今日も今日とて、メイドさんは鬼畜でしたv ご主人様を、とても可愛がっていました。 可愛がり過ぎて泣かせてしまうのはいつもの事ですv さて、今日は一体(メイドさんにとって)どんな素敵な事が待っているのでしょうか? こちらはご主人様とメイドさんの愛の巣(別名:寝室)です。 こっそり覗いてみましょうv 「…オイ」 メイドさんは、起き上がれないご主人様を覗き込んで、耳元に囁きかけます。 「…ぅ…ん…」 今日も今日とてしっかり明け方までご奉仕されてしまったご主人様は、まだまだ夢の中のようで、小さく呻くところん。と寝返りを打ちます。 …可愛いですねv そして、ご主人様が可愛いと、俄然ヤル気(そりゃあもう。色々と)が出て来るのがメイドさんの凄い所ですv キシ…と、ベッドを軋ませて、ご主人様の顔の両脇に手をつくと、艶っぽい唇にそっとキスします。 「ひゃうっ!?」 さすがメイドさん。 一撃(爆笑)で、ご主人様はお目覚めです。 「…は…はぅ…や…め……っ」 朝から濃厚なキスの挨拶に、ご主人様はたじたじです。 「煩い。黙ってろ」 言いながらメイドさんは、早朝のご奉仕モードに突入しています。 ご主人様の寝間着代わりのシャツのボタンを外して行くと、メイドさんの大好きな真っ白な肌が露になってきます。そこには、昨夜のご奉仕の痕がしっかりと残っているので、メイドさんのヤル気は益々ヒートアップです。 「だっ駄目ですっっ…僕、仕事っ」 「煩い。ご主人様の分際で、メイドの仕事の邪魔するんじゃねぇ」 何とか止めてもらおうと、涙目で訴えるご主人様に、それはもう。当然の顔で言ってのけます。さすがメイドさん。素敵な主従関係をしっかり築いていますねv こうして、今日も朝からやっぱり泣かされるご主人様でした。 「………ホワイトデー…ですか?」 心持ち顔色の悪いご主人様が、朝食のサラダを口に運びながら尋ねます。 テーブルにはたくさんのお料理が豪勢に並んでいるのですが、ご主人様は、サラダと野菜ジュースを口にするのが精一杯です。が、あんまり食べないと、メイドさんが心配した挙句に愛情たっぷりに食べさせてくれるので、無理にでも口に詰め込みます。 「ああ。バレンタインは、しっかり貰ったからな。今日は、俺がお前の望む事を叶えてやる」 ご主人様の向かいに座ったメイドさんは、ニヤリと笑って言います。 「………本当ですか?」 「俺が嘘を言うと思うか?」 確かに。 ご主人様が道路の罅割れでこけたと言っては国土交通省と建設省の人間をクビにしてしまい、ご主人様が風邪を引いたと言っては、世界から名医と呼ばれる人々を拉致って来るぐらいのメイドさんです。 その気になれば国のひとつぐらいプレゼントしてしまうかもしれません。 「じゃあ、出て行ってくださ…」 ガウンッ!! 何の音かと申しますと、メイドさんが手にした愛用の小銃を、天井に向かって発砲された音です。 銃刀法違反と思われるでしょうが、メイドさんは大財閥の御曹司ですので、護身用と称して常に銃を携帯されています。素敵ですねv 「………最近、耳が遠くてな……で、何だ?」 メイドさん、目が笑っていません。 「ぼ…僕に触らな…」 ガウンッガウンッ!! 「………聞こえねぇな」 メイドさん、目が据わっています。 いつもの三倍は怖いです。 「…ぅ…」 あまりの威圧感に、銃を向けられた事も無い(一般人なので当然)ご主人様は泣き出してしまいました。 「泣いてちゃ解らねぇだろうが」 言いながら、ご主人様の顎を捕らえて、可愛い泣き顔を堪能します。 「望みを言え」 そんな事を言われても、口を開く度に発砲されてしまっては、言いたい事が言える筈もありません。 「や…優しくしてください…」 ふるふると、首を振って、エク…と、しゃくりあげます。 メイドさんが怖くて仕方がなかったから、つい言ってしまった事なのですが、メイドさんの耳は、器用にできています。 ニヤリと笑って、嬉しそうにご主人様を抱え上げます。 「解った。優しくシテやる」 「ひゃあっ!?なっ…なななっ」 先刻抜け出したばかりの愛の巣に引き戻されたご主人様。 「あっ…あぁんっ…やめっっ」 「嘘吐け。イイんだろ?」 「はっ…あっ、あんっ」 「今日は一日、可愛がってやる」 …どうやら今日は、お仕事に出られないようです。 やっぱり今日も、メイドさんは、ご主人様が大好きでしたv あ。 メイドさんのご奉仕のせいで、欠勤の目立つご主人様ですが、メイドさんの心からのお願い(権力を駆使した脅迫とも言う)のおかげで、クビにはならないのです。 メイドさんは、アフターフォローもしっかりしてますねvv 仕事熱心なメイドさん(鬼畜)。 ホワイトデーに、ご主人様から可愛くおねだり(苦笑)して貰えて、一日上機嫌だったのは言うまでもありません。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ と、言う訳で、くだらないネタでした。(^^;) 皆様、花粉の襲来にも負けず、良いホワイトデーをv 2002.03.14 鬼灯 |