“愚者の果実”

 


  形の無い神に救いを求める彼らは
  白いベールをまとった悪魔を崇拝する
  金のインクで書かれた白い聖典を持って
  隔離された世界で偽りの夢を見る


  倦厭すべき神のために奇跡を殺した彼らは
  返り血に咲いた花も見えない


  馬鹿だね
  本当の神が己の内に在ることに気付かないなんて

 


  形の無い神に救いを求めても
  結局は仮面を被った善人に遊ばれるだけ


  自分で創った悲劇を遠ざけるために
  どうして生まれたばかりの希望を摘み取るのか


  馬鹿だね
  いくら何度も神の名を叫んでも何も変わらないのに
  いくら何かに逃れようとしても
  闇は彼らを捕まえたまま放さないのに
  …………永遠に…

 

 

1998・11・20

 

 

 


 

これを書いた時期は、『法の○』とか言う新宗教(なのかな?)が警察にガサ入れされていまして、
それ関係の報道がマスコミでもあちこちでされてました。
で、被害者の人達の「金を騙し取られた!」話とかもあったわけで…。
アレを見て、私は『被害者』の人達は宗教に何を求めてたんだろうと疑問に思ったのです。
「病気で苦しんでる。元気になりたい。お金を出せば元気になれると言われた。だから出した。治らない。騙された!」
って、宗教ってそんなものなのか?
私は、宗教の存在意義は「心の柱」だと思ってます。
その人が生きていく上で、考え方の芯になるモノだと思ってるんです。
その宗教を信じてるから、心穏やかに暮らせる。笑顔で死ねる。
自分が助かりたいとかで宗教選んじゃいけないよ。
騙すのも悪いけどね。

 

 

 

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