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blue memo




 LUCKY FORTUNE おまけ編・7
 

穏やかな休日の、親しい隣人同士の楽しいブランチ。
いつも通りと変わらない新一を横目に、哀は無表情で感心していた。
(やっぱりさすがね、黒羽くん)
今朝の未明まで付き合わされて疲労困憊のためゆっくり休む、という理由で朝食をブランチへと変更させた。だがそれは建前で、どうせ朝起きれば現実を受け入れられない新一が騒ぐだろうことが容易に予想できて、またも付き合わされる羽目になるのはご免だったからだ。
けれど、博士とともにやってきた哀に昨夜のような混乱を見せることもなく、女の子であることに不貞腐れた様子もなかった。
(まあ、どう足掻いてもこれが現実ですものね)
元来は現実主義者な新一だから、事実を受け止めることさえできれば何とかなるだろうと踏んだ通りというところか。事態が上手く終結したらしいことに、人知れずほっとした哀だった。が。

「いやぁ、おいしかったよ。黒羽くんは本当に料理上手だな」
「ありがとうございます。博士」

ナイフとフォークを置きながら満腹になったお腹をにこやかに叩いていた博士は、ふと珍しくも真面目な表情をした。

「どうかしたのか?」

甘味のないさっぱりとした豆腐プリンを食べながら、目の前に座っていた新一は首を傾げる。

「いやぁ…その、な。こんなこと、わしが口を挟んでいいかわからんのじゃが…」
「なんだよ?博士」

さらに首を傾げる新一より、阿笠は快斗へと視線を寄越す。
それを受けて、快斗も真っ直ぐに阿笠を見返した。

「博士、どうぞ。遠慮せずに仰ってください」
「うむ…。黒羽くん、キミが新一とどういうつもりで付き合っているか…その、一度ちゃんと聞いておきたいと思って、な」
「は?博士?なんで快斗にそんなこと――」
「新一は黙っておれ。それで黒羽くん、答えてくれんかの?」

普段からはかけ離れた強硬さに、新一もそれ以上聞けずに押し黙るしかなくなる。
妙な迫力を備えた阿笠に、哀はこっそりとため息をついた。
(これって父親じゃないの。つまり…)
ちろっと上目で見やると、いい加減な返答だと許さないぞ!という気迫満々だ。
それをわかっているのかいないのか、快斗はいつも通りのやわらかな微笑みを阿笠に向けた。

「もちろん、一生を添い遂げるつもりで付き合っていますよ。遊びとかいい加減な気持ちとかではありません」
「快斗…っ!このバカ!」

一瞬にしてトマトのように熟れた新一が慌てて止めにはいるが、後の祭り。

「そうかそうか!それを聞いて安心したよ。いやぁ、新一も今日で18才になると思うと、どうにも気になってな。でも、真面目に付き合っているのなら、わしが口出すことは何もない」

満足気に頷く博士に、顔を真っ赤にした新一の額にぴしりと青筋が浮かぶ。
(…くそっ!博士もか!)
博士が今まで話題にもしなかった二人の仲。
まったく気付いている風ではなかったのに、今日になって問いただすような真似をしたのが何故か。
(朝っぱらから一人暮らしの家に男を連れ込んでいるんですもの。問いただしたくなるのが当たり前よね)
父親だけでなく、幼い頃から見知っていたはずの博士までもが元から女の子だと思っている事実に、新一はがくりと頭を垂れた。

2005/06/27 (月)




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