うっかり×腹ペコ×貧乏生活



これはとても不幸な師弟の物語です。

ここは世界第4位の高さを誇り、年間十億もの観客を動員するといわれる天空闘技場です。
そんなギャンブルのメッカで、修行を積み、そのファイトマネーで生計を立てる師弟がおりました。
くりくりした坊主頭が印象的なお弟子さんはズシという男の子です。

はああ・・・・、また負けたっス・・・・・・・

ズシは下を向いてトボトボとロビーを歩いていました。
すると、どこかしまらない格好をしたお兄さんがズシに近づいてきました。
「ズシ、お疲れ様ですv」
「・・・・・・・師範代。」
そのお兄さんはズシの師匠で、ウイングといいます。
二人は宿の一室で慎ましく暮らしています。
「さあ、帰りましょうか。」
ウイングさんはズシの頭にポンと手を乗せてほほ笑みました。
ズシは力なく頭を縦に振りました。


誰がどこから見ても微笑ましい光景に見えますが、実は重大な問題を抱えていました。
二人はズシのファイトマネーを頼りに暮らしているので、ズシが負けると生活費が入らないのです。
その責任感からか、ズシは勝ち負けを繰り返しながら、何とか50万ジェニーを稼ぎました。
しかし、不幸なことに、ウイングさんがついうっかり宿の壁を破壊し、
備品の高価な花瓶を台無しにしてしまったのです。
その修理代と弁償代に50万ジェニーはあっという間に消え、
二人はろくなものを食べられなくなってしまいました。
当然育ち盛りのズシは体力が落ちて、試合にも勝てなくなってしまいました。
20階クラスまでダウンして、只今大ピンチなのです。


部屋に戻り、シャワーを浴び終わると、その日の試合の反省をすることになっています。
「ズシ、ここに正座しなさい。」
ズシは身体を硬くしてウイングさんに従いました。
「最近のやる気のなさは何ですか!?
確かに私の教えを守って相手の攻撃を耐え抜いています。
だけれど、まったく反撃しないのはどういうことかい!
攻撃を仕掛けなければ負けるのは当然でしょう!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ズシは下を向いています。
頭では分かっているのですが、反撃するだけの体力がないです。
「本気で最上階を目指す気があるのかい?」
「・・・・・・・・・・・・」
あまりにも理不尽なので、ズシは黙り込んでしまいました。
「何とか言いなさい! 話す人の目を見ろと何度も言っているでしょう!!」
ウイングさんがあまりにも大きな声で言うので、ズシの身体がビクッと震えました。
「・・・・・・・・・・・!」
無反応なズシの態度にたまりかねて、ウイングさんは強引に顔を自分に向かせました。

「・・・・・・・・・師範代・・・・・」

ズシの目には大粒の涙が溜まり、今にも泣き出しそうなほど表情を歪めていました。
「・・・・・・・・・師範代なんか・・師範代なんか大っ嫌いっス!!」
ズシはウイングさんの腹に蹴りをぶち込むと、泣きながら部屋を出て行きました。
「ズシ!待ちなさい!! ていうかなんでそれを試合でやらないんだ〜!?」
必死に止めようとするウイングさんも空しく、ズシは街の中に消えていってしまいました。


師範代なんか・・・・、もう自分の師範代じゃない!!


コンコン・・・・

「はいよ〜。」
特にすることもなくてベッドで寝転がっていた銀髪の男の子が身を起こしてドアを開けました。
「・・・・・・キルアさん・・・・」
「ズシ? 随分やつれたな。」
「助けてっス。」
「!?」
キルアと呼ばれた男の子は目を点にしました。
「このままじゃ死んじゃうっス。」
どうもよく話がつかめないので、キルアは首を傾けました。
「・・・・??・・とりあえず上がって話そうぜ。」

「で、何?」
「師範代が自分のプリン食べちゃったっス。」
「へっ、それだけ?」
キルアはいささか拍子抜けという顔をしました。
「最後の1個だったんスよ!!」
「??・・・それで死んじゃうってのは言い過ぎなんじゃねーの?」
心底くやしそうに言うので、なんだかヘンな汗が額を伝いました。
「だって、本っ当に最後の1個だったのに・・・・・・もうお金ないっス!!」
「・・・・・・・??????もしかしてそれでオレの所に来たのか?」
状況はよく飲み込めないながらも、なんとなく用件は理解できました。
「生憎だけどさ、今オレも金ないんだよね。」
実は、あまりにも無駄遣いするものだから、通帳を友達のゴンに没収されてしまっているのです。
「何でっスか?少なくとも2億ジェニーはあるはずじゃないスか!」
ズシは急に機嫌が悪くなりました。
とてもお腹が空いているので、イライラしているのです。
「しょうがないじゃん、無い物は無いんだから。」
「ふざけるのもいい加減にして下さい!自分何するかわからないっスよ!!」
ズシは今にもぶち切れんばかりの勢いです。
(・・・・なんだなんだなんだ・・・・・!!!??????)
キルアは普通であれば何かしら言い返すのですが、ズシの態度が不可解なので、呆気に取られています。
「とにかく金、金!!」
「・・・・・・なんかリオレオみたいなこと言ってんな。」
「うっせえっス!おとなしく金出しぃ!!」
(うわ、おっかねー!! キャラ変わってんよ〜・・・・)
ズシの顔がもう誰だか分からないぐらい荒んでいます。
「とにかく、ゴンの所に行けば、か・金はあるからサ・・・・・・・。」
キルアがそう言うと、ズシは手のひら出して、何かをくれという動作をします。
「いや、だから金は持ってないって。」
「違うっス、ナイフか44マグナム辺りを・・・・・。」
キルアは石化してしまいました。
(な・何をするつもりだ・・・・・?)
「お・オレは別にナイフとか使わねーからもってない・・ぜ(爪の方が威力もあるしな)。」
「そうっスか、邪魔したっス!」
ズシはドアを乱暴に閉めてキルアの部屋を出て行きました。
キルアは思いました。
(・・・・まあ、ズシが暴れるぐらいゴンなら何とかするだろ・・・・・・。)
しかし、ズシの圧倒的決定的に異常な状態を目の当たりにした手前、不安は晴れませんでした。



ピンポ〜ン!
「はい、今行きま〜す!」
部屋の中で柔軟体操をしていたゴンは、ドアを開けようとしました。
ところが、その瞬間、ドアが蹴破られました。
「頼も〜!」
そこに立っていたのはズシでした。
いや、正確に言うと、般若のオーラを纏ったズシです。
「あれ、ズシ!? なんか今日は凄みがあってかっこいいネ。」
好奇心のかたまりのゴンは、驚くというより興味シンシンです。
しかしズシはそんなゴンを刺すような目で睨みつけました。
「覚悟〜!」
いきなりファイティングポーズを取ったかと思うと、ゴンの延髄めがけて手刀を繰り出しました。
「ぐぇ・・・!」
まともに喰らってしまったゴンは、潰れた蛙のような声を出しました。
そしてズシはまるで勝ち誇ったかのような笑顔で親指と人差し指をこすり合わせました。
金を出せ、というサインです。
もちろんゴンはそんなサインは知りません。
「いったぁ〜! いきなり何するのさ!」
とっさに纏を行ったゴンは幸いなことにあまりダメージを受けませんでした。
「・・・・・・お金・・・。」
ズシは低い声でつぶやきました。
「えぇ〜!? ズシもお金使い切っちゃったの?」
ゴンは手刀を喰らった首の後ろを撫でながら大きな溜め息をつきました。
(ハァ、何でオレのまわりってお金にだらしないのが多いんだろ・・・・。)
「だめだからね! ゼッタイ!!」
強い口調で言うと、ズシは急に憤怒の鬼になりました。
「何抜かしとんじゃあ! とにかく金貸せ言うてんのに貸さんとは何事やねん!!!」
なぜかエセ関西弁です。
「とにかくだめなものはだめ! もう、ズシのこと信じてたのに・・・、なんかショック・・・・・・。」
天然なゴンはズシのキャラ異常なほど変わっても、それほど動じません。
「つべこべ言わず金出せ言うとるやないか!! ああ!?」
いっこうにお金を貸してくれる気配が無いので、ズシはどんどん荒んでいきます。
「先輩の命令に従うことぐらい体育会系の世界じゃ当たり前やないか!!
失礼にもほどがあるわ!! これだから最近のガキは・・・!!!!」
「・・・一応ズシも子供だよね・・・・しかもオレより年下・・・。」
「んだと!?」
カチンときたズシはゴンに飛び掛ろうとしました。

プツン

そのとき、まるでヒューズが飛んだかのようにズシの動きが止まって、倒れてしまいました。
「ズシ?」
ゴンは驚いてズシの顔を覗き込みました。
「・・・・・・・・・・・・・・!」
ズシは真っ青な顔で泡を吹いていました。
「・・・大丈夫?」
反応がありません。
ゴンは心配になりました。
よく見るとズシの頬はこけて、とても子供のそれとは思えません。
「・・・・うそ・・・、うそだよね・・・・・・。」
ゴンの目に涙が溜まっていきます。
「ねえ、ズシ・・・、起きてよ・・・・・。」

「ゴン!無事か!?」
ゴンが心配で仕方のなかったキルアが、何も知らずにドアを突破して部屋に入ってきました。
「・・・・・・大丈夫じゃない・・・。」
ゴンは震えながら答えました。
「な・何かされたのか!?」
ゴンは何も言わずに倒れているズシを指差しました。
「・・・・・・まさか・・・。」
キルアはズシの手首を持ちました。
「・・・・脈はある。」
「・・・・・・ズシ、助かるかな・・。」
「・・・・・・とりあえず、メガネニイさんに連絡しないと・・・・。」
キルアは携帯電話を取り出しました。

ピッピッポ・・・・
プルルルル・・・・・・・・、プルルルル・・・・・・・・

「クソ、電源切ってやがる・・・・・・!」
「・・・・・・キルア、ズシをベッドに運ぶから手伝って。」
「オウ。」
ゴンとキルアは注意深くズシを持ち上げました。
(・・・・・軽い・・・。)
何よりも先に二人はそう思いました。
ズシをベッドに寝かせると、キルアはズシの口を開けてチョコロボ君を1つ入れてあげました。
「これで少しは体調が安定するはずだぜ・・・。」
「うん・・・・。」

「それにしても何でズシあんなに荒れてたのかな・・・。」
「なんか金がないようなことは言ってたけどな。」

ウイ〜〜〜〜ン・・・・・・。

そのときキルアの携帯電話(マナーモード)が震えました。
「もしもし、キルアだけど。 ・・・・何怒ってるの? ・・・・なに?ズシが家出?」
相手は先程はつながらなかったウイングさんでした。
「ああ、今ゴンの部屋で寝てる。 ・・・・そんなんじゃないよ。 急に倒れちまってサ。
・・・・だから、何もしてないっつーの。 ・・・・倒れるまで大暴れでこっちは大変だったんだよ。
・・・・わかった。 じゃ、なるべく早く。」

ピッ。

「ハア・・・。」
キルアは大きな溜め息をつきました。
「なんだって?」
「メガネニイさんがズシを探してるんだとよ。 もうすぐこっちにくるってさ。」
キルアの額にはピクピクと血管が浮いています。
「キルア、もしかして怒ってる・・・?」
ゴンは不安そうにキルアの目を見つめました。
「だってサ、こっちは大変な思いしてるっていうのに、
あの野郎、ズシがオレ達にねとられたんだとかぬかしやがったんだぜ!!?」
「キルア!」
「お前もムカツクだろ!? サイテーだよ、あいつ!!」
「キルア!!!」
ゴンは熱くなったキルアを何とか止めようとして大声を上げました。
「なんだよ、ゴン。」
ゴンは無言でキルアの背後を指差しました。
「誰がサイテーなのですか?」
「ゲッ! いつの間にっっ!!?」
なんとそこには全速力でゴンの部屋に駆けつけたウイングさんがいました。
「私のズシをひどい目にあわせたうえ、私を野郎呼ばわりするとは許せませんね。」
「って、おい! ひどい目にあったのはこっちだって!!」
偏った考えを変えようとしないウイングさんに、キルアは腹を立てます。
「ああ・・・、ズシ、可愛そうに・・・。」
「無視かい!!?」
ウイングさんは面倒臭いので、食って掛かるキルアをさりげなく無視して、
ベッドの上で意識を失っているズシの傍に立ちました。
「ごめんなさい、ウイングさん。オレ達がちゃんとしてなかったから・・・・・。」
ゴンは目に涙をためて、ウイングさんに頭を下げました。
「いえ、気にしないでもいいですよ。」
ウイングさんはゴンの頭を撫でました。
(うわ〜、なんかオレが極悪人みたいじゃん!!!)
キルアの心の叫びです。
「もう私が来たから大丈夫ですよ・・・・。」
「おい、どこが大丈夫なんだよ! どうやらアンタのせいでズシがおかしくなったみたいだぜ!?」
「私のせい?」
ウイングさんはさも心外そうに首を傾げました。
「なんでも、取っておいたプリンをあんたに食べられたのがそうとう頭に来たみたいでサ。」
「?」
よく話がつかめないゴンは、キルアを見ました。
「あのプリンは確かに私が食べましたが、それくらいで怒るのはおかしいですね。」
ウイングさんはあごに手を当てました。
「そういえばズシはお金を貸してもらいたかったみたいだけど・・・。」
「ああ、そうそう。オレのところでも言ってたな。」
肝心なことを思い出した二人は、ウイングさんを見上げます。
するとウイングさんはあごに手を当てたまま言いました。
「う〜ん、ゴン君とキルア君の念を起こしたときに、宿の壁についうっかりひびをいれ、
更に備品の花瓶を台無しにした弁償代を、ズシのファイトマネーから出したために
食費が無くなったのは、まあこれとは、関係ないとは思いますがね・・・。」

「大アリじゃッッ!!!」

見事にゴンとキルアの声がハモったかと思うと、ウイングさんの身体に押し出しと手刀が同時に炸裂して、
ウイングさんは宙を舞って、窓ガラスを突き破り、地上200階以上の高さから落ちていきました。

「・・・・・あれ? どこスか、ここ・・・・。」
気がついたズシはベッドから身体を起こそうとしました。
「あ、ズシが気がついたみたい。」
ゴンが笑顔を見せました。
「やっぱりオレのチョコロボ君が効いたんだな。」
鼻の下をこすってキルアは得意満面です。
「・・・・ゴンさんに、キルアさん・・・?」
ズシはベッドを下りて立ち上がりました。
しかし体調がよくないので、立ちくらみしてバランスを失いました。
「おっと!」
「・・・・・ごめんなさいっス。」
「いや、いいって。」
「ゴンさんやキルアさんにいっぱいひどいことしたっス・・・・。」
「いいよ、オレ全然気にしてないから。 ね、キルア。」
「オウ。 それに、悪いのはお前じゃないし。」
そう言ってキルアは、突き破られた窓の方を向いた。
「・・・自分、なんていってお詫びしたらいいのか・・・・・。」
「だからいいって。 結構堅いなぁ、お前。 それよりもメシおごってやろうぜ。」
「そうだね。」
今度はゴンも快くお財布を取り出しました。
「栄養失調の状態でオーラを使い果たしたんじゃ、まともに歩けないだろ?
レストランまでおぶってってやるよ。」
あまりにも優しい二人の心遣いに、ズシの涙腺が緩んでしまいました。
「・・・・・、ひっく・・・・・。うっう・・・。」
「ほら、ズシ、泣かないの。」
「だって・・・、だって・・・。」
ズシは道着の袖でぐしぐしと涙をぬぐいました。
「男だろ? 泣いてないで背中に乗れよ。」
「・・・・オス!」

「ちょっと待ったぁ!!」

ズシがキルアの背中に身体を預けようとしたとき、どこからともなく大きな声が聞こえました。
見れば、地上から闘技場の壁を這い上がってきたウイングさんが、割れた窓から覗いていました。
「おいおい、なんだよ。 せっかくの感動的なシーンが台無しじゃん!!」
するとウイングさんは部屋の中に上がりこみました。
「ズシの身体に接触していいのは、私だけです!!」

空気が凍りつきます。

「なんかオレ、頭が痛くなってきたよ・・・。」
ゴンはその場に座り込み、
「もう何もいう気が起きんな・・・・。」
キルアは頭を横に振り、
「・・・・・サイアク・・・・。」
ズシはウイングさんを睨みつけました。

「ズシ。」
ウイングさんはズシの前にしゃがむと、
「もう知らないっス。」
ズシはウイングさんから顔を背けました。
「今まで悪かったね。 今度はズシのためにちゃんとお金を稼いできたから、戻っておいで。」
ウイングさんはふわっとズシの肩に手を置いてほほ笑みました。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
「私は、ズシがいないとダメになってしまうんです。 だから、戻ってきてください。」
するとズシの頬が少しピンクに染まりました。
「・・・・・・・・・どうしてもって言うんなら・・・・。」
「戻ってきてくれますか?」
ズシは視線を外したままコクンと首を縦に振りました。
「・・・・その代わり・・、」
「その代わり?」
ウイングさんはズシの顔色をうかがいます。

「夜の修行は、金輪際やらないっス////////!!」

ゴンとキルアは廃人と化しました。
「そんな! ひどいじゃないですか!?」
「・・・・戻らなくてもいいんスか?」
「うっ・・・・、わ・わかりました・・・・(涙)。」
ズシが泣いたかと思うと、今度はウイングさんが泣き始めました。






それからウイングさんとズシはまともな生活を送ることができるようになり、
ズシの体調も回復してピンチを乗り越えたかのように見えました。
しかし、実は水面下で恐ろしいことが進行しているのでした。

しばらく幸せな(ウイングさんにとっては欲求不満な)生活が続いた一ヵ月後、
「師範代、なんか変な封書が届いてるっス。 何スか? これ。」
「(げ、もしかして・・・・!) ズ・ズシ、早く渡しなさい。」
実は一ヶ月前にウイングさんが作ったお金は、高利貸しから借りたものだったのです。
ウイングさんが慌てるのをよそに、ズシは封筒を開けて中身に目を通してしまいました。
「え・・と、なになに、・・・督促状・・・!? 2億7000万ジェニー・・・!!!!」
ズシはあまりのショックに血を吐いて倒れてしまいました。
「ズシ!!」
(あああ・・・、なんという不覚・・! 今度こそズシに見捨てられる・・・・!!)
ウイングさんは頭を抱えました。


「頼も〜!!」

「え、また!!?」
「もう、オレイヤだ・・・・。」

またしてもゴンとキルアの前に、般若のオーラを纏ったズシが現れてしまいましたとさ。


<あとがき>

ウイングさんの破壊癖は、いつか二人の生活の首を締めるだろうなと思って、
冗談のつもりで書いてみた小説です。
冗談のつもりだったのに、こんなに長くなるとは思っても見ませんでした。
しかもくだらないし・・・。
ここまで付き合ってくださった方、ありがとうございました。

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