り込んだ意識を現実に引き戻してしまうため、なるべくなくしたいのですが、筆者自身にはなかなか見つけることが出来ません。そこで誤字・脱字の修正に協力していただける方を募集しています。もしいらっしゃれば、お手数なのですが、全て選択(あるいはCtrl-A)で全体を選択してコピー(Ctrl-C)でテキストに貼り付け、修正したうえで、u_szmi@yahoo.co.jpまで送ってください。よろしくお願いします。
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