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blue memo




 LUCKY FORTUNE おまけ編・8
 

「なんでだよ…なんで博士まで…」
「仕方ないじゃないの。それだけ"パンドラ"の力が凄いってことなんだから」

リビングにて食後のコーヒーを飲みながら、新一は隣家へ帰っていった阿笠を恨めしく思っている横で。哀は読んでいた朝刊の、とある三面記事が見やすいように折りたたんで差し出してきた。

「……ん、だよ。コレ…」
「昨夜大活躍をした高校生探偵こと、通称『美少女探偵』の記事よ」
「…………」
「犯罪と戦うために男装までして挑む心意気は素晴らしいが、比類なき美しさは隠しようもない。事実昨夜の犯人も、正義の女神の如く清らかな美しさの前に自らの罪を認めて、彼女にひれ伏した――ですって」

記事のさわりの部分を読んで聞かせた哀をきっと睨みつけると、力いっぱい両手で握りつぶして部屋の隅にあるごみ箱へと放り投げた。

「っざけんなよっ!証拠を押さえて推理した結果、犯人を突き止めて自白させたってのに!オレの努力をなんだと思ってやがるんだ!それにそれに!オレは女神でも彼女でもねぇ!れっきとした男だ!!」
「はいはい、わかってるわよ」

新聞だけではなくテレビのワイドショーでも朝っぱらから同じ話題を取り上げていることを、哀は黙っていることにした。やはり落ち着いたようでいて、まるっきり現状を受け入れているとは言い難い。
そうとわかると、哀はさっさと話題を変えることにした。

「そうそう、黒羽くんが今から買い物に行くとか言っていたわ。一緒に言ったらどうかしら?」
「買い物?なんで?」
「彼、昨夜から言ってるじゃないの。あなたのためにバースデーパーティーをするって。ほんと、あなたって愛されてるわよね」
「…う、うるさい…っ」

今しがたの激昂の欠片もなく頬を染める新一に、哀は気をそらすにはやはりこの手に限るとつくづく思う。バカップルに付き合うのもそれなりに堪らないものがあるけれど。
(やっぱり、今夜もキャンセルさせてもらおうかしら。黒羽くんのディナーはそそられるけど、当てられるのはご免ですもの)
そうしようと決めたところで、話題の主がリビングの入り口から顔を覗かせた。

「新一、オレ買い物に行ってくるけど一緒に…」
「行かない!オレ、疲れてるから家でじっとしとく!」
「そう?じゃあ、行ってくるね。哀ちゃん、留守番よろしく」
「…ええ」
(しくじったわ。工藤くんってば天邪鬼…)

にこやかな笑顔で新一のお守りを押し付けると、快斗はさっさと出掛けていった。
昨夜無理やり中断させられた実験の続きに早く戻りたかったのに。からかわなければ新一は素直についていったはずなのに。後悔してもすでに遅く、拗ねてしまった新一と取り残されることになった哀は、快斗が返ってくるまで何事もないようにと祈った。

2005/06/29 (水)




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