SAWA様
演劇『三匹のこぶた』 BYハンターメンバー
昔々あるところにブタの母子がいました。お母さんブタのミトさんには、三匹の子供がいて、
上の子から順に、キルア、ゴン、ズシといいました。
ある日、お母さんブタは、三匹の子供を集めて大事な話をしました。
ミト 「いい、ゴン、キルア、ズシ。あなた達はもう私からはなれて三人で暮らしなさい」
ゴン 「えっ、なんで?」
ミト 「お芝居だから、そんなことどうだっていいでしょう!?」
キルア「なんだよ、それ…」
ミト 「とにかく、もう三人とも自立しなくてはならないのよ。
キルア、弟達に変なことして、手をだしたらだめよ」
キルア「はいはい、(なんて、そんな約束守るわけねーだろ)」
ミト 「ゴン、あんた頭悪いんだから、勉強ぐらいしなさいよ。
せめて掛け算くらいできないと、世の中生きていけないわよ」
ゴン 「ははは…」
キルア「んなの無理だって。こいつ、8×2を12とか答えるんだぜ。
それに、馬鹿は死んでも治らないって言うじゃん♪」
ゴン 「なんだよ〜、キルアだって人のこと言えないんじゃない?
お菓子の買い過ぎで、すぐに無駄遣いするし、それこそ馬鹿って言うんじゃない!?」
キルア「なんだって…!」
ミト 「ちょっと、二人ともケンカしないの!
はぁ、ズシ、あなただけが頼りよ…お兄ちゃん達のおもりを頼むんだわ…」
ズシ 「オス…(自分にあの二人を止めるのは無理っス…)」
こうして、三匹の子ブタは、母親のもとから離れて暮らすことになりました。
キルア「そんじゃ、まずオレら三人で暮らす家を建てようぜ」
ゴン 「あれ、なんか話と違うんじゃない?」
ズシ 「三人で別々の家を建てるんじゃなかったっすか?」
キルア「ああっ!? 別にいいんだよ。それに三人でいるほうが安全だろ?」
ゴン 「それもそうだね…」
キルア「だろ? だからオレがお前ら二人をちゃ〜んと守ってやるよ。
飯食うときも、風呂はいるときも、ベットの中でもな♪」
ゴン 「……それじゃさ、オレはあの丘に自分の家を建てるよ」
ズシ 「自分はココにするっす。あまり離れない方がいいっすから」
キルア「ってお前ら無視すんな!」
ゴン 「それじゃ、オレ家の材料探しに行くから」
ズシ 「自分も探しに行くっす」
キルア「……………オレも探しに行くか…」
三匹の子ブタは、それぞれの家を建て始めました。
まず最初に家を建て終わったのは、長男でした。
キルア「こんなもんかな、あ〜あ、かったるいな、家建てんのって」
長男ブタが建てたのは、小さな藁葺きの家でした。
キルア「家も建て終わったし、ゴンのところでも遊びに行くか♪」
そこで、長男ブタは、次男のところに遊びに行きました。ちょうどその頃、次男ブタは、
自分の家を建て終わったところでした。
ゴン 「よし、終わった」
キルア「おーい、ゴン」
ゴン 「あっ、キルア」
キルア「おっ、お前も家建て終わったのか。ふ〜ん、お前の家、木の家なんだ…
なんか、いい感じジャン♪」
ゴン 「へへ、オレこういうのさ、けっこー得意なんだ。
でさ、キルアの家はどんな感じ?オレ見てみたいな」
キルア「オレのはテキトーに藁葺きしただけだよ。
だってさ、かったるいジャン? あんま見る価値ないぜ。
それよりさ、もう手が空いているなら、ズシの家どうなっているか見に行こうぜ」
ゴン 「うん、行こうか」
長男ブタと次男ブタは、末っ子のところに向かいました。
けれど、まだ末っ子は、家を半分も建て終わってはいませんでした。
ズシ 「ふう、家を建てるのって、むずかしいっすね… でも結構いい修行っす」
ゴン 「お〜い、ズシ〜」
ズシ 「あっ、ゴンさん。キルアさんも。お二人は、もう家を建て終わったすか」
ゴン 「一応ね」
キルア「な〜んだ、まだ建て終わってないのかよ。レンガの家か…
なんでそんな面倒な家を建てようとするんだよ。テキトーでいいジャン」
ゴン 「キルア、別にいいでしょ、そんなこと。それにしても、ズシはすごいね。
オレはレンガの家なんて作れないよ…」
ズシ 「そんなことないっすよ。ところで、お二人の家はどんな家すか?」
キルア「オレのは藁葺きで…」
ゴン 「オレは木の家なんだ。
でもなんかさ、建てる家って、その人の性格が表われていない?」
キルア「おい、ゴン! それじゃ、オレはいい加減でずぼらとでも言いたいのか!?」
ゴン 「いやっ、そんなつもりで言ったんじゃないじゃ…って痛い! なにも殴ることないじゃん!」
キルア「うっせーっての! おい、ズシ、まだ時間かかるんだろ。
オレたち邪魔みてーだから、いったん帰るわ」
ゴン 「それじゃあね、ズシ」
ズシ 「おっス! 自分、建て終わったら、知らせに行くっす」
キルア「おい、ゴン… これからどうする?」
ゴン 「することないんじゃ、仕方ないや。遊ぼうよ」
キルア「遊ぶっていったって……何すんだ?」
ゴン 「う〜ん」
キルア「二人で遊ぶことだろ…何か有るか…?
あっ、あるジャン (二人で遊ぶったら、アレしかねえよな♪)」
ゴン 「えっ、何?」
キルア「まず、お前の家に行こう。それから教えてやるよ♪」
ゴン 「うん、分かった!」
長男と次男が遊んでいる間、末っ子は一人で懸命に家を建てていました。
ズシ 「やっと、半分くらい終わったっす。
今ごろキルアさんとゴンさん、何しているっすかね…」
本日の教訓「知らぬが仏」
次の日、長男ブタの家のそばを、腹をすかした1匹のオオカミが通りがかりました。
ヒソカ「くっくっく、どこかに青い果実が実っていないかな?
おや、あんなところに家があるねぇ。うん、決めた、あの家に行ってみよう♪」
キルア「あ〜あ、ゴンの奴、まだ怒っているかな…。お医者さんゴッコで、服脱がしたぐらいで
普通あんなに怒るかよ…。くそ、あとちょっとのところだったのに…」
ヒソカ「なにが、あとちょっとのところだったの、キルちゃん?」
キルア「うわっ、ヒ、ヒソカ! なんでお前がここにいるんだよ!?」
ヒソカ「ボク、オオカミ役なんだ。だから、君を喰べにきたんだよ♪」
キルア「うわ〜、く、くるな!」
ヒソカ「おや?そんな家に飛び込んで、このボクから逃げられるとでも思ったのかな?」
長男ブタは、急いで家に飛び込みました。しかし、オオカミが大きく息を吸い込んで、一息吹くと、
たちまち藁葺きの家は、吹き飛ばされてしまいました。
キルア「うわ〜、オレの家が〜」
ヒソカ「くっくっく、どうだいキルちゃん?この日のために、この新しい念能力を編み出したんだ。
名づけて、『偉大なる愛の吐息(グレーテストブレス)』」
キルア「……センス悪っ…」
ヒソカ「いいのかな、キルちゃん、そんなこと言って。もう君を守ってくれる家も無くなったんだよ…
もう君は、ボクのご馳走になるしかないんだ♪」
キルア「くそ、逃げるしかねえ」
ヒソカ「おや、待ちなよ、キルちゃん。あ〜あ、行っちゃった。逃げたって無駄なのに」
長男ブタは、オオカミから逃れるために、次男の家に逃げ込みました。
キルア「ゴン、かくまってくれ!」
ゴン 「キルア! なんだよ、突然おしかけて来て! オレ、まだキルアのこと許していないからね」
キルア「昨日はオレが悪かったよ、許してくれ、でもそれどころじゃないんだ!」
ゴン 「どうしたの、キルア。様子が変だよ?」
キルア「頼む、家に入れてくれ! 早くしねーとあの変態ヤローが来ちまうんだよ!」
ヒソカ「くっくっく、誰が変態だって?」
ゴン 「うわっ、ヒ、ヒソカ!」
ヒソカ「ゴンちゃん♪ 君はいつみても可愛いね…」
キルア「ゴン、早く逃げ込むんだ」
ヒソカ「おや〜、また家にこもっちゃうの…」
ゴン 「キルア〜!なんであんな奴連れて来るんだよ〜!」
キルア「しゃーねーだろ、オレだっていきなり襲われたんだから、
お前のところに逃げるしかなかったんだよ」
ヒソカ「そろそろ、話は終わったな?さあ、出てきてもらうよ」
オオカミが大きく息を吸い込んで一息吹くと、たちまち次男ブタの家は、吹き飛ばされてしまいました。
ゴン 「ああ〜、オレの家が…」
キルア「んなこと言っている場合かよ!ズシのとこに逃げるぞ!」
ヒソカ「くっくっく、また逃げちゃって… ああ、青い果実はどうしてああも美味しそうなんだろうね?」
オオカミに追われた二匹の兄弟は、末っ子のところへ逃げようと急ぎました。
ちょうどその頃、末っ子はレンガの家を建て終わったところでした。
ズシ 「ふ〜、やっと終わったっす。とりあえず、ゴンさんとキルアさんに報告しに行くっすか…」
ゴン 「ズシ〜〜」
ズシ 「あっ、ゴンさん、キルアさん。自分いま、家を建て終わったッス!」
キルア「ちょうどよかった、頼むズシ、オレたちをかくまってくれ!」
ズシ 「お二人とも、どうしたっすか?」
ゴン 「オレたち、ヒソカに追われているんだ」
ズシ 「どうしてっすか?」
ヒソカ「それはね、ボクがオオカミ役だからだよ♪」
ズシ 「わっ!」
ヒソカ「君は確か、ズシ君って言ったっけ…。君もかわいいね♪ その頭、撫で撫でしたくなるよ…。
この頃ボクさぁ、体育会系の子もいいなぁって思ってさ♪ 胴着姿なんてたまらないんだ♪」
ズシ 「キルアさん、あの人何を言っているっすか?」
キルア「地球は回っているとかナントかだそうだ」
ゴン 「オオカミ役がヒソカだったなんて聞いてなかったよ…」
ズシ 「あれ、おかしいっすね… オオカミ役は師範代だったはずっす…」
キルア「ホントか、その話? けどよ〜、げんにココにいるのはヒソカだぜ」
ヒソカ「くっくっく、何をごちゃごちゃ言っているの? 早く、出てきなよ…
出てこないんだったら、こっちから出向いちゃうよ…」
オオカミは、大きく息を吸い込み、一息吹きました。ところが、レンガの家は、びくともしませんでした。
ヒソカ 「おやっ、壊れないね…」
キルア 「お〜っ、さすがレンガの家。びくともしねーな」
ゴン 「やったね、これでなんとか逃げのびたね」
ヒソカ 「くっくっく、こんなことぐらいで、このボクがあきらめるとおもったのかい?
えい、バンジーガム!」
オオカミは、レンガの家の扉を破壊してしまいました。
ズシ 「ああっ、扉が壊されたっす!自分達、やばいっす!自分達ピンチっす!」
ヒソカ 「やっと追い詰めたよ、お子ちゃま達。さあ、これからこのボクが君達を喰べてあげる♪」
キルア 「『たべる』のイミがちげぇよ!」
ズシ 「助けてっす!」
??? 「そこまでです…」
ヒソカ 「おやっ、きみは…」
ズシ 「師範代!」
ゴン 「ウイングさん!?」
キルア 「どうして、アンタがここにいるんだ?」
ウイング「実は、本当のオオカミ役は私なのです。ところが、ヒソカに先手を取られてしまいましてね」
キルア 「じゃあ、さっきズシが言ってた事は正しかったのか…」
ゴン 「ウイングさん。ヒソカを何とかしてくれない? オレ達じゃ手におえないし…」
ウイング「ええ、そのつもりです。
私のかわいいズシに…こほん、もとい、かわいい弟子達に手を出そうなど、言語道断です!」
ズシ 「師範代、最高っす!」
キルア 「って、結局のところ、ズシ目当てかよ…」
ヒソカ 「う〜ん、余計な邪魔が入ったね… まあ、彼とやりあうのも楽しそうだけど、今は気が乗らないし…」
ウイング「ヒソカ、とりあえず手を引きなさい。あなたの出る幕ではありません」
ヒソカ 「それは出来ない相談だ。仕方がないね…今ココで… おやっ?」
ウイング「…誰か…来る!?」
??? 「あれっ、もしかして出遅れちゃったかな?」
キルア 「あ、兄貴!?」
ヒソカ 「なんだい、イルミじゃないか」
ズシ 「あの人がキルアさんのお兄さんっすか。思っていたより普通っすね」
キルア 「何、想像してたんだよ!?」
ヒソカ 「一体、どうして君がここにいるんだい?」
イルミ 「ああ、なんか劇をやるって聞いたからさ、オオカミ役を装って、キルをいただいてしまおうと思ってね」
ヒソカ 「なんだ、考えていることは一緒か」
イルミ 「ヒソカもなんだ。ふーん。オレは、キルさえ手に入れればどうでもいいよ。
けど、キルに手を出そうって言うのなら、容赦しないよ、ヒソカ…」
ヒソカ 「また、邪魔が入ったね……ボクとしては、ココにいるお子ちゃま全員に手をつけたいんだけど…」
イルミ 「で、そこにいる、メガネの人はどうなの? 見たところ、そうとうできそうだけど、キルに手を出すのなら…」
ウイング「安心しなさい、キルアくんに手を出すつもりはありません。
ただ、私は念の師匠として、一応彼らを守る責任がありますからね…」
ヒソカ 「だったら、勝負して決めようか… ボクはそれでもかまわないんだけどな…」
キルア 「おいっ、チャンスだ。逃げるぞ!」
ゴン 「えっ、ダメだよ。ウイングさんを放っていちゃうなんて…」
ズシ 「そうっすよ。師範代が心配っす」
キルア 「ああっ!? ウイングさんなら大丈夫だって。あの二人にそう簡単にはやられねーと思うぜ。
それよりあの三人、三すくみ状態でうかつに動けねーんだ。お互いのことしか、目に入っていない…
だから、その隙をみて逃げるぞ。今がチャンスなんだ。
いいか、まず自分のこと心配しろ。どういう立場に置かれているかぐらいわかっているだろ?」
ゴン 「う〜ん」
ズシ 「分かったっす… 師範代を信じるっす」
ゴン 「ズシ… 分かった、ここから逃げよう…」
イルミ 「ねえ、オレ、考えたんだけど聞いてくれるかい?」
ヒソカ 「なんだい? 言ってごらん」
イルミ 「オレさ、無駄な闘いはなるべく避ける主義でさ…君達二人と闘って、無事で済むなんて考えるほど馬鹿じゃない。
そこで、俺が出した結論なんだけど、お互いもう干渉しないって理由でさ、獲物を三等分するていうのはどうかな…」
ヒソカはさ、全員に手を出したいって言っているけど、本命はゴンなんだろ」
ヒソカ 「確かにそうだけど…」
イルミ 「だったらさ、無駄に争うより、確実にゴンを手に入れたほうがいいだろ…
昔から言うだろ、『二兎を追うものは一兎も得ず』ってね。まあ、この場合は三豚だけど…
それにさ、さっきからあの子達、よからぬ企てを立てているみたいだし…」
キルア 「(ギクッ)」
ゴン 「(どうしよ〜、逃げようとしてるのばれちゃった…!)」
ヒソカ 「…そうだねぇ、よし、イルミのその案にのった♪」
キルア 「(ああ〜っ、何勝手に協定結んでいるんだよ!)」
ヒソカ 「けど、そちらのメガネの兄さんがのってくれるかな?」
ズシ 「(師範代が、そんな案にのるはずないっすよ)」
ヒソカ 「ねえ、メガネ兄さん… 君のお目当ては、ズシちゃんだろ?
だったら、これでいいんじゃないかな。何も無理して、他の子たちを守る必要にないし、
それに、ズシちゃんを他の奴に取られる危険を冒すよりマシでしょう?」
キルア 「だめだ、ウイングさん! あいつらの口車に乗っちゃ…」
ズシ 「大丈夫ッす、キルアさん。師範代はそんな人じゃないっすよ」
ウイング「運命とは残酷なものです、キルア君…
他人に頼らず一人で苦難に立ち向かわなくてはならない時がいつか来るものです」
キルア 「って、オイ!」
ゴン 「ズシ… そういう人だったみたいだね…」
ズシ 「……………………」
ウイング「分かってください、キルアくん… 私には、ズシを救うだけで精一杯なのです」
キルア 「ウソこけ、ズシが目当てなだけだろ!」
ウイング「私には、ズシが何よりも可愛い…」
ズシ 「(師範代… 嬉しいっす… けど、何か間違っているッす…)」
ヒソカ 「じゃあ、ボクはゴンちゃんを、イルミはキルちゃんを、メガネ兄さんはズシちゃんを、ってことでいいね♪」
キルア 「良くない!!」
イルミ 「安心しろよ、キル… 兄ちゃん、お前を誰にも渡さないから」
キルア 「それが、良くねえっていってるんだ!」
イルミ 「いいのかい、そんな口聞いて? もう誰もお前を助けてやらないんだよ」
キルア 「くっ」
ヒソカ 「じゃあ、話がまとまったところで、ディナーを頂きますか…」
ゴン 「…ああ、誰か助けて…」
ヒソカ 「ボクが助けてやるよ、ゴンちゃん♪ くっくっく」
ゴン 「うわ〜〜」
ズシ 「キルアさん、ゴンさん、どうすればいいっすか…?」
キルア 「どうするったって、くそっ! よりによって、あの三人が手を組むなんて…」
ゴン 「一人あいてでも辛いっていうのに、三人相手じゃどうしようもないよ…」
ズシ 「そんな…」
ウイング「ズシ、私を信じなさい。何もしませんから…」
ズシ 「そんな顔で近づいてきたら、信用できないっす!」
ヒソカ 「さ、お祈りはすんだかい?」
イルミ 「それじゃあ…」
ウイング「こぶたちゃんを…」
ヒソカ 「喰べてしまいますか…!」
ゴン、キルア、ズシ、「いや〜〜〜〜〜〜〜」
こうして、三匹のこぶたは、三匹のオオカミに喰べられてしました。
めでたし、めでたし。
ゴン、キルア、ズシ、「って、めでたくない!!」
≪おまけ≫
ゴン 「昨日は危なかったね… あのときミトさんが助けにこなかったらどうなっていたやら」
ズシ 「でも、すごかったすね。あの三人を、撃退するなんて…」
ゴン 「ミトさん、念使いだったんだ… しかも巨大化して、口から光線はくなんて…」
ズシ 「なんか、CDドラマかなにかで聞いた話っすね…」
ゴン 「まあ、助かったからいいっか。じゃあ、朝ご飯でも食べようよ」
キルア 「お〜い、どうでもいいけどこの縄外してくれないか?」
ゴン 「ダメ! あんな目にあったのに、懲りずに夜、オレ達にいたずらしてくる方が悪い」
ズシ 「もう、許してあげましょうっす。せっかく、一緒に助かったんですから」
キルア 「おおっ、ズシ。お前はいい奴だな。ゴンも見習えよ」
ゴン 「反省の色なしだね」
コン、コン。 修理したばかりの扉をたたく音がした。
ゴン 「ん、誰だろう?」
??? 「みんな、お母さんですよ、扉を空けておくれ」
キルア 「……あれって、ヒソカの声だよな…」
ゴン 「何のつもりだろ?」
ズシ 「これって、アレっすか? オオカミが来て、母親のふりして子供を食べようとする…
手足をパン粉か何かで白くしたりしてだます話だと思うっすけど」
キルア 「つまり、まだあきらめていないってことか…」
??? 「どうしたんですか? 早く開けてください」
ゴン 「あっ、今度はウイングさんだ…」
ズシ 「師範代………」
キルア 「ってことは、兄貴もいるな…」
ズシ 「どうするっすか?」
ゴン 「……とりあえず、ご飯でも食べよっか……」
こぶた達の不幸は続く………
クラピカ「なあ、レオリオ… 私の役は、スギの樹だけで終わりか…?」
レオリオ「お前のがまだマシだよ。オレなんか、役さえもらえなかったぜ…」
クラピカ「でもまあ、逆にこの方がよかったかもしれないな…」
レオリオ「ああ…… あいつら、哀れだな…」
クラピカ「レオリオ、もう行こうか…」
レオリオ「みんな、生き残れよ……」
キャ嗚呼アアv!素晴らしいですぅ(>v<)。
それぞれのキャラの性格が正確に表現されていて、大爆笑ですvv。
特に、ウイングさんと、ヒソっち、イルミ兄さんの3大ショタコン同盟!
善人を装って段々と本性をあらわすウイングさんが最高に笑えます!
フフフ、やっぱりハンターキャラにお芝居をさせると
台本どおりにはいきませんねv。(まーす)