幾年経ても消える事無き
我目に焼付く愛しき者達の躯よ。
混沌
目の前は真暗で
差し込む光も無く
嘆きと悲しみを
延々と垂れる咎人達の
群中。
闇に身を置き
呼吸をしたらば
肺に流れる
黒い蜜。
狂えば
どれ程楽であろうか
思えど出来る事無く
此処に居る
其れが罪。
濁りし眼の奥に潜む
狂気を飲み込み
其の手は未だ友の
躯を抱きて
眠れぬ夜を
幾年過ごしたか。
何時狂おうか
この我が身。
涙は枯果て
友を弔ふ言の葉も出ぬ。
友の躯は次第に朽ち果て
罪は消えぬと
囁き始め。
救えぬ自身の弱き身に
爪を突き立て引裂きたいと
願い過ごした十二年。
混沌は未だ消えない。
いくとせもきえることなき
わがめにやきつくいとしきものたちむくろよ。
<了>
―――――――――――――――――
明治堂本舗初小説ですヨ!!
ドキドキ・・・・
小説って言えるか微妙なトコなのですが。
兎に角、暗ッツ!!!
一応シリウス視点でINアズカバン。
みたいな感じです。
●ブラウザバックで戻って下さい●