涼 子  【8】
「いやあ、実に見事なイキっぷりでしたね。いいもの見せていただきました」
 涼子はぐったりと絨毯の上に倒れこみ、まだ肩で荒い息をしている。
「ひ、ひどい……見るだけだと……見るだけだとおっしゃったのに……」
 瞳が潤んでるのは、ショックで涙ぐんでいるというよりはむしろアクメの余韻のためだ
ろう。
「そのつもりだったんですけどね、奥さんがあんまり発情してらっしゃるものだから」
 澤田は悪びれた様子もなく、ねずみの尻尾をつかまえた猫のような顔で涼子を見下ろす。
「きっとこのまま帰ってしまったら、旦那さんがお帰りになるまでひとり寂しくオマンコ
いじるのだろうなと思いましてね。なら、イカせてさしあげたほうが親切ってものでしょ
う」
 そうだったかもしれない。あの状態で放置されていたら、おそらく自分を慰めるような
まねをしてしまっていたろうと、涼子も思う。
 ――でも、だからって……
「さあさあ、ベタベタして気持ちが悪いでしょう……今拭いてあげますからね」
 澤田は恩着せがましく言うと、投げ出された涼子の下半身から慣れた手つきで濡れた下
着をはぎとり、それをそのまま自分のポケットに突っ込んだ。
 テーブルの上にあった箱からティッシュを2,3枚まとめて取り、すっかり力の抜けて
しまった涼子の太股の付け根を撫でるように拭いていく。
「んっ! ん、んん……」
「おや、困っちゃいましたねえ……これじゃあ、拭いても拭いてもきりがない」
 それもそのはず、澤田は愛液を拭うと見せかけて、達したばかりで敏感すぎるほど敏感
になっている肉芽をコリコリと転がしているのだった。
「ははは、なんていやらしい人だ、1度イッたくらいでは物足りないとはね。いいですよ、
何度だってイカせてあげます」
 笑いながらしこった突起をつまみ、すりつぶすように刺激してやる。
「きゃあっ! だめ、だめええっ」
 極度に敏感になっている肉芽を襲う強すぎる刺激に、涼子はひっくり返ったような悲鳴
をあげる。
「だめ? そうですか、指だけではだめですか。いやあ、なんて貪欲な人だ。わかりまし
た、わたしがお力になりましょう」
「……え?」
 澤田の言葉の意味がわからず、問いかけるような濡れた視線を投げかける涼子。
 澤田は堪えきれずに笑みを漏らしながら立ちあがり、おもむろに作業ズボンのチャック
に手をかける。
「きゃああっ!」
 あらわれた生々しい光景に、涼子は悲鳴をあげて両手で真っ赤な顔を覆ってしまった。
「なんて声を出すんです……もしかして、ご亭主以外のチンポを見るのは初めてなんです
かね? いいですよ。じっくりご覧なさい」
 涼子のつぶらな瞳の数センチ先で、澤田自慢の巨根が天を向いてそそりたっている。
 学歴も容姿も性格もぱっとしない澤田にとって、唯一の自信の源といえるそれは、淫水
焼けして赤黒く、太い血管をまとったグロテスクな姿をしている。
 ――こ、こんな……信じられない、だって、修司さんのと、全然違う……
 顔を覆う指の隙間から、大きく見開かれた涼子の子鹿のような目が見える。
 自分の肉棒を見て目を丸くしている女の顔を見るのが、澤田は大好きだった。
 怯えながらも驚きと好奇心を隠せずにいる涼子の様子を、せかすでもなく楽しげに見守
っている。
「……ああ……」
 涼子が甘さを含んだため息を漏らすのを、澤田は見逃さなかった。
「そろそろ入れて欲しくなってきたでしょう?」
 こいつを見せられて我慢できる女などいやしないと、過剰なほどの自信をもっている澤
田は、頃合とみて涼子の太股の間に身体を差し入れる。
「だっ、だめっ! それは絶対だめですっ」
 途端に暴れだす涼子。澤田の身体を押しのけようと、懸命に両手を突っ張る。
「まあまあ、ご亭主のことはこのさい忘れて。今だけいい気持ちにさせてあげますから」
 たとえ乗り気になっても、女は自分への言い訳のために、その瞬間には必ず多少なりと
も抵抗してみせるものだ。
 そう知っている澤田は、なだめるように言いながら肉棒の先端を淫裂にあてがおうとす
る。
「いやああっ! 助けて、修司さん助けてっ!」
 しかし涼子はどこにそんな力が眠っていたのかと驚くような激しい抵抗をみせる。
 ―― 一度イカせたわけだし、ここまできて、こんなに抗うわけはないのだが……
 どうやら見せ掛けの抵抗ではないらしく、力ずくにといってもここまで暴れられるとそ
う簡単には挿入できない。
 目論見が外れた澤田は、ひとまずポロポロと涙をこぼしている涼子から身体を離す。
 顎に手を当てて、しばし考える。
 ちょっと普通は考えられないような思いつきが、頭をよぎる。
 ――まさかとは思うが、ここまで抵抗するということは……
「……奥さん、あなた、もしかして……」
 信じられないというような顔をしている澤田に、涼子は泣きじゃくりながら、何度も大
きく首を縦に振って見せる。

「わたし……わたし、まだ、処女なんです……」


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