メイドさん(鬼畜)の名前は玄奘三蔵。 ご主人様の名前は猪八戒。 極普通(爆笑)の主従関係のお二人ですが、実はメイドさんは男の方なのです。 驚きですね? そしてメイドさんは、ご主人様をこよなく愛しておられます。 あまりに愛し過ぎて、つい苛めてしまうほどには愛しています。 メイドさんは今日もご主人様に健気にご奉仕します。 ご主人様がイケナイコトをされた日は、お仕置きと再教育までこなしてしまいます。 こんな素敵なメイドさんとご主人様の朝は、大抵ご主人様の愛らしい泣き声で始まります。 「あっ…ひゃんっ……んんっ………さ…さんぞっ……さん………やめっ!」 「煩せぇ。ごちゃごちゃ言うな!」 「でっ…でもっ!ゃあっ!!………ぉ…願い…も…やめ……」 「黙ってねぇと、朝からヤルぞ?」 「ひっ!!…く…ぅんっ……そ…んなぁ……」 「…あんな男連れ込みやがって…今夜もじっくりお仕置きしてやる」 「やっ…許して………」 ………何をなさっておられるのかと申しますと(何故敬語?)、実は昨夜ご主人様がお友達を連れて来られたのですが、そのお友達が酔っ払った勢いでご主人様と肩を組んで楽しそうにしていた為、(お友達を)危険と判断したメイドさんにあんな事やこんな事やそんな事まで寝る間も惜しんで教え込まれたご主人様は、起き上がれなくなってしまった為、メイドさんが愛のあるマッサージで身体を解してあげているのです。 「ぁっ………ふっ…ぅん……んっく…ちょっ………まっ…」 「何だ?」 「ど…して……こんな…事まで………?っ!!ゃあっ!!」 「朝っぱらから、可愛い声出してんじゃねぇよ」 「ひっ!?…やっ、やめてっ!!仕事が………っっああっっ!!」 「休みゃあいいだろうが」 …やっぱりマッサージだけでは終わらないみたいです。 今日もメイドさんの愛情は全開ですねv ところで、こんな普通(まだ言うか)のお二人が、どうして出会われたのかと言いますと、実は! なんとメイドさんの一目惚れから始まったのです。 メイドさんのご実家玄奘家は、世界有数の大財閥です。 メイドさんは、玄奘家ご本家の次男としてお生まれになり、何不自由なくそれはもう(支配者としての嗜みを幼い頃から身に付けられて)尊大に、お育ちになられました。 本家とは言え次男ですので、自由奔放に色々と…世間の荒波をご自分で起こすほどには色々と(爆笑)お心のままに行動され、お優しいご両親に見守られつつ、成人を過ぎてもまだふらふらと町を彷徨っておられました。 そんなある日、いつもの様に夕暮れの町を歩いておられた三蔵様(笑)は、小学校の校門から書類の入った封筒を片手に現れた色白で、華奢で、愛らしくて美人で清楚で取り敢えずヤっとけ。みたいな美青年と擦れ違ったのです。 三蔵様は一目で『ヤりたい!』(酷)と、フォーリンラヴv(爆笑) しっかりと青年の後をつけ、家の位置を確かめると、財閥の地位と権力と財力を駆使して、その素性を調べ、合鍵を作らせて、青年の家に上がり込み(犯罪)、家の間取りを調べ尽くして、漸く実家から独り立ちをする決意を固めました。 …もう、皆さんお気付きですね?この時の愛らしい青年が、後のご主人様である猪八戒さんです。 さて、いつものように帰宅した八戒さんは、鍵を開けて玄関に入った所で固まってしまいました。 その目線の先には… 金髪で、垂れ目なのに凄く目付きが悪くて、不機嫌に眉間に皺を寄せて、凄い形相でこちらを睨んでくる人物。 確かにこの家は八戒さんの物なのに、まるで自分の家に知らない人間が上がり込んで来たと言わんばかりの顔で、見知らぬ人が堂々と腕を組んで、見下ろしてきます。 「だっ…誰ですか!?あなたっっっ!!?んぅっっ!!?」 八戒さんの言葉を、激しい接吻で封じ込め、逃がさないと言うようにきつくきつく抱き締めます。 三蔵様は、その柔らかな感触と想像以上の抱き心地の良さに、一気に上機嫌になります。 「はっ………っ……ぇ……?な…何を………」 一方八戒さんは、いきなり初対面のそれも恐ろしげな男の人に息も出来ない程のキスを受けて、怖くて怖くて堪りません。 カタカタと震えている八戒さんを、更に抱き締めて、三蔵様の手は背筋を厭らしく撫で上げます。 「何、するんですか!?警察……っぁっ……!?」 言いかけた言葉はまた三蔵様の唇に飲み込まれて行きます。 怖くて、苦しくて、悔しくて、八戒さんの目にじんわりと涙が浮かびます。 「…『男に、ヤられかけた』って?世間の恥だな。八戒先生」 浮かんだ涙を舌先で掬い上げて、そのまま耳に口をつけて囁きます。 三蔵様は少々お子様気質なので、可愛い子は苛めたいのです。 「ひっ…なっ……なっ……」 一方、自分の名前や職業まで知っている三蔵様を見て、八戒さんは益々恐怖を覚えます。 そんな萎縮し切っている八戒さんを見て、三蔵様の燃える心は益々ヒートアップするのです。 「…大人しくしとけ。いらん事聞いたら、犯すぞ?」 「いっ…一体あなたは何が目的で………」 その真剣な目で凄まれて、抗う事も出来ない八戒さんは、告げられた言葉に目を見開きます。 三蔵様は、ニヤリと笑ってその唇にもう一度キスをすると、耳元に熱い息を吹き込みます。 「…メイドだ」 「は?」 その一言が理解出来ずに八戒さんが固まります。 「…文句あるのか?」 「っ!いっ…いえ…」 こうして、三蔵様は押しかけの住み込みメイドさんになったのです。 その日から、ご主人様との熱い生活(一方的に/苦笑)が始まりました。 が、最初から何もかもが上手く行っていた訳ではありません。 そこには三蔵様の並ならぬ努力があったのです。 例えば… 三蔵様がメイドさんとして、八戒さんの家を訪れたその日。 三蔵様が夕食の準備をするからと台所に引き込み、立ち入り禁止令を出したのを良い事に、八戒さんは警察に電話をかけました。 八戒さんにしてみれば、あからさまに不審人物です。家宅侵入です。それは当然の事だったのですが、相手はあの玄奘家の人間です。 警察組織の買収ぐらい朝飯前ですので、相手にしてもらえませんでした。 受話器を持って呆然としている八戒さんの背後に音もなく近寄った三蔵様は、有無を言わさずその細い身体を抱き締めます。 「…何をしている」 「っ!」 ビクリ。と八戒さんの身体が強張ります。 「何処に電話してやがった」 『言え』と、その目で睨まれては、八戒さんは逆らえません。 「………け……警察…」 「ほう?」 怯え切って、歯の根が合わないほど震えている八戒さんの身体を腕の中で反転させると、三蔵様はお仕置きと称して窒息するほど激しい接吻を送ります。 「…今度、くだらねぇ真似しやがったら、犯す」 「…ご…ごめんなさ…い」 「謝るぐらいなら、するんじゃねぇよ」 とにかく怖くてホロホロと涙を零す八戒さんの頬に、宥めるように接吻を落すと、再び背を向け、台所へ戻って行きました。 後には八戒さんの愛らしい泣き声が響いていたとか… 初対面の、どう考えても堅気じゃなさそうな男の人に何度も何度もキスされてしまった八戒さんは、こっそりと家を出て行こうとしました。 ところが、玄関のドアには、内側に見た事も無い鍵がかかっています。 「!何、これ?」 ドアノブに手をかけますが、予想通り、ドアは開きません。 「何処へ行く気だ?」 「ひっ!?」 急に声をかけられて、振り返ると、そこには自称メイドの三蔵様が立っていました。 「…ぁ…あ………あの…これ……」 震える指が、鍵を指します。 「…ドイツの特別製だ。鍵は俺が持ってる。複製も出来ねぇから、防犯に役立つだろ?」 「…ぼ…防犯?」 どう考えても、犯罪者は今現在目の前にいる気がするのですが… 「で?何処に行く気だったんだ?」 「そ…それは……」 ドン。とドアに押さえつけられて、八戒さんは震えています。 「…か…買い物に……」 流石にバレバレでしょうが『逃げようとしましたv』とは言えずに、八戒さんは嘘を吐きました。 「そんな物、メイドの俺に頼め」 「でも………っひゃっ!?」 突然、三蔵様が、八戒さんの首筋にキスをして、強く吸い上げます。 色の白い八戒さんの首には、綺麗に紅い痕が残ります。 「……どうしても、行くって言うなら止めねぇがな?」 「………酷い…」 服の襟にも隠れないような位置にそんな痕をつけたまま町を歩く何て事、出来る筈がありません。 「とにかく、飯が先だ。来い」 えぐえぐと泣き出してしまった八戒さんの身体をヒョイと担ぎ上げて、リビングへ運びます。 テーブルに並んだ、やたら豪勢な食事も、怯え切っている八戒さんは味も解らないし、ろくに喉に通りませんでした。 向かい合わせで拷問のような時間は続き『洗ってやる』の一言を泣いて縋って赦して貰って、一人で入浴を済ませて、ふらふらと寝室のドアを潜り、しっかりと鍵を締めて、シーツの上にパタン。と倒れ込みます。 「…何なんでしょぉ………」 性質の悪いテレビ番組か、はたまた悪い夢かと思いたくて仕方がない八戒さんですが、世の中そんなに甘くはないのです。 「………?……ぅん…??あ…れ……?」 暫くぼぉっとしていた八戒さんは、なんだか身体がむずむずとして、奇妙に火照っているのに気が付きました。 「は…ぁ…な……何???」 時間が経てば経つほどむずむずは酷くなります。 おまけに頭もどんどんぼぉっとして来て、まともに考えが纏まりません。 「入るぞ」 突然、寝室のドアが開いて、三蔵様が我が物顔で入って来ました。 三蔵様の手にかかれば、寝室用のちゃちな鍵なんて、あってもなくても一緒です。 「……え?」 ぼんやりと、抱布に包まっていた八戒さんは、驚いて顔を上げます。 その、僅かに紅潮した頬と、紅く濡れた唇と、涙に潤んだ翠緑の瞳を見て、三蔵様は満足そうに頷きます。 ズカズカとベッドに近付くと、手を伸ばして首筋に触れます。 「ひゃんっ」 途端に、ピクッと身体が跳ねます。 「…熱いのか?」 ニヤニヤと人の悪い笑みを浮かべて三蔵様が尋ねます。 何かが変だと思いながら、思考の鈍っている八戒さんは、素直に頷きます。 「…そうか………今日は金曜日だったな?」 脈絡のない質問にも、八戒さんは頷きます。 「明日は休みだな?」 「…は…い……」 「…だったら、たっぷりご奉仕してやる」 「………え………?」 こうして、三蔵様は晴れて一人前のメイドさんの仲間入りをしたのです。 三蔵様がその日の夕食に何かを入れたとか入れないとかと言う話もありますが、まあ、そこはそれです。 ………ところで、ご主人様以上にご主人様らしいメイドさんですが、家事はしっかりとこなしていらっしゃいます………と、言いたい所なのですが、そこは大財閥のお坊ちゃま。三蔵様専属SP部隊と言うのがございまして…いつの頃からか、その入部テストに『掃除洗濯家事炊事』の項目が追加されていて、SP全員、プロ級の腕前だとか…(笑) 因みにSP達は普段は常に気配を殺して、家中のそこかしこに潜んでいます。 そして、三蔵様の一声で一斉に動き出すのです。 ただし、そんなSP部隊のエリート達もただ一箇所。寝室にだけは立ち入る事は許されていません。間違っても、一歩でも足を踏み入れた日には、クビだけではすまないのです。(かつて寝室まで掃除した人は今も一族郎党引き連れて海外で逃亡生活を送っているとかいないとか…/笑) ご主人様との愛の巣(爆笑)の掃除だけは、メイドさんのお仕事なのです。 メイドさんの愛情たっぷりのご奉仕のおかげで、仕事を休まざるを得なくなったご主人様は、ぐったりとシーツに横たわって意識をなくしています。 くたん。と力の抜けたご主人様が愛しくて堪らないメイドさんは、ご主人様の細い身体をギュウっと抱き締めて、今日は一日、見舞いのガキ共(笑)をシャットアウトして、たっぷりご主人様を可愛がろうと心に決めるのでした。 ★言い逃れ(泣き言)★ |
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