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blue memo




 LUCKY FORTUNE おまけ編・5
 

「やっぱり少し声が高くなってるな」
それに腰はきれいなくびれができていて、前よりもっと壊れそうな感じだし。

枕の形を整えてシーツやブランケットの乱れを直しながら、快斗は新一の姿を頭に浮かべて今までの恋人情報を書き換える。
(身長も低くなってて全体的にちょっとだけ小さくなった感じだな。後は…)
つらつらと並び立てていたその時。
階下から恋人のケタタマシイ声が快斗の元に届けられた。


「快斗!快斗!快斗ーーーっ!!!」
「新一?!どうした?!」

呼び始めて5秒足らずで、脱衣所の扉が大きな音をたてて開かれる。
慌てた様子は見えないが、口調からして慌てていたことが伺える快斗に、新一はちょっぴり溜飲が下がった。

「え、っと新一?」

あんな必死な声で呼ばれたことはないだけに、何事かと駆けつけてみたものの。ムッとした表情で突っ立ている姿に首を傾げる。

「オレ、昨日フロに入ってないから早くきれいになりたい」
「ああ、そうだね。で?」
「洗え」
「え?」
「だから!オマエがオレをきれいにすんだよっ!」
「…え?」

珍しくも、高性能な快斗の脳みそはしばしフリーズしてしまう。理解するまで数秒を要し、ムムッとした表情で見つめてくる新一を点になった瞳で見返す。

「…あの、新一くん。ナニを言っているのかわかってんの?」
「当たり前だろ。早く服を脱がせて、フロにいれろ!」
「……あの、新一くん。オレが『男』だってことわかってんの?」
「オマエこそ!オレが男だってことわかってんだろ!それなのに、こんな体に触れるわけがないだろっ!!」

自分の胸のふくらみを示しながら噛み付いてくる新一に、快斗は頭痛の走ったこめかみをおさえる。
そりゃあ、新一の言わんとすることはわからないでもない。いくら同性である快斗と恋人になろうとも、性質はいたってまともな男の子だった。
しかも、女の子の裸になんてまともに眼をむけることもできない純情な性質で…。
だからといって、快斗とてすんなりと頷くわけにはいかない理由がある。

「あのさ、新一。オレの前で裸になるってことがどういうことかわかって言ってるんだろうな?」
「は?」
「オレはね、新一とちがってごく一般的な『男』なんだよ。恋人の裸には当然欲情するし、ところかまわず襲ってしまいたい感情に囚われるときだってある。まさか、覚えがないなんて言わないよな?」
「う゛…」

反論なんてできようはずもない。確かに思い当たることは今までそれなりにあるし、身をもって教えてもらったこともある。
痛い目にあうのはゴメンであるが、新一とてここで折れるわけにはいかない。
どうあっても自分でこの胸やら何やらの変化しているカラダに触れそうもないのだから。

「あ、そうだ!」
「新一?」

ぽん、と手をたたいて、新一は脇のラックへと手を伸ばす。そして、タオルをとると両手で端と端を握り快斗の目の前に突き出した。

「目隠ししろ。オマエなら見えなくっても平気だろ。見えなきゃ何にも気にすることはないし」
「いや、新一…」
「うるせぇ!元をただせばオマエにだって責任はあるんだから文句は言うな!」
「……ハイ」

気圧されてさすがの快斗も頷くしかない。
(見えなくても平気、って。それって見えなくっても十分欲情するってこととイコールだと思うんだけど…)
感覚の鋭い自分が、愛してやまない恋人の素肌に触れるのだから。
(だいたい目隠しすれば余計に感覚は増すってのに)
それでも、快斗が手をだす可能性を見事に排除したと思っている新一に何かするだなんてできそうもなく。
嬉々としてタオルで目隠しをする新一に聞こえないように、そっとため息をついた。

2005/06/22 (水)




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