第二章 タイトル不明

  その後二人は警察官の人に家まで送ってもらった。

 がちゃ

「ただいま〜」
ほーこは誰もいないのに親のしつけがいいのかちゃんと挨拶をする。
「あー」
白いブラウスを脱ぎ、留守番電話にメッセージが届いている事に気づき再生する。

 ぴっ。
 『あー法ちゃん?私、マネージャーだけど、明日急にだけどナデシコとか言うアニメのオーディション受けてみない?じゃあ明日家に迎えに行くから。』

 16時45分です。

機械の音声がほーこの頭の中をぐちゃぐちゃにした。
「明日〜?そんな急に??ど・ど・どうしよう・・・・・。」


今日ほーこは珍しく朝ご飯をしっかり作っていた。
  別にいつも作っていない訳ではない。
何となく緊張をご飯を作ることで和らげていたのだ。

「う〜ん、緊張するな〜。今更どたばたしてもはじまらないのに・・・・・」

ほーこは意味もなく徘徊をする。

「ああっ、トースト焼きすぎた!!」
ほーこは今日通算3枚目の焦げすぎのトーストをかじる。
「苦い・・・・・・」
当然である。しかしほーこはそれ以上にアニメのオーディションのことで頭がいっぱいだ。

・・・・ああ用意しなきゃ・・・・・

ほーこは服を着替えようとした。
・・・どれにしようか??

やはり、ナデシコとか言うアニメなのでなでしこ色のワンピースにした。

・・・そうそう、おばあちゃんからもらったお守りも持っていこう。
ほーこは近所の神社のお守りを胸にたくし込んだ。
 
・・・ああ、そうだ。もしもの事があるから、ガスマスクも・・・・

その時である。

 ぴんぽ〜ん

きっとマネージャーさんである。ほーこは玄関に向かった。
ただし、ガスマスク姿で・・・・・
「はーい」

 がちゃ

「きゃー出たわね。怪人○×星人。この私の美貌をねらって○○な事や××な事をする気ね。きゃ〜〜〜〜〜。」

 きゅう

今の「きゅう」はマネージャーさんが倒れた音である。

「あれ?どうしたのマネージャーさん???急に倒れて・・・」
さあ、どうするほーこ!!オーディション会場へは間に合うのか?マネージャーさんはどうなるのか??
   「えっとえっと〜・・・こういう時はどうすればいいんだっけ・・・」
 考え込むほーこ。
 「そっだぁ〜っ!!!『活』を入れれば正気に戻るよねっ、多分?
たしか背中のこの辺を押すと・・・ジャ○ヌダ○クよ、力を貸してっ!
活〜ああああっつ!!!」
 うっ・・・がくっ!
 ほーこの下手な『活』に、正気に戻るどころか、泡を吹き悶絶するマネージャーさん(^^;
 「ちょちょっとっ、しっかりしてよっ!もう・・・」
 どうもますますまずい事態に陥ってしまったようだ・・・

 「こうなったら仕方ないわっ!正気に戻ってくれなきゃ仕方ないし・・・許してねっ☆」
 ほーこはそういうと・・・
 「ビシビシビシビシビシビシビシビシビシビシ・・・・・・・」
 マネージャーさんの頬っぺたに、○斗の○の、ケン○ロウの北○百○拳も顔負けの連撃
を浴びせるほーこ。
 「お〜っほっほっほっ!いつまで寝てるつもり〜っ」
 そして無意識のうちに、女王様モードに切り替わるほーこ。
 その凄まじい威力と声で、さすがのマネージャーさんも黄泉の国から戻ってきたようだ(笑)
 「ほっほーこちゃん、やっやっやめて〜っ」
 「良かった、気がついてくれてっ!はやくいこ〜☆」
 何事も無かったように、天使のようなあどけない微笑を浮かべるほーこであった。

 オーディション会場は、選考を受けに来た声優さんたちで、なかなか大盛況。
 「すご〜い!!!こんなに受けに来るなんて・・・受かるかなぁ、大丈夫かなぁ・・・」
 さすがに不安を隠しきれないほーこ。
 なんといっても、まだ新人声優である。無理もないか。
 「でも、あたしが声優界の女王になるための、第一歩なのねっ!これも・・・
思いきって、主役の座を射止めて見せるわっ!強気に本気、元気に勇気・・・」
 と、念じるほーこであった。

 

 
 

マネージャーさんとともにオーディション会場の前にについた。
なぜかマネージャーさんはほっぺが赤くなっている。

そのとき一陣の風がふいたかのような気がした。

「あっスカートがっ」
「ダメよ!声優は夢を売る仕事なんだから・・・・そんなみだらな格好を人様に見せるものじゃないわ。わかってるのあなただからあなたはびっくにならないのよ。先輩のまち○りんを見習いなさい!!!わかってるの???あなた今回がほとんど初めてじゃないの!!私がオーディションの話持ちかけなかったらどうなってると思ってるの???あなたは明日からのたれ死ぬのよ!!そんなことになったらお父さんとお母さんに顔がたたないでしょ・・・・・・・・・・・・私だって無駄に働いている訳じゃ無いんですよ!!・・・・・わかってるのほーほっほっほっほーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。アメでもムチでももってきなさーい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
この後10分の説教が続いた。
しかも女王さながらの・・・・・
・・・厳しいですぅ

「はい・・・・・」

「じゃあオーディション頑張ってね。」
控え室から去るマネージャーさんであった。





 ぴっ
目標確認。青二の美人声優を確認。




次の方〜24番の方〜
次々と呼ばれていく若そうな声優さん達。

・・・まあ、私よりは顔も声も落ちるけどねって隣の人寝てるし・・・・
おいおい、女王モード入ってるぞ。
・・・隣の人・・・・見たこと無いなあ。
・・・あ〜こうゆう時はお酒を・・・・
ポケットからボトルを取り出して飲む。
が、が、が、しかしである。
なぜ、なぜペットボトルに〜〜〜〜。
しかも、梅ソーダのである。
さて、本当はどっちを飲んでいるのだろうか??
考えれば考えるほど謎である。

としているうちに隣の人の肩が・・・さ・さらに〜よだれが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こくっ

「あ〜どうも南○美です。」

「はあ。(って何なのこの人〜〜突然・・・・・・)」


ピィンポォンパァンポォォン  緊急放送、緊急放送・・・
ただいまこのビルは、とあるテロリストによって占拠されました。
中に取り残されてしまった方はできるだけ騒がずにお願いいたします。
再度くり返します。・・・・・

























  こういう場合、人間の反応というのは様々である。
いきなり騒ぎ出す人、「つまらないいたずらするんじゃない。テロリストなんて
外国じゃあるまいし!」といってせせら笑う人。
おおむね、あっけに取られている人の方が多いようだ・・・って、そりゃそうだわな。
普通は。

さて、ほーこと、そして南○美と名乗る謎の声優さんは、思わず目を合わせた。
おもむろにほーこが口を開いた。
「突然ですけど、南○美さん・・・でしたよね?こんな時になんですけど、○みさん
って呼んでいいですかぁーっ!あたしのこともほーこちゃんでいいから・・・」
おいおい、テロリスト云々というときに、君はなんてことを・・・(爆)
さすがに○み嬢も、目を丸くしておられる。当たり前だが。
それを見たほーこが、慌てて付け足す。
「だって、そうしないとこれから先、○みさんの名前出すたびに、南○美さんって
書かなきゃいけないでしょっ!あたしはいきなりこんなこと言うと、馴れ馴れしい
奴だなって思われるからちょっと・・・って思ったんだけど、これってリレー小説
だから、書き手さんのことも考えた方がいいって竜○斎さんが・・・
それに、いちおうここでは、登場人物のフルネームは原則としてないみたいだし・・・
はやく仲良くなるには、まず呼び名からだよねっ☆」
ほーこちゃん、わざわざ心配してくれてありがとう(作者より愛をこめて)。
でもわざわざ拙者の名前は出さなくていいよ(書いたのオレだけど・・・)

「う、うん・・・ま、まぁ・・・よろしくね、ほーこさん」
戸惑ったように、一応挨拶する○み嬢。
「ところで、なんであなたの名前以外は伏字が入っているのかしら・・・なんか
わたしの名前が、まるで放送禁止用語みたいでちょっと抵抗あるんですけど・・・」
早速、この件に関して、私見を述べる○み嬢。
「ま・・・いちおうあたしが主人公なんで・・・他の人はまあおまけみたいな・・・
いやいや、気にしないでくださいっ!!!」
結構無礼な事をのたまうほーこちゃん。

「う〜ん、やっばり○みさんってのも、ちょっと他人行儀かなっ?なんか、なんとなく
ウマが合いそうだし・・・そうだっ、○みりんってのはどうですかっ!」
おいおい、ちょっと他人行儀って、まだ限りなく他人に近いでしょうが!
「・・・・・・・・・・・・」
言葉の無い○みりん。嫌なら嫌とはっきり言わないと、これから先、○みりんだよ・・・(爆)
  「・・・・・・・・・いやです」
ぼそっと言う○美嬢。
「えー、なんでー」
「私、少女ですから」
今のセリフに戦慄をおぼえ、将来こいつは私の前にたちはだかり私のヒロインの座をも奪うに違いないという未来のビジョンを一瞬垣間見たほーこだが、そんなことよりも今はただ1人で心細かったのでただかまって欲しかったのかもしれない。
「じゃあさ、おーみんでいいや。
教えて、おーみん!」
「どこかのアイドル声優みたいでいやです」
そのとき、○み嬢が「バカばっか」と小声で呟いたのをほーこは見逃さなかった。
確かにほーこもそんなアイドル声優なんか嫌だわ、ユニットなんて組んだら最低と心の中で思った。
しかし、これから3年後ぐらいにPPPが結成されるとは、思いもしなかったであろう。
そして、○み嬢は同じ実力派声優として最大の好敵手となるだろうなどと、かってにライバル宣言をしてるほーこであった。
それにしても、この時代は○ーみん(今ごろ伏字)は存在したっけ?
まぁ、バーチャルだからいいか。
「そういうことで○みりん、あなたは私のライバルよ。
あと、このあだ名が気に食わないんなら○―みんって呼ぶわよ。」
ビシッと○みりん(決定?)を指差しながら叫ぶほーこ。
「…いや」
「なに、○ーみん」
「やっぱ、○みりんでいいです」
勝ったーと心の中で叫ぶほーこ。
「それにしてもほーこさん、ライバルってなんですか」
と言おうとした○みりん(でも、ま○りんが登場したら紛らわしいかも)であったが…
その時。
ドッカーーーーーーーーーーーーーーン。
今まで忘れていたテロリストの存在をほーこはやっと思い出した。
もしかして今の音はダイナマイトが爆発した音かも。
「…どうしよう」
誰ともなく呟いていた。
  「艦長、敵襲です・・・」
ぼそっとつぶやく○みりん。
「え゛?今なんていったのル・・・じゃない、○みり〜ん!!!」
いきなりかんちょう・・・え、どのかんちょうだろう。艦長?官庁?干潮?間諜?(ナ○シコ
本編に出てたネタだなこれ・・・)。もしかして、浣○?いや〜〜〜〜〜ん(激爆)
などということを考え、混乱するほーこであった(笑)
そして何を言い出すかと思えば・・・
「よ〜しっ!!!相手がその気なら、こっちもど〜んといっちゃいましょうっ!」
おいおい、グ○ビティ・○ラストでも撃つ気か?ほーこちゃん(笑)
「バカ艦長・・・」
思わずつぶやくル・・・じゃない○みりん。

そのとき・・・
「ドカ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!!」
二度目の爆音と共に、オーディション会場の入り口のドアが吹っ飛び、迷彩服を着た
4、5人の男たちが乱入してきた。
突如の乱入者に、ざわめきが俄に大きくなる会場内・・・
「しずかにしろっ!」
先頭に立つ男が声を荒げた。
「お前たちの命は、我ら○星圏なんたらかんたらおよび反地球共同連合突撃○人突撃部隊
の手の内にあるのだ、おとなしく我らの指示に従え・・・」
しんと静まる会場内。
「なんのこっちゃ?」とつい思ってしまったほーこであった。
「今の時期、季節の変わり目だから、ちょっとイッちゃってる人たちが多くても不思議は
ありません」
またしてもぼそっとつぶやく○みりん。
本人はボソッと言ったつもりらしいが、会場が静まり返っていたため、先頭の男がその言葉を
聞きとがめ、○みりんを指差していった。
「そこの女、我らをイッちゃってるなどと侮辱するとはいい度胸だ、前へ出ろ!」
「私、少女です」
 



   ○みりんの抗議は・・・・なんだか全然マトが外れているような気もするが、とにかく彼女は前に引っぱり出されて、迷彩服男たちに縄でぐるぐる巻きにされてしまった・・・・って、そこのオマエ。勘違いするな!(しないって!)
「あ〜っ! 行っちゃダメぇ、○みりぃ〜〜〜んっ!!」
 と、連れ去られる○みりんに涙目で手を伸ばしつつ、足だけはしっっっかり後ずさりしていくほーこ・・・・うっわぁ。
「い、いやぁ〜ん! まいっちんぐぅ〜っ!!」

 ゴンッ!

 ・・・・あ、転んだ。いやぁ、派手な音しましたねぇ・・・・
 ほーこは強打した後頭部を押さえ・・・・
「ふええええええええええええ〜〜〜んっ!」
 これも一種の、罰当たりと言うのでは・・・・?


 そのとき、事の次第を一歩下がったところで見ていたひとりの男が、呆れるようにうなだれた。
「ねえカントクぅ、ホントにあのコがカントクのイチオシなんすかぁ?」
「そうだよ?」
 さらっと答えるカントク。
「あの見事な抜けっぷり、あの情けない泣き方! これでイザというときにビシッと決められさえすれば、おれの中にあるミスマル・ユリカのイメージにぴったりなのだ!!」
「・・・・そ、そうなんスかぁ?」
 いまいち納得いかない感じの彼。
「まあ、黙っておれを信じなさい! 悪いようにはしないさ。なんたって彼女は、これからキミのパートナーになるわけだからね、はっはっはっ!!」
「うまくいきゃいいんスけどねぇ・・・・」
 そうつぶやきながら、彼・・・・上○祐司はボリボリと頭をかいた。


「・・・・あれ?」
 ほーこはそのとき、背中に視線を感じて振り返った。
「誰かが私に見とれていたような気がするわ・・・・」
 『見“とれ”る』かぁ。う〜ん・・・・合ってるような、間違ってるような・・・・(^^;
 んで、キョロキョロ辺りを見回してみると、部屋の端っこでふたりの男がわざとらしく顔を隠した。
(あれっ? あそこにいるのはカントクさんとぉ・・・・
 ・・・・ちょっと。だれよ、あの怪しさ大爆発のムサイ男は・・・・?)
 おいおい! 先輩声優になんてことを!?


「おいおい」
 上○祐司はほーこにじとっとした視線で睨まれ、正直、ブルッた。
「な〜んで新人に睨まれにゃなんねえんだよ、おれは・・・・」
 互いのファーストインプレッションは・・・・最悪・・・・だっ、た、の、か?


「どうでもいいけど・・・・」
 縄でぐるぐる巻にされた○みりん曰く。
「・・・・私はいったい、どうしましょう・・・・きゃあ、助けて・・・・」
 悲鳴まで棒読みかい・・・・
「ごほっ! ごほおっ!!」
 ・・・・吐血かいっ!?(ハイ○ット)


  「だ・大丈夫??○みりん??今、この縄をほどいてあげるね。」
「う・うん・・・・」
「そーはいかのきんぽーげ」
その時、ほーこの頬に冷たい棒が・・・・

ははははは・・・・・
恐怖のあまり声にならない笑い声が出てしまったようだ。

「それは銃???」
「おねーちゃん、理解が早いねえ。
だけど、ぬけてるねえ。もう君たちは私たち・・・○星圏なんたらかんたらおよび反地球共同連合突撃○人突撃部隊に囲まれてることを無視されちゃあ私らもやりがいってものがないんだから・・・・」
「それはそうとあなた達の目的は何??私の美声が欲しいの?それとも○おみりんの声、まあ私に比べちゃあ劣るけど。」

「目的??、はっはっはっ、そんなものあるわけないじゃないか。第一目的があるならもっとまともな所をねらうよ。だた・・・・・・」
「ただ??・・・・・・」
一瞬、周りの空気が張りつめる・・・・・



「おまえをさらって料理するだけだっ!!」
「えっ、料理??もしかして噂の人喰い人種??料理されるんだったら、シチューがいいな☆」
「艦長意味が違います。」

「えっ違うの?○みりん。じゃあどうゆう事??」
「知りません、私少女ですから・・・・・」

「うるせいっ、誰かこいつを縛っちまえ!!」
「らじゃー」

一人の迷彩男がほーちゃんを縛ろうと襲いかかったその時である

「きゃ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 バキッ

み○きさん直伝の空手技が男の首にヒット!!
男は血を吐いて倒れている。
「なに・・・・おぬしやるなあ。みんなかかれ!!」
ほーちゃんピンチ!!次は12人ぐらいの男達が一斉にかかって来た。


バキッ、ボコッ、ドス・・・・

チェスト〜〜〜〜ボコッ

とえりゃ〜〜〜〜ザシュッ



が、12人とも倒してしまった。○みりんの前には骸・・・・いや、気絶した男達が倒れている。
「艦長、すごいんですね。」
「ま・まあね。」
恐るべしほーこ・・・・しかし美人で麗しい夢を与える声優のイメージが・・・・・・
○ちりんの時の苦労はいったい・・・

「ふ・ふざけるなっ!!今度は・・・そこの男、次いけ!!」
「お・おれ??」
「そうだ、そこの迷彩服のおまえだ!!」
テロリストのリーダーであろう男が指を指した。指の先にはさっきほーちゃんの後ろにいた、怪しさ大爆発のむさい男――上○祐司(敬称略)がいた!!

「か・監督・・・早くやめさせてくださいよ。あの人滅茶苦茶強そうですよ。」
上○祐司は監督の耳元でささやいた。

「祐司君は殺陣が特技だそうで・・・その腕前を・・・・はいこれ、モップの柄だけど・・・」
「は・はあ。」

「かかってきなさい!!そこのむさい男!!美人声優ほーちゃんこと桑島法子が相手になるわよ!!」
「艦長頑張って・・・・」
おいおい、そんなにやる気満々で・・・・相手は先輩だぞ

やる気満々であった・・・。
   やる気(殺る気?)満々のほーこはともかく、あっけにとられたのはむさい男
・・・もとい、本名上○祐司であった。
 「ちょっと君、先輩に向かってむさい男はないだろう。ボクにだって名前はある!
本名は、上○祐司だ!」
 ここできちっと本名を明らかにしないと、これからさき、通称『むさい男』にされそう
だと危惧感を持った祐司君は、いちおうそう主張する事にした(^^;
 「う〜ん、せっかく本名を名乗ってもらっても、ここではあだ名&伏字よ、祐司君☆
主人公はあたしなんだから・・・」
 本名を堂々と名乗った祐司君に対し、すげない返事をする美少女声優ほーこ(笑)
 「ちょちょっとっ!ナ○シコの構成を考えれば、僕にだって十分主人公の資格はある!
それをあだ名&伏字と言うのは、ひどくないかな?」
 つい激昂する祐司君。
 「でも、あなただけ例外って訳にはいかないの。みんなそれで納得して貰っているし・・・
わかるかなぁ、ボク?」
 先輩声優を子供のようにあしらう、無情なほーこ(笑)
 「あたし、決して納得したわけじゃないんですけど・・・」
 ○みりんがボソッと呟くが、無論聞いていないほーこ。
 「いいや分からん!こんな侮辱をされるために、ボクはここに来たわけではないっ!
勝負だ、ミスマ・・・じゃない!桑島法子!」
 あ〜あ、ついにキレちゃった祐司君(爆)

 「望むところよ。あたしの覇道を阻むものは、誰であろうと、斬る!」
 おいおい、時代劇モードかっ!
 「ましてや、揺れるあたしのヒップを悶々として見ていた男など、成敗してくれる!」
 おいおい、それはブルー○ェンダーの祐司君だろ。第一、時代的に整合性が・・・(笑)
 「ええいっ!さっきから聞いていれば無礼千万な・・・」
 さすがに、一見しただけでは美人といって差し支えないほーこに、モップの柄で撃ちかかる
のはためらわれたが、先ほど一瞬にして12人の男を殺・・・いや、倒した手練を見れば、
油断すると命を落としかねないということは、祐司も承知している。
 「行くぞっ!」
 猛然と撃ちかかろうとした祐司に向けて、突然・・・
 「ひっひどおぃ!こんなかよわいあたしになにするのよっ!え〜〜〜〜〜〜〜〜ん!
助けて〜〜〜〜〜、ア○ト〜っ!!!」
 と、いきなり泣き出すほーこ。
 一瞬あっけにとられ、呆然とする祐司君。この変わり身の早さはなんだ・・・

「はいっ、そこまでそこまで・・・いや〜、いいねほーこちゃん、まさしく本作品のヒロイン
、ミスマル・ユリカ役にぴったりだ」
 先ほど祐司君と話していた男 ―― 監督が驚嘆したように声をかける。そして、迷彩服の
テロリストたちにも一言。
 「君たちももういいよ、ご苦労様」
 どうやらテロリストに扮していたのは、ナ○シコのスタッフ陣だったようである。

 「あの・・・あたしいつまで、縛られてればいいんでしょうか・・・って、誰も聞いてないし」
 ボソッと呟く○みりん(笑)
 「でも、美少女は縛られるのがお約束ですから・・・あ〜あ、バカばっか」
 

 
  ピッ!
「3時の方向に敵機反応あり」
「……え、」

ドッカーーーーーーーーーン!
3度めの爆発の音!
そして突入してくる武装集団!

「…あの監督、もう芝居はいいんですけど…」
「うちのスタッフは、さっきキミが張り倒したので全部だが」
……………………………長い沈黙

相手のボスらしき男が言う
「我々は○星の後継者である。キミたちの命は我々の手にある。しかし抵抗しなければ命まで奪おうとは言わない。」
さっきとは打って変わってほーこはすごいプレッシャーを感じる。
こいつら、できる……
「一体目的はなんなの」
「全ては新たなる秩序の為、せかいせいふくの為」

・・・そんな、世界征服だなんて。
このまま奴らに世界を渡してたまるものかと闘志を燃え上がらせるほーこであった。

「世界征服だなんてそんなこと今すぐやめなさい」
「ふ、これだから愚民は我々の崇高なる志を理解できんのだ。
我々が行おうとしているのは、世界征服なんてちっぽけなものではない。
それは…」
「それは…何なの」

「それは…世界制服である。
この世の全ての婦女子にこの恥ずかしい制服を着させてやる。
ふっふっふっふっふっ…どうだ恐ろしくて声もあげられまい」

確かに恐ろしい、もし私たちが負けたら…
でも、こいつら只のコスプレマニアじゃないのか。
怒りゲージ120%のほーこであった。
「○みりん、グラビティ○ラスト発射!」
「だめです、エンジン臨界に達するまであと10分です。」
こうなったら時間稼ぎするしかない。
ほーこは振りかえって上○祐司に言う
「アキトー囮になっいぇくれるよね、だって私の王子様だもん」
「いやだ、俺はコックだー」
「祐司、死にたくなければ私の言うとおりにしろ」
「は、はい」
ほーこのマリーンモード発動についつい服従してしまった祐司であった。
そこにはエス○バリスではなくてアーマーシュライクがすでに用意されていた。
   祐司はフラフラと、そのアーマーシュライクの方へ足を運んだが・・・ふと思った。
「どう考えてもこれはおかしい。オレは何で、こんな目に遭ってるんだ・・・」
 そう考えると、ここでほーこの指示に従うのは、やっぱり筋が合わないんじゃないか?
 そう考えなくても、筋は合わないと思いますが(爆)
 祐司は、回れ右をして、ほーこの方に向き直った。
 「桑島さんも、ここにいるみんなも、目を覚ましてくれっ!どう考えてもこれは現実離れ
してるじゃないかっ!集団催眠にかかってるんだよ、オレたちはっ!」
 祐司、絶叫!
 「おまえもいちいち、理屈の多い男だな・・・」
 答えたのはマ○ーンほーこである。まだ通常モードに、切り替わっていないらしい。
 「確かに、お前の言う事は、世間ではまっとうなことかもしれん。しかし、ここはリレー
小説だからな。理屈云々では、割りきれないのだ・・・」
 「そんな不条理なっ!オレは認めないぞ、こんな扱い・・・」
 祐司、絶叫その2!
 「そうか・・・でもわたしの世界では、不条理とも言える出来事は日常茶飯事なのだ。
わけもわからずブ○ーに殺されることを考えれば、まだこのくらい、ましなものではないか。
お前も、訳もわからずに○ルーに殺されるのがいやだから、戦う事を選んだのだろう?」
 相変わらずクールなマ○ーンほーこ。 
 「いったい何の話だよっ!それはブ○ージェンダーの海○祐司のことだろうっ!
おれはただ単に名前が同じだけだっ!なんで、なんでこんな目に・・・」
 錯乱モードに入りかけの祐司。
 「ここのリレー小説の著者どもは、名前が同じだから、ブ○ジェンネタを引っ張れるし、それで
お前を痛ぶれるとしか考えていないのではないかと、私には思える。ナ○シコのオーディションの
時点でブ○ジェンネタが飛び出すのはおかしいとか、ただ名前が「祐司」なだけで、海○祐司とは
何の関係もないなどということは、一般的な常識の問題であって、ここでは通用せぬ(爆)
 死にたくなくば、戦え!」
 無情なマ○ーンほーこ。茫然自失の祐司。
 「ああ、それと、ここまでお前の名前は伏字なしで来たが、もうそれもそろそろやめにしようかと
今この部分を書いている人間は、考えているらしい・・・
 説明はここまでだ」
 どうやら祐司は、何者かによって、どこかの桑島サイトのリレー小説の中に、投げ出されてしまった
らしい・・・
 
 「さて、別れの挨拶は済んだかな?」
 さっきからいい加減痺れをきらしてきた、「○星の後継者」のうちの一人が、祐司とほーこに声を
かけてきた。
 「なっなにが別れの挨拶だっ!オレはまだ、戦うとは言ってないぞっ!」
 雄叫び祐司。
 「ふん、戦わずして逃げるか?地球人とはそんなものかっ!はははっ。
戦わずに負けを認めるならそれも結構。だがお前、そっちのお嬢さんに、こんな恥ずかしい制服を
着せさせて、平気なのか?ふふふっ!」
 そういって、「着用予定」の制服を、ばっと男は目の前に広げた。
 「いやいやっ!ア○ト〜ッ!あたしあんな○△×☆と*@♪しか隠れない制服なんか、着たくない
よ〜っ」
 いきなりユ○カモードに切り替わり、泣き出すほーこ。
 制服がいかなる形態かという問題については、教育上問題があるので明示しません。各自妄想して
ください(爆)
 だが、嫌だと思ったのはほーこだけでは無かったらしい。会場にいる各女性声優さんたちの間からも
悲鳴と泣き声が聞こえる。そして・・・
 「頑張って祐司君。あたしたちのために!」
 「もし負けたりしたら、一生恨んでやるから!」
 「ア○トお願い、戦って。あたしのために・・・」
 様々な声が祐司に向かって投げかけられる。もはや、逃れるすべは無いようだ・・・
   正真正銘、絶体絶命・・・
 もしここで、戦うのは嫌だなどと抜かしてトンズラしたら、どうなる?
 女性声優陣に恥ずかしい制服を着せ、自分だけ逃げ出した男として、彼女たちに恨まれ、
周りから疎まれ、声優界に身の置き所がなくなり、そしてその挙句・・・
 「今のご時世に失業?勘弁して欲しいぜ!」
 それよりも、○星の後継者とやらとやりあうより先に、女性陣の集団リンチが・・・
そっちの方が、怖い(笑)
 「2ヶ月も3ヶ月も入院してたら、仕事が・・・」
 そして、今度のこの連中は、どうも本当にヤバイ奴らのようだ。負ければ、死・・・
 だが、この○星の後継者とやらとやりあって、勝つしか道はない・・・
 「よし、やってやる・・・」

 意気込んだ祐司だが、早速問題が・・・
 「おい!これってどうやって動かすんだよ!」
 エス○バリスならナ○マシン処理を受ければIFSで動かせはするし、エ○ァならA10神経接続
で動かせるが、このアーマーシュライクは、そういう類のロボットではないらしい。
 「操縦法は、○ョーイから教わっているはずだ。もたもたするな!」
 マ○ーンほーこが言う。
 「おい、だからオレは・・・」
 祐司違いだってば!と言おうとしたが、やめた。このリレー小説の中では、何を言ったところで
無駄らしい。それに、今の状況がどうなるわけでもない。
 「私のヒップを見て煩悩したり、水浴びをしている私を見て○×△したりするから、教わった
ことを忘れたのか?祐司!」
 「だからそれは・・・」
 言葉にならない祐司。そして思った。
 「いったいブ○ジェンの祐司って、なに考えてやがるんだ・・・」
 
 「艦長、グ○ビティー・ブ○スト、いけます」
 ぐるぐる巻きにされた緊縛○みりんが、ほーこにささやく。
 どうやら、アホな遣り取りをしている間に、時間が稼げてしまったらしい(笑)
 「あなたたち〜っ、覚悟しなさい〜っ!ル○ちゃん!」
 ユリカモードで叫ぶほーこ。しかしどこから、グ○ビティー・ブ○ストが・・・
 

  
   
   うぃんうぃんうぃんうぃん!

「目標! 周りの敵ぜ〜んぶっ!!」
 凛々しく叫んでビシッと前方を指さすほーこ。いつの間にかちゃっかりユリカのコスプレまでして・・・・
 ちょっと待て! だからこのアフレコスタジオのどこにグ○ビティー・ブ○ストがあるっつーんじゃ!?
「それは、あそこだっ!」
 と叫んだのは、カントクだ。彼は満面のニヤリを浮かべて、天井を指さした。
「・・・・えっ?」
 祐司は点になった目でそっちを見上げる・・・・とぉ〜!
「なっ、なんじゃあああああああああああああああああああっ!?」
 天井にある3つのスピーカーが、どれも目映いまでの光を放っている。今にもメルトダウンかましそうで、ハッキリ言っておっかない。
「・・・・か、カントク?」
「なんだい上○ちゃん?」
 のんびり聞き返すカントクに、祐司は震える指でスピーカーを指さす。
「グ○ビティー・ブ○ストって・・・・マジで、アレなんスか?」
「そうだけど?」
「そ、それじゃあ・・・・!」
 祐司、真っ青! と〜ぜん、他の人々も。
「やべぇ、みんな逃げろ! 爆発するぞぉ!!」
「嘘だろォ!?」
「いやあああああぁ〜っ!」
「俺が悪かったぁ!」
 絶叫をあげながら逃げまどう人々を見ながら、縛られたままの○みりんがユリカモード前回のほーこに耳打ちする。
「あの・・・・艦長?」
「なぁにルリちゃんっ?」
「これって、私達も逃げたほうがよいのでは?」
 ごもっとも。
 しかし、なんだか無意味にビシッとしているほーこは・・・・
「だめよっ! 敵を目の前に尻尾を巻いて逃げるわけには行かないわ・・・・ねえ、アキト?」
「俺に振るなぁ〜〜〜〜〜ッ!」
 迷わず尻尾を巻いて逃げたい祐司だが、ほーこに襟首掴まれて逃げられず、足をバタバタさせていた。
 しかし、そんなことをしている間にも・・・・
「ああっ、敵が逃げるわ!」
 オーディション参加者たちと一緒に、部屋から飛び出そうとする・・・・(え〜っと、なんだっけ? 忘れた!)・・・・なんちゃらテロリストたち。
「ふっふっふっ! こういうこともあろうかと・・・・!!」
 いきなりウリバタケみたいなキメゼリフぶっこきながら嗤ったカントクが、手に握られたスイッチを押す。
 すると・・・・

 バタン、バタン、バタンッ!

「ああっ! ドアがひとりでに閉まって、これでは誰も外に脱出できないぞ!?」
 誰だ! 今の説明科白は!?
「はっはっはぁ、どうだ敵どもめ! これで逃げられまい!!」
 てゆ〜か、これじゃあ罪なき一般市民までグ○ビティー・ブ○ストの餌食になっちゃうでしょうが!?
「構わん!」
 構えっちゅ〜の!
 そしてユリカほーこ's会心の一撃!
「グ○ビティー・ブ○スト、発射ぁ〜っ!」
「やめろぉおおぉぉぉおおおおおおおぉぉぉぉおおおおぉぉおっ!」
 次の瞬間、部屋中が真っ白い光に包まれた。

 ドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!

「きゃあああああああああああああああああああああああっ!」
「うぎゃああああああああああああああああああああっ!」
「ばっかやろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあ!」
 悲鳴、絶叫、雨霰。
 ・・・・と、その中で・・・・
「ふやぁあああ〜っ! なんであたしまでえええええええええ!?」
 ・・・・気づきなさいよ、ほーこ・・・・(-_-;


『では、次のニュースです。
 今日午後3時頃、新宿区のアフレコスタジオ○○○○で謎の大爆発が起き、建物が消滅するという事故がありました。しかし、ギャグドラマのお決まりで奇跡的に死傷者はなく、警察と消防で現在、事故の原因を調べています。
 なお、捜査の過程で何人かの人物が事故に深く関与している可能性が強まり・・・・』

「・・・・って、ちょっと待てぇ!?」
 廃倉庫に隠れ、携帯用のニュースを見ていた祐司は、画面に映った(しかもいかにも容疑者っぽい顔の)自分たちの顔に目を疑った。
「いつの間にか俺たち、容疑者になってんぞ! ・・・・てぇか、こんな目つきの悪い写真、撮った覚えないぞ!?」
「まあ、本当に犯人なんだから仕方がないですよ・・・・ズルズルッ」
 祐司の隣でのんきにラーメンをすすりながら、猫さんスーツ姿の○みりんが言う。
「それより、そんな大声出すと、警察の人たちに見つかってしまいますよ?」
「う゛・・・・!」
 すると隣のほーこも、ゆで卵を割りながら一言。
「失敗しちゃったね、てへっ♪」
「『てへっ♪』じゃないだろォ!」
「だから、叫ばないでくださいアキトさん」
「おれはアキトじゃねえええええっ!」
 嗚呼、哀れな祐司!
「だいたい、オマエらだけならともかく、なんで無実の俺まで犯人にされなきゃなんないんだ!?」
「それはね」
 と、ほーこがウインクしながら答える。
「アキトは私が大好きだから〜っ!」
「なんじゃそりゃ・・・・?」
 がっくりうなだれるアキト祐司。
 ・・・・と、そのとき、画面がインタビュー映像に入れ替わった。

『いやぁ。あの3人が犯人だなんて、私は思いたくはないのですが・・・・とにかく、3人には早く姿を現してほしいです』

「あ・・・・カントクさんだ」
「う、裏切り者〜〜〜っ!」
「大人って、ズルイ」

 とにもかくにも・・・・ほーこ・○みりん・祐司の3人は、これで目出度く指名手配者と相成りまして・・・・ど〜するんだよ、これから!?

 そのころ、国分寺のアニメスタジオ『ジー○ック』では・・・・
「佐藤さ〜ん、ニュース見ましたかぁ?」
「ああ・・・・なんだか、すごいことになってるみたいだな・・・・」
 若いアニメーターに話を振られた佐藤竜雄監督は、しかし興味なさげに答えを返した。
「はあ・・・・でもぉ」
 と、若いアニメーターは頭を掻きながら、付けっぱなしになっていたテレビに目を向けた。そこには記者の質問に答えるカントクの姿があったのだが・・・・って、あれ?
 ちょっと待て! これ、生中継だよな? だけど佐藤監督はそれをテレビで見ていて・・・・
 ・・・・それじゃあ、今テレビに映ってる『カントク』って、いったい、誰なんだ・・・・!?

 




ブルルルルルル・・・・・・・・

ギイ、ガチャ

「おい、でろ。」
「なによ〜。人を縛っておいて」
ほーこは言う
「そうだおまえら何者だ!!それに監督はどうした!!」
祐司は言う
「にゃお」
○みりんは言う

「黙れ!」
迷彩服の男は言う。
迷彩の男は銃を持ってほーこと愉快な仲間達を外に連れ出す。
外には何もなく、ナデシコの花が一面に咲いていて奥には『めるへんちっく』なお城が建っている。
しかも色彩が統一されてなく素人目に見てもとっても悪趣味である。
「悪趣味ですね。」
ああ○みりんはズバッと。
「おまえ!監督のご趣味にけち付ける気か??」
「正直にいっちゃ悪いんですか?」
「ぬ〜おまえ!手を挙げろっ!!」
迷彩の男の怒りはピークにたった。
「おまえ最初から気に入らなかったんだ。まあ良い後でおまえのレバーでもいただくとするよ。」
悪人みたいにコンバットナイフをなめるって悪人なんだけど。
「レバーですか・・・・・勝手にすれば。」
「こんちくしょうっ。好き放題良いやがってっ!!」

・・・○みりんが殺されちゃう。こういうときは有菜っちが言ってたようにするのよ・・・

フィン・・・力を貸して!ジャンヌダルクに願いを届けてえ〜〜〜!!
突然ほーこの胸元にあったロザリオが光った。
る〜るるる〜るるるる〜♪
こ・このイントロは・・・・・・ジャンヌ変身の・・・・・
ほーこが生まれたての姿になってジャンヌに変身する・・・・・・(一部自主規制 m(_ _)m
強気に本気・・・・・・・・無敵に素敵・・・・・・・・元気に勇気!!
ジャンヌ・ダルクただいま参上っ

と行きたいところだがムリだった。(笑)

・・・くそ〜ダメだったか・・・じゃあま○りん秘伝のあの方法で・・・・




「ああ肩があ。痛いわ。そこの人さすってくれない〜。お・ね・が・い(はあと)」
ほーこは肩を出して色っぽく声を出してみた・・・がそんなことで引っかかるわけない・・・・が相手は馬鹿だった。
「どれどれ・・・」
「そ・そ・そこお(はあと)」
さすが声優である。こんな練習もしているんだろうか??
ほーちゃんのきれいなうなじが迷彩の男の鼻の下が思いっきりのびている。いかにも欲望丸出しである。
「もっとやさしくう(はあと)」
男の鼻の下がのびきった瞬間

ピュー、バタッ

男の骸が転がった。いや半殺しにされた男が泡を吹いている・・・・・
ついでに悩殺された祐司さんも・・・・
「ちーん・・・・・・ご愁傷様です。」

 ガクッ

「ほーほっほっほ。私に勝とうなんて千年早いわ。」
「猪だろうと蛇だろうとかかってきなさいっ☆」

パチパチパチ・・・・
「ユリカのイメージにぴったりだ。」

「その声は裏切り者の監督!おまえは何のつもりだ!!俺らをどうしようってんだ!!」
アキト、いや祐司が叫ぶ。
「ふふっ、言っただろう『世界制服』だよ。」
・・・こ・こいつら正気か??
「ちなみにここは私が建てた『ふくろうの館』だよ。世界のコスプレの衣装がそろってるんだ。どうだ凄いだろう。」
「ま・まさか私に着ろっていうの??」
「飲み込みがはやいねえ。ほーこちゃん。」
・・・ほーこちゃん??どっかで聞いたような・・・
「そんなの嫌よ!これでもくらいなさいっ。」

ういんういんういんういん・・・・・

『桑島すぺしゃるっ!!』
ほーこの口が光って光線が出た。

バ〜〜〜〜〜

しかし何も起こらない。これはほーちゃんの毒舌を利用したもので、普通には見えないが相手に精神的ダメージを与え最悪の場合相手の精神が崩壊して二度とまともな生活が送れないという桑島法子最強の必殺技である。


「うお〜〜〜〜〜〜」

 ガクッ・・・・
「大丈夫ですかアキトさん??」
○みりんが心配するがもう遅い。これにかかったものはもう生活ができないのである。

「し・しまった・・・・アキトに当たっちゃた・・・・・・」

「何を食わしてくれるんだい??ほーちゃん??」
「ぷぷぷぷぷぷ・・・・・はっ、・・・・」
ほーちゃんは突然笑い出した。何がおかしいんだろう??
「なにがおかしい??」
監督が聞き返す。
「だって監督は桑島さんって呼ぶし、そんな寒いギャグを言うのは一人しかいないよ。」

「くっくっくっく・・・・ばれちゃあしょうがない。」

べりっべりっ

監督が顔の皮をはがし始めた。
   「あ〜っ、やっぱりま○りん〜っ!!!」
 顔の皮をはがした下から出てきた顔は、お久しぶりの登場となった我らがま○りんである。
 「いやいや豊嶋君、ごくろうさま。妙な事頼んですまなかったねぇ・・・」
 その後ろから悠然と登場したのは、正真正銘、本物の佐藤竜雄監督である。
 「いえいえ、これも可愛い後輩に試練を与えるためですし、あたしも監督になりきって役作り
の勉強にもなりましたし・・・もしかして、男役もオッケーなのかな、あ・た・し☆」
 無邪気なま○りん。
 「監督、これはどういうことか、説明してもらえますかっ!」
 眼光するどく迫るほーこちゃん(^^;
 ○みりんも、険しい顔をして監督に迫る・・・
 「大人って、ずるいです・・・そういうの、私少女だからよく分かりませんけど・・・」
 思いのほかお怒りの2人に、ややたじろぐ佐藤監督(当たり前か・・・)

 「い、いや、今回の一連の出来事は、全て最初から仕組んでいた事でね・・・
 第一に、ナデシコの中核になるのは君たち三人だ!結束を固めてもらうために、わざとああいうシチュエーションにおとしいれたんだけど・・・想像以上にはまってくれたねぇ。ははは・・・でもこれで随分、お互いに親しくなったんじゃないかな?役作りに大いに役立ててくれたまえ・・・
 そして次だけど、今回の一連の出来事は全部記録してあるんでねぇ・・・ナデシコの宣伝に使わせてもらうよ・・・そのためにテレビ局と大々的にタイアップしてあんな大仕掛けを仕組んだんだから。これでナデシコは大ヒット間違いなし!いいスポンサーも付くしボクの懐も・・・いやいや、ご協力、ありがとう!ははは・・・ギクッ!」
 「お望み通り、あたしたち三人の結束は固まったわよ監督!いまこそその成果を見せてあげるわ・・・
ア○トっ!起きてっ!あたしを守って!」
 ほーこは吠えるが、桑島すぺしゃるをまともに食らった祐司は気絶したままだ。
 「あたしのアキトにこんなことして、いくら監督でも、ゆるさないからねっ!」
 おいおい、それは君がやったんだろほーこちゃん(笑)。しかし、そんなまっとうな理屈を聞き分ける耳など、今のほーこにはない(爆)
 「ずるい大人には、たまにはお仕置きも必要って事でしょうか?」
 棒読み○みりん(笑)こわい・・・(爆)
 「きっ君たちちょっと待って!は、話せば分かる!話せば・・・ぎあ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!(爆)」
 「問答無用っ!桑島すぺしゃるっ!」
 「じゃあ、私も、少女なのでよく分からないんですけど、○みりんすぺしゃるっ!(爆)」
 このあと繰り広げられた地獄絵図は、さすがに正視に耐えないので(爆)省略ってことで・・・
 かくして若干の謎を残しつつも、ナデシコオーディションを巡る物語はめでたく?終結したのであった。
 「ところで、あたしの出番って、これだけなの・・・」
 不満そうにま○りんが一言(^^;
 
 
 

サンクス:竜虎斎さん、ふくろうさん、みくづき・しおんさん、k.kさん、不気味堂さん、Lessさん

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