“I know”
胸につきささったナイフを 暗闇になげすてて 流れ落ちてくる赤い雫を そっと涙でうけとめた 光に映し出された僕は 黒に染まってなげき 僕を見つめている君に そっと口付けをする 空にかかっていた雲達が涙をこぼし やがて来る終幕にキスする君
Who Killed me?
花畑にねころんだ君 風にゆれる髪がきれいだね 遠くに見える風景も 近くに見える草や虫達も すべてが君を愛してる 君の首にかかる白い手を 憎んでいないとしても 君が許してくれなくても ふしぎだね こんな僕の背中にも 白く大きなはねがはえてるなんて 静かに眠る君 僕がつれて行くよ
Who killed you?
痛みと土の中でやくそくを交わそう あかい花が咲くときに結ばれるよ
1998・10・09
この詩は、「人が死ぬ詩が書きたいな」と思って書いた珍しい詩です。 タイトルは、「“Who Killed me?”とか言ってるけど、誰が殺したのかなんて知ってるよ」 という意味です。
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