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blue memo
LUCKY FORTUNE おまけ編・9
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ぴんぽーん。ぴんぽーん。ぴんぽーん。ぴんぽーーーん。
「……はかなかったこと」 コーヒーを味わう時間しか聞き入れられなかった祈りに、哀はがっくりと肩を落とす。何よりこの特徴的なベルの鳴らし方をする人物を思い浮かべて、うんざりしてしまう。 もちろん新一とて誰であるか心当たりはあって、両手で耳を押さえてだんまりを決め込む。
「工藤くん、居留守をつかったって通用する相手ではないわよ」 「ならどうしろってんだよ。せっかくの連休を台無しにされるなんて冗談じゃねぇぞ」
強引に上がり込んだら最後、図々しく居座って振り回されるだろうことは目に見えている。だが、新一が嫌がっているのはそんなことではないのは、頬を膨らませている態度からして分かりやすいほどわかってしまう。
「そうよね。せっかく"ヒマ"になった黒羽くんがずっと一緒に過ごしてくれるっていうのに、ふたりの時間を邪魔されたらたまったものではないわよね」 「っるさい!!わかったよ!出ればいいんだろっ出れば!」
またも頬を真っ赤にしてソファーから立ち上がると、どすどすと大きな足音をたてながら玄関へと突進していった。
「しまったわ…また、やってしまった」
先ほどと同じ過ちをしてしまったことを悔いながら、哀も新一の後を追うことにする。 (それもこれも工藤くんが可愛すぎるのが悪いのよ) ついついからかってしまうのは、女の子になってしまったせいか可愛さが頓に目に付くからだ。今までは美人度ばかりが目立っていたからそんな余地は然程もなかったのに。
どん。どん。どん。どん。どん。どん。
ベル攻撃が終わってドア叩き攻撃に移行した模様に、哀は歩調を早めた。ドアを叩く度に正常判断を殺ぎ落としていっている相手だけに、扉を開けたときの反動は大きい。 腕に巻いている麻酔銃に視線を走らせたのと同時に、新一が施錠を外した。
「うぎゃぁーーっっ!!」 ぼかっ!ばきっ!ずしゃっ!
悲鳴と鈍い音とが扉の向こうでしたかと思うと、大きなものが崩れ落ちる音がして。そっと新一がドアを開くと、目の前に流血している黒い物体が突き出された。
「なんだ、コレ…」 「工藤くんか?!」
よくよく観察してみようとしたのも束の間、扉が強引に開かれて割って入ってくる。黒い物体の襟首を細腕でいとも簡単に掴み上げて、キッと新一を睨みつけてくる少女が一人。
「コレとはどういう関係なんやっ?!工藤くんは男やと思うとったから安心してたんやで!それなのに実は女の子やったなんて…!どういうことかきっちり説明してやっ!!」 「…せつめい」
一方的にがなり立てられたことを反芻してみて、取り合えず新一は何をどう説明すればいいのか思いっきり頭を捻った。
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2005/06/30 (木)
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