スキャンダル日報 その2
今日は天気もよろしく
絶好のテニス日和でございます。
「さぁ校内ランキング戦!!」
新聞部、部長から「今日は校内ランキング戦がある」
と聞かされていた。
先日リョーマを追っかけていて
「テニスコートへきなよ」と言われていたため
「これはnice timingね!」
と、放課後張り切ってコートへ向かった。
「それにしても…」
すごい人!人!人!
やっぱりウチのテニス部って人気あるんだ〜。
「きゃー!手塚部長ー!」
「菊丸君〜頑張って〜!!」
そんなオナゴ達の黄色い声が飛び交うその現場。
部員たちが続々とコートに入ってきた。
着くなり、人ごみにもまれ、は危うく転びそうになってしまう。
「あっ大丈夫ですか!?」
長いみつあみの女の子に助けられた。
「Oh,thanks!!」
「・・・あの、取材するんですか?」
「へ?なんで・・」
「腕章・・・『青学新聞部』ってあるし」
「おぉ〜そうだった!
そう、私新聞部一年のデス!
よろしくネっ」
「私も一年、竜崎桜乃っていいます」
この人も一年かぁ。
テニスやるのかな。
と、そこへ後ろからもう一人女の子がやってきた。
「ねー桜乃!もうすぐ試合始まっちゃうよ!
リョーマ様の応援行こうよ!」
「とっ朋ちゃん・・・」
えっリョーマ?!
今なんと!?
「リョーマ・・summer? (お決まり/笑)
あなたも越前リョーマのことを?!」
「はい!なんたって
リョーマ様ファンクラブの会長ですから!!」
そっそこまで人気なんて!
、なんという不覚!!
「こうしちゃいられない!
最前列で観戦しなきゃッ!」
「えーっと・・・あっ越前見っけ!」
2,3年に混じって、一人背の低いその人。
先輩相手に堂々としている。
試合が始まった。
「Wow...excellently――!」
レベルの高い試合。
これが青学テニス部かと目の当たりにしたと同時に、
リョーマのプレイにも心を動かされる。
「これが、越前リョーマ・・・?!」
リョーマに釘付けになりながらも、必死にメモっている姿は
さながら速記者である。(しかも英語。)
「すごいすごい!
ほんとに注目すべき選手だわ!」
そうしているうちに試合終了。
「Hey,Ryoma!」
黄色い声援に負けじと、もまた声を張り上げてリョーマを呼び止めた。
「あ、なんだ、来てたんだ」
初戦は余裕の相手であったらしく、息一つ乱れないでいる。
「あったりまえでしょ!追っかけだもーん」
「・・・どうでもいいけど、その言葉止めたら;;;」
「What?――それにしてもあんたのplayすごいね!
来た甲斐があったわよ。
これからもいろいろ取材させてもらうから、覚悟しておきなさい!」
「覚悟・・・?
ま、お好きにどーぞ」
「今日のdataを参考に新聞部で特集を組むからね!
でもまだ足りないからもっとdataとらせてもらわないと」
「(乾先輩みたい・・・)」
かくしての最初の取材は終わった。
翌週、新聞部発行、青学タイムスにはランキング戦の模様が特集されていたが…
「…なんで越前リョーマしか取材しないんだ!!!」
と先輩にどやされた。
「だって〜;;;」
言い訳も無用。
もうさんはリョーマしか見ていないってことがお分かりです☆
end*
::::::::::::あとがき:::::
連載できました・・・
とりあえずお届けです。
いつもながら甘さ控えめっていうかもう皆無?
やっぱりドリームじゃない夢小説でス。
サブキャラとして桜乃達を登場させてみました。
次回はレギュラー陣も出したいですねぇ。