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「しーんいーちろ〜〜!!」
たったった…
ガバッ
「うわっ」
「こんなとこに居たんだ。ちょっと待っててくれてもいいのに」
「だってさっきの大通り混んでたからさ。
この道一本だしはぐれても出られるんじゃないかと思ったんだ」
「うーん、まぁあんなところ待ち合わせ場にした私が悪いけどねぇ」
「で、は何の用事?」
「えっ!!」
「え?」
「ちょっとォ〜!今日は何の日か知ってんの?!」
「・・・18日」
「(ダメだ――)ってホントに思い浮かばないわけ?!」
「んー・・・なんかあったっけ」
「4月18日!伊角慎一郎の誕生日!」
「ああ!そういえば」
「そういえば、じゃないよー!もう!
私はね、その特別な日に一緒に過ごしたいんだよ」
「・・・」
「それなのに君はこう、鈍感っていうか察し悪いっていうか」
「ごめん・・・オレ――」
「謝って済むなら警察はいらないの!」
「じゃぁどうすればの機嫌が直るんだ?」
「キ・・・」
「?」
「やっぱヤメ!手、繋いで!」
「手、繋ぐ?」
「こうでもしなきゃ、一生慎一郎やってくれなさそうだもん」
「・・・そんなんで済むなら何度だってやるよ」
「えっホントに?あら、なんか新鮮味に欠けるっていうか」
「アハハ、なんだソレ。ほら、繋ごう」
「うんっ」
「あのさ」
「ん?」
「次は『キ』のつくものを頼むからね」
「・・・?」
「あーそんな詮索しなくていいからッ///
とにかく」
ギュッ
「ハッピーバースディ!」
end*
::::::::::::::あとがき::::::
伊角さんお誕生日夢。
この人は自分の生誕さえ忘れてそう
っていうイメージでヘタレ加減を醸し出しつつ書いてみました。
果たして次には『キ』のつくことはやってくれるんでしょうか(笑)
2003/04/17 記
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