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blue memo




 LUCKY FORTUNE おまけ編・6
 


素直に服を脱がされて、素っ裸のまま恋人の前に立った新一は。
「オマエは脱ぐなよ」
自分のシャツに手をかけた快斗に、きっぱりと命令した。
さらに予防線をはられたことで、理性を鋼鉄の意志でもって手綱を引かなくてはならなくなった快斗は、さっさと開き直ることにした。
やはり人生楽しんだものの勝ち。欲望に従えなくとも、楽しい時間であることには違いないから。

(やっぱやわらかいなぁ)
泡立てたシルクのタオルをしなやかな肢体に這わせながら、新たな変身を遂げた恋人の体を堪能する。
前よりも華奢になった骨格を顎から項、鎖骨へと滑らすことで実感して。腕を洗うためにその素肌にふれて感触を味わう。
(やっぱ、もうちょっと肉をつけないとな)
男だっときはやせすぎのために些か骨ばっていた腕も、女の子になったために少しだけやわらかく感じる。
(そうすりゃ、この胸だってもっと大きくなるよなぁ)
しみじみと感慨にふけりながら、新一のように躊躇を見せることもなくさっさと胸に触れまくる。

「…オイ」
「ん?どこか洗い損ねてる?」

声質がちょっとだけ高くなったことで、ドスをきかせた声はさらにかわいらしい。そして、それはかつての小さかった姿を思い起こさせるもので、快斗は相好を崩す。

「やらしいカオすんな!」
「やらしい、って。恋人を前にして顔が緩むのは自然なことだろ」
「……」

まさに正論で、返す言葉もな口を噤んだ新一は悔しさのままギッと快斗を睨みつけた。
クスリと笑みを漏らすと、さらに視線は強くなる。

「オマエ…見えてんじゃねぇだろうな?」
「見えるわけないだろ。新一が目隠ししたんだからな」
「………」

またも反論しようのないことに、新一はむむっと口を尖らせた。
そんな姿は、視覚にとらえなくとも快斗には手にとるようにわかる。さっきまでは、自分の体をみたくなくて頑なに目を瞑っていたというのに、今は見に覚えのない不実を責めるために睨まれていることも。

「……慣れてる」
「そりゃあね。いつも先にダウンしてしまう新一を、こうやってオレがキレイにしてあげてたんだからさ」
「………」

快斗が言っていることは事実だけれど、誤魔化されていると疑心を抱いてしまうのもやはり仕方ないと思う。
だって、自分ですら見ることもできずに触ることもできないシロモノ―――女の体を戸惑いもなく触りまくっているのだ。

「おんなのカラダに触ったことあるのか?オマエ、絶対扱い慣れてる。初めてって感じじゃない」
「扱い慣れてるのは新一のカラダ。それに、昨日の夜もさっきも触ったじゃないか」
「あれは服の上からだ!」

石鹸の泡にまみれている両手に構わず、青いシャツの襟元に掴みかかる。けれど、相変わらず快斗は微笑んだままでなんの焦り色もなく、新一は勘ぐってしまった自分がばからしくなった。

「あのさ、コレは女の子の胸じゃなくって新一の胸だよ。こうやって触ると敏感に反応するし」
「…っあ!」

白いふくらみの上のピンクの飾りを指で摘み上げられて、思わず新一は息をのむ。それに構わず、快斗はさらに屈みこむと舌先で舐め上げた。
途端に新一は腕をつっぱねて、覆い被さる体を放しにかかる。

「…っ!やめろっ」
「ほら、まったく同じ反応。単に、まっ平らか膨らんでいるかの違いでしかない」
「………」

お湯の漲る浴槽から立つ湯気にあたったせいではなく、赤く染まった新一の頬。
姿が変わろうと新一は新一だと言った快斗は、女の体になったからといって何一つ今までの言動と違うところはなくて。何だか拘っている自分のほうがヘンというかバカみたく感じて、新一は唐突に開き直りの境地に達した。

「…そっか、そうだよな。オレはオレだもんな」
「そうそう。新一はいつだってオレのかわいい新一だ」
「…(ぴしっ)」

ヤバイ。
新一の額に浮き出た青筋を、快斗は見えなくても凍った空気で知る。
゛かわいい゛なんて新一にとっては禁句で、意識が覚束ないときにしか言えないコトバ。
昨夜から続いた混乱をようやく収めた新一は、風呂場の扉を思いっきり開け放つ。

「もう自分でできる!オマエは出て行けっ!大体なっ、いきなりエロいことしてんじゃねぇよッ!!」
「うわ!」

怒鳴り声とともに、容赦なく恋人の体を扉から外へと蹴りだした。

2005/06/24 (金)




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