“線”
私の大好きなモノに線が引かれていた 誰が付けたのか分らない線 いつ付けたの分らない線 たくさんたくさん付けられた線 だけど 見ることの出来ない線
「…線なんてどこにも無いよ?…」
私の大好きな形有るようで無いモノ 形有るモノに囲まれた形有る私 形有るモノの無い所に行けない私 形有るモノだから解らない私 だけど いつか形無いモノになる私
「…線なんて必要なモノなの…?」
形無いモノに線なんて引けない 形無いモノは何にも縛られない ―――形無いモノは自由だから
私が大好きなモノに線が引かれていた どうして付けたのか知らない線 いくつのも形に別けられた線 形有る紙の上で付けられた線 形に縛られた形有る人が付けた形有る線 形無いモノになっても形に縛られたまま動けない人が付けた線
そんなモノに何の意味が有るの?
1999・10・26
それがある事の意味も理由も解るけど、どうしても納得したくない事ってあると思います。 私は、地図の上に線がいっぱい引かれてある事があまり好きではありません。 特に空や海についているのは。 だって、そこには線なんて無いんだから。
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