仮面ライダーと私
産まれてはじめて見た仮面ライダーは『BLACK』でした。
これは間違いありません。
当時見ていた記憶はほとんどありませんが、とにかく熱中していたのは確かです。
その前後に見たどの特撮ヒーローもほとんど記憶に残ってませんでしたが、
『BLACK』は南光太郎の事もシャドームーンの事も覚えてました。
三神官の事はすっかり忘れてましたが…。
ま、他の特撮と違って再放送を見たことも大きく影響しているとは思います。(夏休みにしてた)
その次に『RX』です。
実はこっちの方が『BLACK』より記憶薄いです。
覚えているのは敵大幹部の一人のデザインに感嘆していた事と、
ムササビの怪人(名前わからない)の回くらいです。(←何故???)
南光太郎がヘリコプターの操縦者していた事も、シャドームーンが復活した事も
キレイサッパリ忘れてました。社長もその家族も仲間達も!(忘れすぎ)
杏子ちゃんと克美さんの存在は覚えてたのに……。
そして、最終回間近になり、1号からZXまでが登場!
他の仮面ライダーをはじめて見たのがこの回でした。
その時の感想は「このカラフルな人たちは誰?!」
…………。
いや〜、他に仮面ライダーがいるなんて思わなかったもんだからさぁ〜。
(新手の怪人かと思案するよりはましだと思うんですが?)
TVのなかで「1号が…」とか名前が一応出てくるんですが、そんな位じゃ覚えきれません。
SP番組で1号から11号までの特集を見ましたが、アレで覚えたのは1号とアマゾンとXくらい。
しかも1号は、変身前と役者の名前は覚えたけど変身後の名前は覚えられず(何故?)
Xは姿と名前が一致しないまま。
アマゾンは他と全く違うので一発で覚えられました。
さて、それから暫らく“仮面ライダー”の文字を見ずに数年が過ぎ……。
(でも『SD』は読んだな。兄が掲載されている雑誌を買っていた。おやっさんが解らなかったんだ)
年の離れた弟達と日曜の朝TV見ていたら『仮面ライダークウガ』のCMが…!
「へー。やるんやぁ」
子供の多感な時期に影響を受けたモノは、大人になってからも存在が大きいと実感。
二回目からビデオに録画しました。
しかし、それはある意味失敗だった。
何故なら、私は「ハマる前からビデオを撮ると、その番組にハマらなくなる」体質だったからです!(笑)
案の定『クウガ』にいまいちハマれなかった私。
ちなみに同じような事を戦隊シリーズなら『ギンガマン』。ウルトラマン・シリーズなら『ガイア』でしました。
しかし、ビデオに録画した事はある意味成功だったのです。
何故なら、『アジト3』と『SH作戦〜ダイダルの野望〜』のCMも一緒に録画していたからなのです!
良かったね、自分!!
天本氏と宮内氏がぁぁー!!!(絶叫)
と、そんなある日、本大好きっ子の私はいつものように近所の本屋に入りました。
いつものように月刊雑誌を立ち読みしていたら(←本屋さん大迷惑)、私の目に飛び込んできたイラストが…!!
『マガジンZ』の表紙=『仮面ライダーSPIRITS』の1号ライダーでした。
「へー。こんな漫画やってるんやぁ」と、何気に手にとり読んでみると―――面白かった。
ので、それ以降毎月『マガジンZ』を立ち読みするようになりました(買えよ)。
「単行本出たら買おう」と思っていました。
『アギト』がはじまり、『クウガ』の二の舞にならぬようビデオに録画はせず、
そのお陰で(?)毎週『アギト』を楽しみに見ていた四月下旬。
友達と立ち寄ったアニメイトで、私は懐かしい曲を聞きました。
『仮面ライダーBLACK RX』です。
しかし、十数年ぶりに聞くと流石にタイトルすぐに出てきません。
が、頭では解らずとも、心―――嫌、血で解るらしく、血が逆流するような衝撃に驚きました。
「知ってるこの曲!目茶知ってる!けど、何の曲だっけ???」
流石にサビに入ると解りました。思いっきりタイトル叫んでいるからね!
その次に『RX』のED。『BLACK』と続きます。
つまり、当時発売されたばかりの『仮面ライダー・TVサイズ主題歌集』が流れていたわけです。
これによりライダー熱が再発!!
『BLACK』と『RX』のビデオを借りてきて見るようになりました。
ところが………
本大好きっ子の私には悲しい事に、『BLACK』と『RX』関係の本が売ってないのです。
少なくともウチの近くではサッパリでした。
近所の本屋にあった仮面ライダー系の本といえば
『仮面ライダー大全』と『仮面ライダーSPIRITS』一巻くらい。
流石に約2000円も出して『仮面ライダー大全』を買う気にはなれず、
元々買おうと思っていた『仮面ライダーSPIRITS』の方を買う事にしました。
で、買って何日も何回も読み続けたわけです。
となると、絵心が多少ある人間としては、ごくごく自然に、模写したくなるわけです。
「でも誰を模写しよう?取り敢えず本郷猛は置いとこう」←嫌、何となく。
「おし!書きやすそうな構図のある一文字隼人にしよう!」←クモを踏みつけて登場したシーンのUP。
そこで模写してみると、思ってもみなかった事態が起こったのです!
「一文字隼人…可愛い♪」
もっと早く気づけよって感じですが、格好良い所とか哀しいシーンとかに気が行っていて全く気付きませんでした!!
とりあえず、一文字さんの好感度がこれにより急上昇!
そこではじめて気付く新事実!
「私、『BLACK』以前のライダーって見た事ないや」
もっと早く気付けよ!何で気付かないんだよ!
でも、ま、気付いたからビデオ借りて見る事が出来ました。
その前日に大阪のイベントに行って一文字さん目当てで『V3』の同人誌買いましたが。しかも二冊。
順番を大きく間違っております。普通逆。
大阪イベントの次の日。さっそくビデオを借りて見た最初の感想は「映像古いなぁ」でした。当たり前だ。
はじめて見た『仮面ライダー』は第四十話「死斗!怪人スンーマン対二人のライダー」。
本郷さんも一文字さんも滝さんも出てくるってんで借りました。
その頃はまだ、旧1号篇だとか2号編だとかは良く理解していませんでした。
予備知識ほとんど無しで見るのと、色々な知識を詰め込んでから見るのでは、衝撃が大きく違う回です。
実際、はじめて見た時と、『奇跡の生還〜芸能人編』で見た時では、Wライダーの握手なんて大きく違いましたよ!
ライダーダブルキックがお初だという事も、後で知りました。
最高視聴率を獲得したのが次の回だという事も後で知りました。
一文字さんが本郷さんにいっぱい食わされる回が最高視聴率を獲得……嫌々、
スタッフの念願=1号対2号があるから取れた数字ですよね?
(三十分て短い。もっと対決シーン見たかったなぁ)
それ以来、一文字さん出演作を中心に仮面ライダー・シリーズを見まくりました。
近くのレンタルショップに置いてある分だけなので、まだ見れてない回の方が多いです。
と、こうして再び仮面ライダーに舞い戻ってきたわけですが、
小学生の時よりはいらん知識が増えてしまっているので、今こうして同人活動やってます。
かなり仮面ライダー本を出す事を悩みました。
友人曰く「時代を逆流している」らしいですからねぇ。
売れないだろうなぁ、って思いますよ。
それでも一文字隼人本を出したかったので、
それまで友人が作ったサークルで細々と活動していたのですが、個人サークルを作ることに決めました。
人生どうなるか分ったもんじゃありません。
本当にどうなるか分ったもんじゃありません。
まさか売れないだろうと思っていたジャンルで、今までで一番の売上を経験しようとは…!!