英二は猫だ。
あのアクロバティックを見れば、誰だってそう思う。
けれどあたしが言ってるのはそのことでなくて。
猫様
「ねー英二!」
「にゃに?」
ホラ!
「ねー英二!」
「だからにゃに?」
また!
「ねー英二!」
「だーかーらーにゃにってば!?」
やっぱり!
「英二って、猫」
「えぇ!?」
「あのさ、何で猫語使うの?」
「へ?猫語?」
そう、英二はいっつもにゃという。
「にゃにって答えるの、変だよ」
「え、そんなこと、オレ言ってるの?」
本人自覚なし!
これは重症だ!!
「さっきあたしの問いかけにぜーんぶ『にゃに?』って言ってたよ。
気づいてないんだ?」
「へーそうなんだ」
「うん」
「・・・」
「・・・」
「まっいーじゃん!」
開き直り?
――いや、そうでもないらしい。
「それがオレだしv」
認めた!
「よっぽどタチ悪いかも・・・」
「にゃんか言った〜?」
「ほら、また言ってる!」
「あ、そうかもねー」
と言って英二は不意にあたしの手を握った。
「?」
「猫は気まぐれだから、
こうやって飼い主さんに繋がれていないとどっか離れていっちゃうよん、?」
英二らしい・・・
「でも猫って首輪なんてつけてないよね」
「うっ・・・まーいいじゃん!
オレは猫みたいに家に戻って来れるほど器用じゃにゃいの!」
「あーまた言ったー!」
猫は猫なりに、考えているようだ。
さすがあたしの猫様。
「ま、オレがを離さないケドね」
end*
::::::::::::::::::::::::あとがき:::::::::
菊丸といったらこれだっというものの一つをネタに。
猫語って言うんかい!と思いながら
とりあえず書いてみたんですけどどうでしょう。
短くてラブがないのはお決まり(ぉぃ
手をつなぐのがやっとでした・・・。
当初は抱きつく予定だったのですけどね。
猫じゃらしとかあったらよかったかも。
![](sweet/facey_back.gif)