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blue memo




 LUCKY FORTUNE おまけ編・10
 

コレ扱いで突き出された血まみれの男との関係なんて、あってないようなものである。
探偵仲間というには能力的にも行動的にも問題がありすぎて認めたくはないし、同級の友人というほど親しいわけでもない。
どちらかというと休日の度に強襲されて迷惑しているとか、いつも噛みあわない会話にはウンザリさせられているとか、批判的な立場にある関係だという気がするが。
何故か憤っている少女が黒い物体の幼馴染、遠山和葉だと思い出して、当り障りのない回答にとどめることにする。
怒っている幼馴染に油をそそぐようなことは賢い選択ではない――己の経験からよくわかっていることだ。
「まあ…名前を呼ばれれば無視しないで振り返る、程度の関係…かな?」
「なんやねん、それ?!だって平次は工藤くんの誕生日やからと出掛けよったんやで?そんくらいの関係でわざわざ東京くんだりまで来るわけあらへん!」
「そんなこと言われても…オレに聞かないで本人に聞けばハッキリする………」
言いかけて、顔を風船のように腫らした男にはとても無理なことだと口を噤む。
「大体、工藤くんはズルイわ!前に東京の女やて疑ったときに、工藤くんは男やから誤解やて、そう言うとったくせに!この期になって女の子やったなんて、なんでウチを騙すことを二人でしたんや?!」
「へ…?騙す…?」
そういえば。
和葉に初めて出会ったとき、『東京の女』と勘違いした蘭に掴みかからんばかりの勢いだった記憶がある。
つまり、どういうわけか。和葉は新一を、自分の男を取ったと勘違いしているのだ。
ようやく憤っている理由がわかって、成る程と頷くが。あんまりな誤解に顔を引き攣らせてしまう。
「ちょっとまってくれ。なんでオレが男なんかと関係もたなきゃならないんだ。それに遠山さんを騙すなんて、オレはしてない」
「ウソ言わんといてやっ!」
「ウソじゃない」
(そりゃ、ウソにしかきこえないでしょ)
猪突猛進の男の危険がなくなったから、後方でじっくりと状況を見ていた哀は、和葉のセリフに同意する。
反論する新一が言葉を発する度に、ぷるんぷるんとノーブラの胸が揺れているのだ。どこから見ても女の子な新一が、男と関係があっても何ら不思議ではない。
(それに男なんかと、なんて。黒羽くんは男ではなかったのかしらね?)
自分の恋人の性別を無視した反論はともかくとして。いい加減新一が自分の状況をきっちり把握してくれないと、今まで以上のトラブルメーカーになるのは目に見えている。
「ウソやないか!ウチにやましいことあるから、男やて言い張ったんやろ?!平次と付き合っとるって正直に言いやっ!」
「だから、男と付き合うなんて気持ち悪くてできるわけないだろ。言っとくけど、服部と手をつないだことだってないんだからな」
「そんなこと言うたかて誤魔化されへんでっ!」
女の子の手前、新一が声を荒げることはないけれど。和葉は逆上していて今にも掴みかかりそうな雰囲気だ。
このまま放っておくと、取りも直さず新一が怪我をしてしまう可能性がある。それなりに武道のたしなみのあるはずの服部も、彼女によってボロ雑巾になってしまっているくらいだ。だからといって和葉を宥めるなんて、徒労に終わりそうな事を哀はする気はない。
(仕方ないから、このまま眠らせてしまおうかしら)
そして、帰ってきた快斗に問題解決してもらおうかと思ったところに、救いの女神が現れた。

2005/07/08 (金)




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