今日も今日とて八戒さんは、傍若無人で俺様なメイドさん(鬼畜)に泣かされています。 「三蔵さんっ…この…リボン、何ですかっ!?」 えぐえぐと訴える八戒さんの白い両手首は、一つに纏められて、その肌の白さに良く映える、真っ赤なリボンで括られています。 「今日が、何の日か知らねぇのか?」 2月14日。 この日付の意味を知らない人は、そうはいないと思われます。 が、しかし。 だからと言って、この状況とその日がどう関係してくるのかを、理解できない…と、言うか、怖過ぎてしたくない八戒さんでした。 「…お…女の人が、好きな人にチョコレートをあげる日じゃないんですか?」 じりじりとベッドの上を後退りながら、涙目のまま三蔵さんを見上げます。 そんな八戒さんを簡単に押さえ込んで、三蔵様はニヤリと笑います。 「違うな。世話になった奴に、感謝の気持ちを表す日だ」 「感謝の気持ちって……ひゃうっ!?」 するん。と、敏感過ぎる八戒さんの肌を、三蔵様の手が撫で上げます。 「つまり、だ」 「ぁあっ…ゃっ……っ」 耳に口をつけたまま喋られて、八戒さんはふるふると震えています。 「日頃お世話してやっている、メイドの俺に、感謝の気持ちを込めて、俺の望む物をご主人様のお前が与える日だな」 …どんな理屈だそれは(爆笑)と、言う突っ込みは、遠い彼方に捨て去って下さい。 「のっ…望む物って………?」 そんな物、この状況を考えれば解りそうな物ですが、そこは八戒さん。 出来ればそんな恐ろしい事は考えたくないようです。 「俺は謙虚だからな。いつも通り、お前で赦してやる」 「はうぅっ」 やっぱりと言うか、バレバレと言うか… 三蔵様が謙虚なのではなく、普段の生活が横暴だと言う事を、気付いて欲しい物です。 早速味見とばかりに覆い被さってくる三蔵様に、じたじたと言う可愛らしい抵抗の効く筈もなく… 「邪魔だ。暴れやがったら…」 『本気で犯す』と、その目が語ります。 「ご…奉仕と…ぁんっ…どこ…がぁ…っ…ちがっ……ぅんで…あっ…いやっっ」 「奉仕は俺の仕事だ。『これ』は、お前からの報酬だろうが」 「あっ、あぁん、そ…んなぁっ…んあっ」 バレンタイン仕様に綺麗にラッピングされた八戒さんは、日頃のご奉仕のお礼に、チョコレートよりも甘く、濃厚な時間を三蔵様にご提供するのでしたv 優しいご主人様の心遣いが窺えますねvv 余談ですが、お正月には『お年玉』と称して散々可愛がられたご主人様。 いい加減、この状況にも慣れて欲しいと思わなくも無い物です。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 駄文でお粗末です。(T-T) 煮るなり焼くなり曝すなり好きにしてくださいv それではv |