2000.2 紀伊半島

寺社参った。
温泉入った。
靴取られた。
吊橋渡れなかった。
雪降った。凍った。
あんこう食べた。


 

2/26 家〜伊勢・志摩
2/27 〜尾鷲〜熊野〜新宮〜那智〜白浜
2/28 白浜
2/29 〜本宮〜家

 

2/26 家〜伊勢・志摩

前日から泊まりに来ていた友人Nと、830軽トラ丸山號で発。曇り空。車に他人を乗せて旅するのは初めて。事故ったらどうなるんやろう、なんて不吉な事を考えながら、一路伊勢を目指す。
城を攻める時もまずは外堀から、ってことで(?)、昼過ぎ、伊勢神宮は外宮(げくう)着。駐車場からかなり距離がある、さすがは日本一の神さま。本格的ー(写真)。凡人には入れない奥の方を指をくわえて見る。人もまばらで、神聖な感じがとてもいい。
寒いので、車に戻って昼飯を食べ、内宮へ。どうやらこっちが本物(?)らしい。1km程手前から車は大渋滞。正月でもないのに、何、この人の多さ!!仕方無しに川原に駐車。
境内までは「おかげ横丁」なる、土産物街。人がうじゃうじゃ。太鼓の見世物があったので、観賞(神恩太鼓)。めちゃめちゃ腹に響く音。あぁ、旅行してるなぁ・・・。
人ごみを抜け、ようやく鳥居をくぐる。人の流れに沿って五十鈴川へ。よくわからないが、何か由縁でもあるのだろう、手を洗ってみる。
時の流れを感じるような巨木がうじゃじゃ。いよいよ本殿。ここも外宮と同じで、凡人は立入禁止。人が多すぎて、お菓子を食い散らしながら歩いていく親子とか見てると、ありがたみを感じないっていうか、俗ってて少し残念だった。
少し離れた所にも社があり、そちらにはほとんど人は行かない。何故?遠くに人の流れを見ながら、ここだけがとても神聖な場所のように思えた。
トイレを我慢しながら、二見浦へ。ここはよく写真とかである「夫婦岩(海の中に大小の岩があって、その間にロープ(?)が張ってあるヤツね)」で有名な興玉神社があるところ。カエルも有名。水をかけると願いが叶うとか。かけまくる。
夫婦岩を見てびっくり。何でこんなに小さいの!?もっと沖合いに大きな岩が並んでると思ったら・・・。少し残念。
車に戻ると、ちょうど隣にいい車。記念撮影
雪が降り出してきた。早いことフロと寝床探さないと・・・。海岸沿いを南に向かう。雪はどんどん強くなる。
鳥羽〜志摩。あー、スペイン村〜。オトコ2人じゃどうしようもないね。振り切るようにガンガン走って、浜島町へ。港の傍の「善代湯」\270。どう見ても銭湯だが、一応温泉。漁師っぽい先客数名。刺青率66.6%。地方に来ると刺青の人が多い。「成人の儀式」みたいなもんなんだろうか。漁港のフロはやっぱり熱い。
すっかり暮れて、寝床探し。街灯もなく、真っ暗な中、海岸線をうろうろ。こういう時、人と一緒にいるとかなり心強い。うひょ、溝に落ちそうになる。結局、トイレ付きの展望駐車場。
雨は上がったけど、さむさむ。展望台の床が凍ってツルツル。つるつる〜。少し暗いので、トイレのセンサー式の蛍光灯をいじってonにする。クルマのシートをめくって潜りこむ。ウイスキーを分けてもらっていい感じ。すぐに眠りについた。

227.8km

 

 

2/27 〜尾鷲〜熊野〜新宮〜那智〜白浜

寒さで何度か目が覚めたが、朝はスッキリ。シートの内側まで息で凍ってる。あー、寝袋も濡れてる・・・。夜中、Nが叫んだ。「離せー!!」。何でも、蛍光灯をつけっぱなしにした事に引け目を感じ&人が来ないかビクビクしながら寝たから、だそうな。解かりやすい夢やなぁ。
海の上に昇る朝日を背に出発。あぁ、日本の夜明け。きれいな海岸の景色に、気分も最高。
延々とR260を走る。道は狭いは、カーブはキツイはで、MT&重ステにはちょっと(かなり?)辛い。
だらだら走っていると、前におばさんクルマ。抜かす所もないし、あー、イヤなのに捕まっちゃったなぁ。と・こ・ろ・が、上りのワインディングに入ると・・・速い速い!!軽のオートマ(見た感じで多分)やのに!2速でホールドしてるんやろうけど(こっちは2⇔3のビミョーなところ)、それだけじゃない。ハンドルさばきも鮮やか!くるくる〜すぱっ!走り込んでるって感じで、押さえる所はきっちり押さえて。あー、頭文字D(笑)。
ようやく下りきっった所で、おばさんは漁港の方へ去っていった。ふーっ、朝からめちゃめちゃツカレタ。
ガソリン入れて、先のルートを考える。十津川〜本宮への最短はR452。地図で見る限り、かなり山の中、雪積もりまくりって感じ。別ルートはR196。こっちの方が少しはマシみたい。自転車ならどうやっても最短ルートを選ぶが、クルマだとこういう時選択肢が広がる。ってことでR169へ。それでも峠道は狭く、日陰はシャーベットだった。安全運転。
瀞峡の辺りで、北山川をジェット船がすっ飛んで行く。でっかい波を立てて、なんか似合わない風景だ。それでもキレイな渓谷。秋なんてもっとキレイなんやろうな。
本宮に参る予定だったが、夕方までに白浜に着きたかった(今夜は鍋?)ので、パス。川湯温泉だけにする。
川湯温泉は冬期の仙人風呂で有名。温泉の涌く川原をせき止め、一度に千人が入れるってのが売り。日曜だったのでめちゃめちゃ人が多い。おいおいおっさん、それパンツやろ〜。おばさん、あんまりこっち向かないで〜・・・。でも、こんな雰囲気、結構好きかも。真っ青な青空に、まだ少し雪を抱いた山の木々。ふー、幸せ。
いい加減、ハラも減ってきたので、今度は新宮へ向かう。ここは新宮速玉大社。十津川街道をすっ飛ばす。
新宮速玉大社は、伊勢大社とは違って、華やかな朱色。思ったほど大きくなく、ちょっと近代的な感じで、九州の宇佐八幡を小さくしたようなつくり。経営者(?)や経営状態によって、同じ神社でも随分変るもんだ。
スーパーで弁当を買って、しばらく行った海沿いの公園で昼飯。日曜の昼下がり、めっちゃデートコースになりそう?!・・・♂×2。喉かな感じに浸っていると、左後ろから頭をしばかれた。?!次の瞬間、大きな影が弁当箱を覆う。なんじゃ〜!1秒くらい経って、後ろを振り返ると、トンビ。弁当箱を見ると、唐揚が行方不明。あっ、あのトンビ、共食いしやがった・・・。俺が優雅にランチを食ってる間、ずっとスキを伺ってたんやろうな。カラスにものを食われた事はあったが、まさかトンビまで。しっかり栄養とって、タカでも生んでください。
気を取り直して、那智大社へ。海岸から逸れ、どんどん登って行く。女のコ×2がヒッチしてたけど、このクルマにもう人は乗れない(2シーターだからね)。
自転車ではイヤになるほど登ると、滝が見えてくる。高い高い〜。無料駐車場にクルマを停めて、階段をさらに登る。走ったりして、息を切らして・・・(長い階段)。頂上の社は荘厳な感じ。風が強く、どっかから天狗でも出てきて、山の中にさらわれてしまいそう。大きな木があって、根っこの部分の空洞は人が住めるぐらい(?)大きい。中に入ると、他の生物の中に入っていくという、不思議な感じだった。(森の住人)。
今度は随分下って、滝へ。森の中には幹の太い木がたくさんあって、昔からの生命の営み、みたいなものを考えずにはいられなかった。深呼吸。膝がガクガクするくらい下り、見上げると大きな那智の滝。うひょー。青い空から落ちてくるようだ。これも大昔から流れていたのかと思うと、・・・(うまいこと言い表せないけど、いろいろ考えさせられました!)。
時間も大分押してきた。海岸線を夕陽に向かい、白浜を目指す。
昔、しんどい思いして走った道が懐かしい。(海辺の夕暮れ漫然運転) そんなこんなで、海の家着。
ところが、合宿組がまだ来てない!?もう辺りは暗くなってきてる。電話してみると・・・「今、堀川通を北上中。」って、京都やんけー!!どうやら合宿は28〜やったそうな。今晩の宿は?楽しみにしてた鍋は??途方に暮れた。
ま、じっとしてても仕方ないので、寝床を探すことにする。2人で、ああでもない、こうでもない・・・。結局、海の家の駐車場で寝ることにして、取り敢えず温泉へ。もう、崎の湯は閉まってるので、近くの白良湯へ。何度も来てるので、旅先っていうより、地元って感じ。
風呂を上がると、久し振りに外食でも、ってことで向かいの食堂へ。消防法引っ掛からないのか?ってくらい細長い店。いくら京都の町屋が「うなぎの寝床」って呼ばれても、ここまで「うなぎ」じゃない。和歌山ラーメン\600を頼むも、ただのラーメン。味はヨシ。
すっかり暗くなったので、海の家の駐車場へ。今晩も寒い。2人で砂浜へ降りてみる。砂の上に寝転ぶと、満天の星。もう、ぶちぶち〜って。沖には円月島。隣に女のコとかいたら、めちゃめちゃロマンチックやん。2人でため息。

430km

 

 

2/28 白浜

5:00頃、トイレで目が覚める。今朝も寒い。もう一度寝袋に潜り込む。鳥の声と朝日で700頃、布団を出る。?靴がない!?「おまえ取った?」「いや。」「靴があらへん。」「俺知らないよ。」さっきトイレに行った時は確かにあった。そして、衣装ケースの横において、荷台に潜り込んだ。たった2時間で靴は何処へ??幸い(?)自転車用の靴があり、底をコツコツ鳴らして探しまわる。野良犬が取ったんかな?でもそれやったら2足ともなくなるか?ってその前に、衣装ケースあさるやろ。そしたらやっぱり人間?・・・結論。研究に行き詰まった某研究所の所員が憂さ晴らしに隠した!(勝手な想像)
ないものは仕方ない。取りあえず「崎の湯」。ここは、白浜にいる時はほぼ毎日入りにくる無料露天風呂。かなり「濃い」お湯で、岩場にあって眺めも抜群。
朝イチなのでほとんど地元の人。去年もいろいろ話してくれた爺さん×2。向こうは全然覚えてないけど。今年は「小樽港でタコを密漁」の話しだった。冷え切った心も体も温まる。
ほっこりして、土産と絵ハガキを買いに、三段壁へ。観光客もまばらで、土産物屋の呼びこみが激しい。お茶やらミカンをもらい、おばさんといろいろ話す。このへんで靴買えるのは「ミドリ」だけだそうな。
ってことで、「ミドリ」へ。・・・あんまりいいのない。仕方ないので、田辺の方に。自転車靴で店内をコツコツ歩き回る。大きな店で3件も靴屋さんがある。どれも定価で高い高い。結局、少し離れた別の店で。ナイキのん。色が気に入らんけど、安さには換えられない。
午前中はそんなこんなで潰れ、昼から、白良浜にシートをひいて寝転んだ。太陽は出ていても、風が強く、少し寒かった。
夕方、海の家でようやくクラブの皆と合流。よかったよかった!
夜、鍋にあんこう(¥2,000)をインストールした。初めて食べるあんこうは・・・あんまりうまくなかった。

100km

 

 

2/29 〜本宮〜家

あんまり「おばちゃん」に見つかりたくないので、早々に出発。今日も取りあえずは崎の湯。時間が少し遅かったので、例の爺さんはもういなかった。波打ち際の温泉、今日ものどかだ〜。
27日にパスした本宮大社へ。去年の熊野体験博で道がかなり整備されたようだ。昔は自転車で苦労したのに・・・。本宮へはこれで4度目。今年は「日本最大の鳥居」を建てるとかで、寄付を募ってた。この古くて厳かな雰囲気を保って欲しいと思うのは勝手だろうか。
十津川を遡って行く。そして、今回の旅の目標のひとつ、「谷瀬の大吊橋」へ。この橋は昔、家族と来て、母の手にしがみついて泣く泣く渡った思い出が。そして去年、大人になった(?)自分を試しに来て、渡れずに引き返した橋。今年こそは・・・!?(こりゃ怖そう
あいにくの強風。でも負けないぞ・・・渡れないものは渡れない。まっすぐ歩くだけ、それだけのことができない。きっとバンジーで飛ぶ時もこんな心境なのだろう。あー、俺はバンジーもだめなんやろうなぁ。友人は呆れて一人で行ってしまう。俺は寒い風の中、凍えて待った。あぁ〜、冬の波止場、あなたを待つわー♪。(戦果 : うひょー、高い高い!, 真ん中くらいかな?
俺は負け犬。でもここからの家路は去年も走った道。車も新車になったせいもあって、ガンガン飛ばして大阪を目指す。
途中、金剛山で雪、降り降りだったが、1600無事帰宅。久し振りに人と一緒に出た旅。こんなスタイルも楽しいな、と思った。

 

300kmくらい?

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