何やら良く分からない機材が大量に積まれている一室。
数人の人影がディスプレイを見つめていた。
「ハルカちゃん・・・。何これ?」
一人の少年が声をあげた。
ディスプレイに表示されているものが目に新しいらしい。
「だから裏のそのまた裏で流れてるプログラムなんだよ」
普段とは違ってシリアスな雰囲気で言う。
彼女は見慣れているのか、少しも動じない。
「ふぅ」と一息ついてから、ハルカは続ける。
「ここまで首を突っ込んどいて・・・って言っても好きで突っ込んだわけじゃないよね」
そう言ってハルカは苦笑する。
「でも、悠樹ちゃん。逃げ出せないよ」
調子を変えて、一際キリッとした口調でそう言う。
「暇だし・・・。まあ、いいか」
シリアスな空気に反して、悠樹の態度はアッサリしていた。
「そんないい加減なことじゃないんですよっ!!」
悠樹の言葉に触発されて、ハルカの側についていた少女が言う。
「まあ、つーちゃん落ち着いてよ」
「無駄にカタくなられるより十分いいしね」と付け加える。
「え〜っと、ハルカちゃん僕は何をすれば・・・」
そんなやりとりをしている側から、ひょっこりと少年が顔をだす。
ハルカと同じくこんな雰囲気にはあってない感じだ。
「え〜っと・・・。ユーキちゃんは、ハルカの前面アップよろしく。
悠樹ちゃんと、つーちゃんはザコをお願い」
「了解〜♪」
「わかりました、お嬢様」
そう言って二人は行ってしまう。
「え〜っと、お姉ちゃん。私は何をすればいいのかな?」
・・・前言撤回。
ハルカやユーキよりこちらの少女の方がこの雰囲気に不似合いだ。
「じゃあね・・・。ハルカの目の保養でもしてもらおうかな?」
・・・とんでもないことをしれっと言う。
「えっ?そんな・・・いきなり・・・」
当然真っ赤になって、下を向いてしまう。
「あはっ、冗談だよっ♪」
そう言うとハルカは遥を抱きしめる。
「はふぅ・・・」
先ほどハルカは自分が行った通り、カタくなっていないようだ。
にしても、流石にからかいすぎだな気がする。
「・・・大丈夫なのかなぁ?」
ハルカの態度に幸先不安なユーキだった。
「じゃあ、遥ちゃんはとりあえず・・・祈っといて」
「う〜ん、それしかないかな?」
そう言うと抱きしめていた遥を離して、立ち上がる。
「さあ、始めようか。ご主人たま」
「その呼び方はどうもなぁ・・・」
苦笑しながら答えるユーキ。
「じゃあ、学校内でのが良い?」
「・・・いや。いいよ」
一瞬、嫌な過去を垣間見て憂鬱になるユーキだった。
コスモスの【〜そんな日常のなか義妹との日々〜】と
高瀬坂美佳の【So Far...】の・・・
クロスオーバーストーリー
とらいふりんぐすきぃ〜む
trifling scheme
執筆【Circle LoLS】
後日公開予定♪
だぁ〜、遅刻する!!