ブンカサイ
〜waya ver.〜



今日は待ちに待った文化祭!

文化祭といえば、やっぱりお化け屋敷でしょ!
ということで私は悪友、和谷を引っ張って
校内お化け屋敷ツアーを開催することにした。

「あのな…なんでオレも行かなきゃなんないんだ!」

「だって一人じゃ気まずいもん」

「だからってなんでオレなんだよ」

「あれ〜もしかして、和谷ってお化け屋敷とか嫌い?」

「うっ、そんな…こと…ないぜ」

「(怪しい)」

兎にも角にも第一番目のお化け屋敷、「2B病棟」

ここは病院風お化け屋敷なのだそうだ。
受付で予約券を渡されて、名前を書き順番に入る。
「なかなかシャレてんじゃん」
「おい、、あれ見てみろよ」

と和谷が指し示したものは、なんと担任が白衣をきて血をながしながらポーズをとっている写真!

「ブッ」
あまりにも普段とのギャップがあったため、私は笑ってしまった。
「何?怖くないのか?」
「えっ和谷、あれで怖いの?」
「///いや別に…」

様〜中へどうぞ〜」

受け付けから声がかかった。
「さぁいくよ、和谷!はいコレ持って」
懐中電灯を和谷に持たせた。

「ってことは、オレが先頭?」
「もちろん!」
「(ここはいいカッコしないと)お、おう!」

中は黒ゴミ袋で覆われているので真っ暗。
それでもなんとか二人分通れるスペースがある。

曲がり角、なにか出っ張ってる。
「いかにも何か出そうって感じね」
「…ちょっと、叩いてみて」
「和谷、懐中電灯で照らしてよ」
「いや、ここは黙って去るほうが…」
「叩けっていったのは誰よ…」

しぶしぶその出っ張りに触れようとした時…

ヌッ

「わぁぁああああ!!!」

出てきたのは仕掛け人の手だったんだけど
ビックリしたのはその叫び声のほう。
「わっ和谷?!」

当の本人はビックリ仰天以上だ。
懐中電灯を放り投げ、尻餅?をついている。
そいつを見下ろして、出てきた手を見る。

「たいしたこと無いよ?」

「いっ今のは、出ていたコードに足引っ掛けただけだ!」
「ふーん…じゃ、もっと行こうか(にやにや)」

「次!先頭はがいけよ」
「はいはーい。和谷君怖いんですね〜」
「んな…」

威勢を張ってもビビってるのがわかります。
かわいい、かわいい(笑)

行く先々で血がついた白衣をきた仕掛け人だとか、
手術風景とか(マネキン使用)あったけれど
私は全然平気。
とりあえず後手に回したら和谷はおとなしくなったようなので、
無事に出られた。


「ふぅ〜」
「とっとりあえず一番目はたいしたこと無かったな!」
「…ほんと?」
「マジだよ!」
「じゃぁ次行こうか〜v」
「げっ」

強がりいったのはそっちなんだから、ということで
また乗り込んだ。

学校の狂室、13日の金曜日、体育館迷路お化け屋敷、そのた諸々・・・
叫んでいたのは、私より和谷のほうが断然多い。

そのたびに強がっているのだから楽しいというか、哀れなというか。



やっと最後のお化け屋敷を出た。
「やったー!これで全部クリア!!」
「おわっ…た…」

なかば死にかけている和谷。
「はい、お疲れさま」
「?おっサンキュ」

ちょっとそこで買ってきたお団子だけど
ま、付き合ってくれたお礼ということで。



「楽しい文化祭、ありがとね」





end*



:::::::::::あとがき:::::

文化祭和谷ヴァージョン。
本来こういう役は伊角さんなんでしょうが、
あえて和谷にやってもらいました!
かっこつけてるけど実は怖がり…
なんとも作者の陰謀ですネ!(おい

実話80%ってところで。
私はほんとお化け屋敷怖がらないタイプなんで
和谷と一緒に入ったらそれはもう対照的になるだろうな。



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