＊本郷邸　午後五時五十六分＊

結城「…はい……了解」
　　カチャ☆
敬介「一文字さん何だって？」
結城「今、○×ビルを出るところだそうだ」
城「後、六時間か…」　チョキチョキ
結城「この後は、例の城が教えた店に行くらしい」
敬介「…もしかして、後六時間そこで飲みっぱなしか？」
結城「…多分…」
敬介「いくらなんでもヤバイんじゃないかなぁ？帰ってきた時、本人ベロンベロンじゃ話にならない」
結城「……う…」
城「大丈夫だろ。あの人なら」　ガサガサ
敬介「……お前が言うと説得力あるよ…」　×××
城「そうだろう？」　ニカッ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　風見「手が留守になってるぞ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒョコ

結城「風見。アマゾンは？」
風見「おやっさん達を迎えに行ってもらった」
敬介「予定より早いな」
風見「何でも、二人共待ちきれなかったらしく、一本早い新幹線に乗ったらしい」　ククク…
敬介「成る程。滝さんの方は、何年も会ってないらしいから余計だな」
風見「とりあえず、おやっさん達が着いたら軽く夕食をとっておこう。敬介、料理の方はどうだ？」
敬介「夕食の方ならもう出来てる」
風見「よし。それじゃ、昼間に作った飾りをつけようか」
城「まだ出来てないのがあるぞ」
風見「そうなのか？」
結城「そう言えば、壊れた物があるとか言ってなかったか？」
城「ああ」

　　ガサガサ

城「ほら」

　　ひょい

風見「じゃ、先にそっちを片付けてしまおう」
城「ＯＫ」
結城「僕も手伝おう」
　　カサ　ピ――――ッ　ペタ　　チョキチョキ
　　カサカサ　ペタ　ペタ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドルルルルルルルルル………キィッ！

　　
城「お…」

　　ガチャ☆
アマゾン「ただいまー」
　　ドタドタドタ
立花「おい、アマゾン！先に行かんでくれ。こっちはまだ靴も脱いどらん」
アマゾン「すまない（汗）」
　　トテトテトテ…
立花「まったく…。ジャングラーで三人乗りなんかするからパトカーには追いかけられるし……」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　風見「おやっさん、いらっしゃい」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒョコ

立花「おお、志郎！久しぶりだな」
風見「ええ。元気そうですね、相変わらず」
立花「かかか…。まだまだショッカーやデストロンと戦えるわい！」
滝「とかなんとか言って、来る途中ぎっくり腰になりかけたくせに…」　ボソッ
立花「滝！」
風見「あなたが滝和也さんですか。はじめまして、Ｖ３・風見志郎です。本郷先輩と一文字さんからお話しは伺っています」
滝「え？そうなの？嬉しいなぁ〜＠＠＠」　テレテレ
立花「二人の足を引っぱったとか、そんなんじゃないのか？」
滝「おやっさん！」
立花「さっきのお返しだ」
風見「まぁまぁ。それより夕食にしましょう」
立花「そうだな。もうペコペコだ」　グゥ〜
滝「確かに。お腹の虫が鳴いてるぜ」　グゥ〜…
風見「敬介がもう作ってますから。パーティーまでの腹の足しにしてください」
立花「ん。腹が減っては戦は出来ぬ！」
滝「それにしても、ここにいる連中全員仮面ライダーなのかぁ。変な気分だぜ…」　う〜ん
立花「わしは全員知っとる♪」
滝「自慢してますね？おやっさん」
立花「まぁな」

　　　　　ヒョコ
　　　　　　　敬介「いつまでもそんな所で立ち話してないで、早く入って来てくださいよ」

立花「お―――、敬介！元気そうだな。エプロン姿もなかなかじゃないか」
敬介「そうですか？じゃ、今度は一文字さんのエプロン姿も見てやってください」
滝「彼がＸライダー・神敬介か…」
敬介「はじめまして、滝さん」
　　グゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…
敬介「夕食はとっくに出来てますよ」　ククク…
滝「××××」　赤面



＊午後十一時二十二分＊

滝「さぁ――て、飾り付けもすんだし、後は二人を待つのみ…か」
立花「ドキドキしてきたな」　ドキドキ
滝「まだ三十分以上ありますぜ？」
立花「いいだろ、別に」　フンッ
滝「怒っちまいやがった」　ハァ〜

　　ルルルルルル…　ガチャ☆

結城「……はい。了解。…今から帰るそうだ」　カチャ☆
風見「店からここまでどれ位かかるんだ？」
城「三十分位かな…」
立花「それじゃ、ちょうど日付が変わる頃だな。一文字の奴め、なかなかやるじゃないか」
滝「……あぁ、ドキドキしてきた」
立花「なんだ。お前もじゃないか」
滝「堅い事は言いっこなしですぜ、おやっさん」
立花「たく、都合が良いんだから…」　ブツブツ
風見「それじゃ、二人共そろそろ奥の部屋に行っておいてください。電気は消してくださいよ。良いですね？一文字さんが…」
立花「指を鳴らしたら出て来るんだろ？分ってるよ」
滝「隼人の奴、相変わらずキザな事考えるな」

　　トテトテトテ　ガチャ…バタン

結城「……ふっ、滝さんはなかなか面白い人だな」
風見「先輩と一文字さんの親友だからな（？）。戦友と言っても良いかもしれない」
敬介「今も奴等と戦っているんだろう？」
風見「ああ、そうらしい」
アマゾン「悪イ人チガウ！」
城「そうだな」
風見「先輩達が話してくれた通りの人だった…」

　　…チッ…チッ…チッ…チッ…チッ…チッ…

結城「そろそろ電気を消しとかなくては…」　パチッ

　　…チッ…チッ…チッ…チッ…チッ…チッ…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「…………」ボソ　「…………」ボソボソ

風見「外から話し声が聞こえる！皆、玄関へ。クラッカー忘れるな」
アマゾン「大丈夫」　ムン！
城「思いっきり大きな音出してやるよ」　ニカッ

　　　　　　　　　　　　一文字「あっ、着いた。うん。ＯＫ」
　　　　　　　　　　　　本郷「何を言っているんだ？隼人」

　　ガチャ
パッ☆

一同「お誕生日おめでと―――♪」

　　パンパカパ――――ン☆★☆

他のライダーの出番が少ないので書きました。
思えば、オヤッサンと滝さんがまともに出てくるのはここだけ…。