CHAMPIONSHIP IN 2001 -RACE-
SEASON 2001
今シーズンの今までの流れ
Round1 オーストラリアGP
今季の開幕戦。タイヤ戦争の第1戦という事もありどれくらいタイムアップするかが注目された。結局、予選では今までのコースレコードを2秒以上短縮する結果に。
そして決勝は序盤でビルヌーブとラルフの接触により、ビルヌーブが宙を舞うという大事故が発生。これにより、マーシャルの方が一人亡くなってしまった。
その後、結局、シューマッハを脅かす唯一の存在であったハッキネンもサスペンショントラブルによりリタイア。今年も昨年に引き続き開幕戦ウィナーとなった。
入賞はシューマッハ、クルサード、バリチェロ、ハイドフェルト、フレンツェン、ライコネンの6人。ザウバー勢はテストからの好調を維持して2台とも入賞を果たした。パニスは4位入賞ながらも、黄旗中に追い越しをしたとしてペナルティが課され、ポイント圏外となってしまった。
Round2 マレーシアGP
このGPの予選は凄かった。これだけまともな兄弟対決は初めてだったのではないだろうか。お互いが抜きつ抜かれつの走りをし、ミハエルが最終アタックでもう一度ラルフを抜きPP獲得。このまま初の兄弟フロントローかと思われたが、その間にバリチェロが食い込んできた。シューマッハはこのGP初開催から3年連続でPPを獲得している。
決勝。どうも雨が降りそうだとの情報があり、いつ降るかに注目が集まる。スタートしてから少ししたら大雨が…その時コースを外れる赤いマシンが…シューマッハだ!!そして、そのすぐ後ろからもバリチェロが同じ場所でコースアウト。水溜りに乗ってコントロールを失ったらしい…この影響でポジションダウン。更にスピン車が続出。セーフティカーが入る事に。この時またも問題が起こった。なんとバリチェロがピットでつかえてしまったのだ。そのすぐ後ろではシューマッハが待機。これでピットアウトした時には中段まで下がってしまった。これでもう駄目かと思ったら、そうではなかった。他の車がハードウェットを履く中、インターミディエイトを履いて出たのだ。
セーフティカーが引っ込む頃には雨も少し落ち着いていた。ここからがインターミディの見せ所。ぐんぐん抜いていって結局トップに返り咲く。この速さには驚いた。結局このままチェッカーを受け、シューマッハ開幕2連勝。そして、後ろにはバリチェロが続き今季初のフェラーリ1-2!!以下、クルサード、フレンツェン、ラルフ、ハッキネンであった。
このレースのもう1つの見所はフェルスタッペンだった。燃料の量も関係するだろうが、ハッキネンをうまく押さえ込んだ走りは見ていて力が入った。入賞こそ逃したがいいものを見せてもらったって感じだ。
Round3 ブラジルGP
この予選はとうとう兄弟フロントローが実現した。PPはミハエル、2番手にラルフのオーダーだ。決勝での兄弟対決に注目が集まる。
そして、決勝当日、スタートから波乱があった。兄弟直接対決はラルフの出遅れにより一時お預け。代わりにモントーヤが2番手へ。そして、グリッド上にはなんと、ハッキネンが立ち往生。昨年といいどうも出足が悪いようだ。この時、ハッキネンがステアリングを付け直さなかった為、マーシャルの作業が遅れ、セーフティカー導入。開幕から3戦連続の導入だ。これによりレースの展開が大きく変わる。
セーフティカーが抜け再スタートを切った時、トップに踊り出たのはこれがF1出場3戦目のモントーヤだ!!シューマッハをコース外に弾き出すかの様なオーバーテイク。その後、シューマッハもモントーヤを追いかけるが差は広がる一方。そして3周目、あってはならない事がまたしても起こった。これが母国GPとなるバリチェロがラルフに追突!!ラルフはその後も走行出来たが結局リタイア。これで兄弟対決は終了してしまった。ラルフは開幕戦から全て接触を受けており、あまりにもついていない。当事者のバリチェロも母国GPでは、毎年気合だけが空回りしてしまっている。
そして、トップのモントーヤは快調に飛ばし後方との差をぐんぐん広げていく。これで完走さえすればモントーヤの勝利かと思った時、またしても起こってしまった…なんと、周回遅れのフェルスタッペンをオーバーテイクした後、何故かフェルスタッペンがモントーヤの真後ろに付き、ブレーキングでモントーヤに激突!!決してわざとやった訳ではない事は分かっているが、これで首位モントーヤはリタイア。変わってポールシッターのシューマッハがトップに。今度はシューマッハの開幕3連勝かと思われたが、ここで雨が降ってきたのだ。
ここでもフェラーリはインターミディを履き、走行を続ける。しかし、ここで信じられないミスが…レイン走行の旨さは抜群の筈のシューマッハがスピン!!これで2位クルサードとの差が一気につまる。そして終盤に差し掛かった頃、クルサードが1コーナーでシューマッハをオーバーテイク。その時二人の間には周回遅れのミナルディのマシンがいたが、見事なまでに2台一気のオーバーテイクだった。
その後シューマッハはコースオフする等、クルサードを追い掛けられる状況ではなかった。その頃、3位を快走していたのは今年からホンダエンジンを搭載しているジョーダンのフレンツェン!!このままホンダ復帰後初の表彰台かと思われたが、無情のエンジントラブル。代わって3位に上がったのはハイドフェルト。結局レースはこのまま進み、クルサードが今季初、通算10勝目の勝利を挙げた。以下2位シューマッハ、3位ハイドフェルト、4位パニス、5位トゥルーリ、6位フィジケラの順でチェッカー。
シューマッハは昨年のイタリアGPからの連続勝利(6勝)が途切れた。昨年もシューマッハの連続勝利を断ち切ったのはクルサードだった。今年もクルサードが前半戦を掻き回すのだろうか。
3位表彰台を見事に飾ったハイドフェルト。久々の新顔に好感が持てた。6位フィジケラも今年の走らないマシンで見事1ポイントを獲得。この1ポイントが終盤になって利いてくるだろう。
Round4 サンマリノGP
ここはフェラーリ、ミナルディのホームGP。昨年のイタリアGPからの連続PP獲得(7連続)記録を更新するかと思われたが、前戦ウィナーのクルサードが今季初のPP獲得。2番手にはハッキネンとマクラーレンの今季初フロントロー独占である。3番手ラルフ、4番手ミハエルという2列目からの兄弟対決でもある。
決勝のスタートでクルサードがホイールスピン!!これにより出遅れ代わりにトップに立ったのはラルフだ!!以下クルサード、トゥルーリ、ハッキネン、シューマッハと続く。
出遅れたクルサードはラルフを追うが差が縮まらない。同じくシューマッハも前にプレッシャーをかけていくかと思われたがどうもパッとしない。その後タイヤのトラブルでピットに入るが次の周でまたピットに入りマシンを降りた。他にもトラブルがあったのかもしれない。
その後はラルフが坦々と走行し、そのままチェッカーを受けた。ラルフはF1参戦から70戦目にして初勝利を、しかも完全独走勝利を挙げたのだ!!以下、クルサード、バリチェロ、ハッキネン、トゥルーリ、フレンツェンの順でゴール。
2位に入ったクルサードはこれでシューマッハと同ポイントとなりポイントリーダーとなる。それにしても、ウィリアムズ、BMW、ミシュランのパッケージがこんなに早く勝利を挙げるとは思わなかった。今年はいよいよ3強対決の年となるのだろうか?今後の展開に期待がかかる。
Round5 スペインGP
ここスペインGPでは大きな変化があった。まずはハイテクデバイスの復活だ。トラクションコントロールやラウンチコントロールの導入により、どのようにレースが変わっていくのかに注目。もう1つはデ・ラ・ロサがジャガーから復帰した事だ。もともとジャガーにいたブルティがプロストへと移籍し、プロストにいたマッツァカーネは何の報道も無しにいなくなってしまった。
予選では連続PPが途切れたシューマッハが見事に奪取。2番手がハッキネンと今年初めてのライバル・フロントロー対決。ハッキネンはここスペインで3年連続で勝っているだけに今季初優勝の可能性が高い。
ウォームアップランでは早速ハイテクデバイスのエラーの餌食となったドライバーが出た。それは現在同点首位にいるクルサードだ。彼は最後尾スタートとなり、本スタート後にもウィングを壊しピットへ…一番後ろからの追撃となった。スタートではシューマッハが抑え首位をキープ。ハッキネンがそれに続く。この2人についていける者は誰もいない。
レースはそのまま進み序盤が終わる頃、4位を走行中のラルフがスピン!!本人も何が起こったのか分からない状況でのスピンだったらしい。チームメイトのモントーヤは快調に走行し上位に顔を見せていた。
そして終盤に入る頃2度目のピットイン。先に入ったのはシューマッハで、その間にハッキネンが飛ばす。ハッキネンはシューマッハの7周後にピットイン。ここで逆転に成功する!!その後、シューマッハもトラブルを抱えているようでペースが全く上がらず、ハッキネンの楽勝ムードが漂っていた。
そして、ハッキネントップのままファイナルラップ。しかし、そこでとんでもないハプニングが…トップを走るハッキネンが煙を吐きながらノロノロと走っているではないか…何とかゴールまで運ぼうとするが虚しく、コース脇にマシンを止める事に…そして、シューマッハのマシンがハッキネンの横を通り過ぎる。シューマッハはこれで難なくトップチェッカーを受ける事に。そして2位にはなんとモントーヤが、3位にはビルヌーブ!!ホンダ復帰後初の表彰台だ。しかし、トップとの差は大きい。もっと差を詰めて頂上を目指して欲しい。以下トゥルーリ、クルサード、ハイドフェルト。クルサードはよくここまで追い上げたなぁと感心した。
それにしてもハッキネンは本当に可愛そうだった。いつもシューマッハが2位を走っていて、誰かが前にいるとリタイアしてくれ〜って思ってたけど、実際にこうなってみると何とも後味の悪いものになるなぁ…って気が付いた。やっぱり負けても「あ〜悔しい!!」って思える方がスッキリしていいと気付かされた1戦だった。
Round6 オーストリアGP
ここ数年のオーストリアGPはマクラーレンの独壇場だった。しかし、今年は予選からパッとしない。7番手クルサード、8番手ハッキネンと今まで見た中でもワーストではなかろうかと思う予選結果だった。代わりにPPを獲ったのはシューマッハ。2番手には何とモントーヤ。3番手にラルフというウィリアムズ勢がのし上がってきた。
そして決勝。昨年は0周リタイアとなったシューマッハだが今回はスタートで大きなミス。モントーヤ、ラルフに抜かれ3番手で1コーナーへ向かう。その頃グリッド上では異常事態が…ラウンチコントロールが作動せず4人ものドライバーがスタート出来なかったのだ。フレンツェン、トゥルーリのジョーダン勢2人、ハイドフェルト、そして今季2度目の立ち往生ハッキネン…とにかく今年はあまりにもついていない…しかし、あの中でも誰もぶつかる事無く抜けたのだからスゴイの一言に尽きる。
その後すぐにセーフティカーが入り、止まってしまったマシンを排除した後、再スタート。特に混乱もなくそのままレースは進んでいった。しかし、10周目辺りでラルフがリタイヤ。ブレーキペダルのトラブルだったようだ。そして僚友のモントーヤはというと、タイヤの特性からかペースがガクッと下がる。すると後ろからBS勢がうじゃうじゃと群がりだした。トップから6位までが数珠繋ぎで走行。何かキッカケがあれば即座に順位が変わるような状況だ。トップ集団がこんな風になった事はここの所ほとんどお目にかかっていない。そして2位シューマッハがモントーヤをパスしようとした時、またしても起こってしまった…モントーヤがブレーキングを遅らせ過ぎてシューマッハと接触し、2人ともそのままコースオフ!!これで両者とも順位を大幅に落とした。抜かれたくないのは分かるが、あれはさすがにないだろうと思うほどだった…
変わって首位に立ったバリチェロはフェルスタッペン、クルサードを従えそのままトップを快走。接触によって順位を落としたシューマッハはグングン順位を上げ、中盤には3位まで順位を上げる。
優勝争いはバリチェロ、クルサード、シューマッハの3人に絞られ、運命のピットストップ。まず初めに入ったのはシューマッハ。翌周にバリチェロが入るが、クルサードはまだ入らない。ここで前に誰もいなくなったクルサードがプッシュし続け、数周後にピットイン。作業を終え出た頃にはフェラーリ勢の前に出てトップに立った。このままファイナルラップまで行き、このままの順位でチェッカーを受けると思われたが、最終コーナーでそれは起こった。なんと2位を走行していたバリチェロが突然のスローダウン!!そしてシューマッハが2位に上がり、そのままクルサードが今季2勝目、通算11勝目を挙げ、以下シューマッハ、バリチェロ、ライコネン、パニス、フェルスタッペンの順でフィニッシュした。
それにしても今回のフェラーリのチームオーダーは見てるこっちを興ざめさせる様な処置だった…まだ前半戦だというのにチームオーダーはないだろう。バリチェロは勝てなくて不機嫌だったと言ってはいたが実際はこの処置に対して不満があったはずだ。そして、4位に入ったライコネンはBARから黄旗追い越しというイチャモンを付けられたがその後のFIAの裁定で違反なしの判決を受け、晴れて4位フィニッシュが確定した。
このレースのもう一つの見所はフェルスタッペンの頑張りだ。一時、二位を走行し結果的に6位入賞。昨年から彼が頑張ったレースは非常に面白い。ストレートで伸びるアロウズのマシンの活躍が僕を楽しませてくれる。超高速サーキットでの走りに期待したい。
Round7 モナコGP
ここモナコは僕の憧れの地である。初めて観たレースもここだった。予選は相変わらずシューマッハが好調を維持しトップに居座っていたが、前戦で勝利を挙げたクルサードが攻め込んだ走りで逆転PPを獲得!!
そして決勝。チャンピオン争いをしている2人の直接対決はあっけなく終わった。ウォームアップランで今度はクルサードが立ち往生してしまったのだ…これで彼は最後尾スタートとなってしまった。
そしてスタートが切られると、隣に誰もいなくなったシューマッハがトップで1コーナーへ侵入。2位はハッキネンだ。久しぶりに2人のバトルになり、シューマッハを脅かす存在は彼しかいなかった。数周後には少し差が開いたが、TV画面がハッキネンに変わった時、「あれ?シューマッハとの差ってこれしかなかったっけ?」と思ったら、それはバリチェロだったのだ。ハッキネンがスローダウンしていたのだ。これでハッキネンはリタイヤ。またもや完走できなかった。こうなってしまうともうシューマッハの独壇場だ。彼は一人旅を始めてしまった。
その頃のクルサードはというと、ベルナルディにつまってずっと後方を走っていた。終いにはシューマッハに周回遅れにされてしまうほどだった。結局彼はベルナルディがピットに入るまでずっとこの状態をくり返す事に…しかし、その後の追い上げや他車のリタイヤ等により順位を回復していく。
今回は5、6位争いがなかなか白熱していた。その中でもフィジケラの頑張りが目立った。彼はあの走らないマシンで予選10位を獲得し、レースでも6位を走行していたのだ。しかし、ブレーキのトラブルでウォールに二度ヒットしてしまいリタイヤしてしまった。
レースも終盤に入った頃、3位を走行していたラルフがスローダウンし、4位アーバインとの差がみるみる縮まっていく。結局ピットに入りマシンを降りてしまった。これでアーバインが3位に浮上!!このまま完走すればジャガー移籍後初、ジャガーにとっては初の表彰台が見えてきた。4位はビルヌーブ。昨年のモナコは散々だったBARだが今年は走っているようだ。そして5位は最年長ドライバーとなったアレジが!!このまま行けば99年鈴鹿以来のポイントゲットだ。6位は最下位からのし上がってきたクルサード。しかしアレジとの差はかなりある。このまま終わりかと思われたが、アレジが突然のピットイン。タイヤの不調だったようだ。ピットを出た頃に丁度クルサードに抜かれこれで6位に落ちてしまった。
そして、レースはシューマッハが最後ペースを落としバリチェロを待つ形でフェラーリ1-2フィニッシュ!!以下アーバイン、ビルヌーブ、クルサード、アレジの順でチェッカーを受けた。
今回はアーバイン、アレジといったベテランの頑張りが素晴らしかった。アーバインにしても99年鈴鹿以来の表彰台だし、アレジもそれ以来のポイント獲得だ。2人ともこれで勢いに乗ってほしいものだ。ちなみに今回表彰台に上ったドライバーは皆フェラーリドライバーを勤めた事があり、しかもみんな一度はチームメイトとなった事があるドライバーだ。シューマッハとバリチェロは現在、バリチェロとアーバインはジョーダン時代、そしてアーバインとシューマッハはフェラーリで、といった具合だ。ちなみにフェラーリがモナコで初1-2フィニッシュを決めた時のコンビはシューマッハ、アーバインだった。
それにしてもクルサードの0周リタイヤはいただけなかった。マクラーレンはこれで3戦連続でこういうミスが起こってしまった。早急にエラーを解消してもらいたい。