Eternal Love



















新一と快斗は公園から手を繋ぎながら帰ってきた。

他愛ない話をしながら、近くにあるスーパーで夕食の買い物を済ませて。

「ただいま〜!」

といつものように誰もいない空間に向かって声を上げた快斗に

「おかえり」

新一が律儀に返事をすると、後ろにいた快斗は新一の身体をぎゅっと抱きしめてきた。

「おっ・・おい」

「もうここだったら誰にも見えないから・・・ダメなんて言わせないよ」

もう抵抗することを許さないと言うようないつもより少し低めの快斗の声がすぐ近くで聞こえて

新一は思わず膝が折れそうになった。それはいつも自分を抱く時に聞く快斗の声だったから。

しかし快斗に抱きしめられていることで新一は何とか座り込まずにすむ。

そんな新一の様子を感じたので

「あれ?新一ってばどうしちゃったのかな?もしかして、オレの声だけで感じちゃった?」

と、殊更嬉しそうに言う快斗に新一は顔を真っ赤にしながら

「バーロッ!んなんじゃねーよっ!!」

そう否定したがそれも新一の照れだとわかっているので、嬉しそうな顔をした快斗は気をよくして

新一が着ていたシャツの隙間からそっと手を滑り込ませた。

「ちょっ・・・快斗!!」

直に触られる感触が新一の身体から少しずつ力を抜いていく。

「や・・だって・・・」

さわさわと撫でられているだけなのに自身が反応を始めそうな愛撫に感じる。

「新一の身体、ちゃんとオレを感じてくれてるじゃん」

動かしていた手で胸で色づくそれをそっと撫でて快斗は楽しそうに笑う。

「そんなこと・・・ねーよ」

思わず零れてしまいそうな甘い声を何とか飲み込んで、いつも通りに言い返す新一。

「だったらちゃんと感じてもらわなきゃね」

そう言った快斗は、今まで撫でているだけだった手を今度は意識的に動かし始めた。

「やめっ・・・」

すでに膝が折れてしまっている新一の身体を支えながらそこからもっと力を抜こうとする快斗に

「買ってきた・・もの。しまわねーと」

少しでも気を逸らすように違うことを話しかける新一。しかし

「大丈夫だよ。すぐに冷蔵庫に入れなくちゃいけないようなものは買ってないから」

と快斗は取り付く島もない。

「じゃあ・・シャワー・・・だけでも」

動かされる手から必死に逃れようとする新一に

「いいって。すぐにまた汗かいちゃうし」

そう言い返した快斗だったが、ふと手を止めて

「まっ、いっか。後でたーっぷり新一のこと可愛がらせてもらえればv」

と、新一の身体を抱き上げてバスルームへと向かって行った。

新一はと言うととりあえず身体から手を離してくれたことにホッとして

快斗に運ばれるまま脱衣所まで連れて来られた。そして

「じゃあ、また迎えに来るから」

そう言った快斗はその場所からさっさと出て行こうとする。

そんな快斗を思わずぼんやりと見つめてしまった新一を振り返ってみた快斗は

「なに?もしかして脱がせて欲しいの?」

ニヤリと笑ってまた新一の元へと戻ってきた。

「ち、違うよ!いいから早く行けっ!!」

顔を真っ赤にしてそう言った新一は快斗の背を押して脱衣所から押し出すとドアを閉め

ふーっと大きく息をついた。そのまま快斗がその場を離れていった足音を聞いてドアから離れると

とりあえずシャワーを浴びるべく着ていたものを脱ぐと浴室の中へと入って行った。










シャワーの熱さを感じながら新一はこの後行われるであろう行為を思いひとり顔を紅くした。

すぐ出て行く気にもならなかったので、ボディシャンプーを使って身体を洗ってみたりする。

そんなことをしながら新一はふと考えた。

(でも・・・快斗のヤツ、何でオレなんかが好きなんだろう?)

快斗とこういう関係になってから幾度となく考えたこと。

本来、快斗なら可愛い彼女がいてもおかしくないはずなのにずっと自分のそばにいるのだ。

しかし快斗がいる空間に自分は慣れてしまっている。

多分、快斗がいなくなったら・・・どうなってしまうのかは新一の思考の中だけで思い描かれていた。

頭からシャワーをかけた新一は猫がするようにプルプルと首を振りもやもやした思考ごと振り払うと

「よしっ!快斗が来ないうちにさっさと自分の部屋に戻っちまおう」

新一はそう思いそっと浴室から出たのだった。

そしてそばにあったバスタオルで身体を拭き、髪をガシガシと拭きながら着るものを探して

キョロキョロと辺りを見回した。

「あれ・・・?オレ、着替えどうしたっけ?」

そう呟いたところに

「新ちゃんの着替えはココvまっ、必要ないけどね」

そんな声がして、新一は驚いて声がした方に顔をむけた。

するとバスルームの入り口の壁に寄りかかるように快斗が立っていたのだった。

「か・・快斗・・・」

自分の考えをすべて見透かされていることを悟った新一は思わず動きを止める。

すると快斗が近付いてきて、新一が頭からかけていたバスタオルを取り上げてそのキレイになった身体を包み

「それじゃ参りましょうか?」

と、バスタオルで身体をくるんだままの新一を抱き上げた。

「うわっ!」

新一が慌てた時にはもうすでに快斗はバスルームを後にしていたのだった。


















新一の部屋のベッドの上に快斗は新一をそっと下ろす。そして洗い立ての素肌にそっと顔を寄せ

「せっけんのいいにおいがする・・・」

とまだほてっている感が残る肌にそっとキスをした。

「・・・っ」

そんなことでさえ新一には身体の熱を高める行為になる。

「新一・・・いいよね?」

身体に覆いかぶさるような体勢をとった快斗は真っ直ぐに新一を見つめて聞いてくる。

新一はそんな快斗の問いに素直に頷こうとして、一瞬考えると

「快斗がオレをずっと好きでいてくれるなら・・・な」

そんな返事をしていた。

「新一?」

いつもとどこか違う弱くも感じる様子の新一をどうしたのかと見つめる快斗に

「こんなわがまま放題のオレのこと、ずっと好きだって言えるんならいいって言ってんだよ」

ずっと・・とか、永遠なんてこの世にあるはずがないとわかっていても

快斗からのしっかりした想いが欲しくて新一は恥ずかしかったが自分の気持ちを真っ直ぐにぶつけた。

そんな新一を強い視線で釘付けにした快斗は

新一のやわらかな唇に自分のそれをそっと押し当てると、すぐに離し

「これじゃダメ?オレの気持ちは伝わらない?」

と確認する。快斗からのキスが本当に自分を大切にしてくれているものだったので新一は

快斗の首に腕を回し、ぎゅっと抱きつくと

「来いよ・・・」

快斗の耳元でそっと囁いたのだった。
















新一からの甘いささやきにすっかり自分の中の理性が崩れ去ってしまった快斗は

そのすべてを感じようと、身体中に愛撫を始めた。

顔には降るようにキスを・・・そして、その唇はそっと下へと向かっていき首筋をつーっと舌でなぞる。

「はぁっ・・・んっ!」

次に新一が甘い声を上げたのは快斗が新一の耳朶を甘噛みしたときだった。

「まだまだだよ」

快斗は身体のラインをなぞっていた手をそっと胸元まで滑らせる。

そして唇もその胸元までいくつもの痕を残しながらたどり着いた。

「あれ?もう感じちゃってるの?」

嬉しそうにそう言って新一の胸で薄く色付いている飾りをきゅっと摘まんだ。

「あぁん!」

すでにその存在を主張していた飾りは快斗に触れられたことでさらに硬さを増していく。

その変化を楽しむかのように快斗はまだ刺激を与えていないもうひとつの飾りを口に含み

舌でつついたり、歯を立てたりして思う存分味わっている。

快斗がそうしていくたびに新一は甘さを含んだ声をひっきりなしに上げながら身体を反応させていく。

「かいとぉ・・」

新一の手が無意識に快斗の頭を自分の胸へと押し付けるようにしている。

そんな新一の様子に快斗はそこへと与える愛撫をさらに強いものにしていった。

「ひゃっ・・・ぁあっ!」

快斗が新一を快楽の中へと導いていく。

そして今度は先ほどからひっきりなしに身体を動かしている新一の中心へと手を這わせる。

すでに身に纏っているものがないため、新一自身は頭を擡げ始めている。

「新一のココも、気持ちよくて仕方ないみたいだね」

快斗は新一の身体から力が抜けそうな囁きを耳元へと届けると

ソコから雫を零し始めている新一自身をそっと握ると、ゆっくりと上下に扱きはじめた。

「んんっ!」

直接、自分の熱を快斗に包まれもっと刺激が欲しいとばかりに腰を揺らし始める新一。

「ねっ、もっと欲しいの?」

わかっているのにわざわざ新一に聞く快斗に

「も・・と、ちょ・・だい」

上がってしまった息もそのままに新一はこくこくと頷きながら答える。

快斗は新一からのオネダリに満足そうに微笑むと新一自身を口内に含んで

手と舌を使って新一の中にある熱を開放へと導いたのだった。





















大きく息をつく新一に、快斗はやさしくキスを贈ると

「ねぇ、オレのことも気持ちよくしてくれる?」

今度か快斗が強請ったような声を出してきた。新一がボーっとしながらも、ゆっくりと頷くと

快斗は新一が解放したもので濡れていた指を新一の中へとそっと侵入させたのだった。

そして、ゆっくりとその指を動かしていく。

「やぁっ!そこぉ!!」

快斗の指が新一の中のある点をかすめていったとき新一は思わず声を上げていた。

しかし、快斗はそれをわかっていて

「ココのこと?」

などとまたそのポイントを突付きながら新一に強い刺激を与える。

「ダメっ!」

「し・・んいち、あんまり・・・締めないで」

快斗のものをきゅっと締め付けてくる新一に快斗は思わずそんな声をかける。

自分もそろそろつらくなってきているのだが、もう少しこうして新一と身体を繋げていたい。

そう思っていたのだった。

「快斗?・・・もっ、イきたい・・・」

眉間に皺を寄せ、つぶっていた瞳をそろそろと開いて潤んだ瞳で自分を見つめてくる新一を見た快斗は

自身がどくんと脈打ったのを感じたので、新一をぎゅっと抱きしめその身体を起こした。

「んぁっ!」

新一は自分の身体の重さでより深く快斗を身体の中に受け入れる。

そして悲鳴にも似た声を上げながら身体を揺さぶってくる快斗に必死でしがみついている。

「新一・・・一緒に・・イこう・・・ね」

「んっ・・・いっ・・しょ、が・・・いいっ!」

そう言った新一をさらに強く抱きしめると、新一がもう一度熱を解放できるように

1番感じる部分を執拗に突き上げる。

「あああっ・・かいっ、もっ・・・ダメぇぇぇ!!!!!」

新一はそう叫んで自分と快斗の身体に挟まっている自身から熱いものを放出し、

快斗は身体から力が抜け、ぐったりとしていく新一の身体を支えながら

新一がイく瞬間に締め付けたキツさで新一の中へと自分の熱を注ぎ込んだのだった。




















新一の熱を身体に受け、自身の熱を解放した充実感を感じながら快斗は

「新一・・・オレはさっきも言ったけど、そばにいることが自然だと感じられる2人になりたいよ」

と、半分眠りに落ちかけている新一の髪を梳きながら穏やかな声で話しかける。

すると新一は快斗を見てふわっと微笑むと

「・・オレも、そうなりたい・・・って、思う」

そう返事をした。

「オレたち、絶対になれるよね」

「そだな」

「新一。少し眠った方かいいよ。起きたらご飯にするから・・・だから今は・・・ね?」

そう言って快斗は新一の目の部分に手をかざしてその瞳を閉じさせる。

きっと今の行為で新一は体力を消耗したに違いないのだ。

すると新一はあたりまえのように快斗の温もりに寄り添ってきて

その温もりを感じると安心したようにふっと意識を手放した。

(新一ってば・・・本当にかわいいよね)

快斗は眠りについた新一を見つめながらふんわりと微笑む。

新一があんな風に自分の想いを確認して来たりすることは今までに1度だってなかった。

なのに今日はあんな風に自分からの言葉を不安げに瞳を揺らしながら待っていた。

そんな新一を見るたびに想いが深くなっていくのを感じずにはいられなかった。

だけど、決して守ってあげたい・・とか、そう言うことではなく

“新一と一緒に生きていきたい”

ただ、心の底からそう想うのだった。








「さてと・・新一が起きたときに食事できるように支度しなくちゃな」

快斗はそう呟いて新一を起こさないようにベッドから抜け出そうとしたが

身体にはしっかりと新一の腕が巻きつけられていて動いたら新一を起こしてしまいそうだった。

「もう、新ちゃんってば」

快斗はもう苦笑いを浮かべるしかなくて、新一の身体を抱きしめなおす。

とくん、とくんと伝わってくる新一の心音がとても心地いい。

触れ合う肌のぬくもりはずっと感じていきたいもの。

だから新一のそばから離れるなんてできるわけなんかないんだよ。

快斗は眠っている新一にそうささやきながら自分も少しだけ・・・と瞳を閉じたのだった。







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せしるさまのサイトの"裏"一周年記念のフリー小説をいただいてまいりました♪
『Forever you』の続きで、とっても気になっていた家に帰ったあとのおふたりさんなのですv
誰の邪魔の入らない家に一歩はいるや早速不埒な手を伸ばす快斗にさすがと思いつつ。待ったをかける新一のかわいさにやられました〜。突然襲われる不安に心を揺らして、強気にでながらもつい快斗の気持ちを確かめしまう。それが、煽っているというか誘っているしかないのだから快斗はとっても幸せですね。
もちろん私もとても幸せですvやはりエロは燃えますね!
せしるさま、どうもありがとうございました。
                              02.06.23









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