電気自動車について


電気自動車についてです。技術系の話ではありません。

 あなたは将来の自動車についてどう思っていますか?私は幼い頃、21世紀にはエアカーが飛んでいると、かなり本気で信じていました。まあ21世紀もあと99年はあるわけですが(笑)
 しかし、燃料の話。だいぶ昔から「あと40年で石油はなくなる」といわれ続けています。そもそも、石油のように化合することで物を作れる物ってほとんどないんですよね。燃やすにはあまりにももったいない代物なんですよ。それを効率の悪い状態でガンガン燃やして走っているのが現在の内燃機関なんです。
 で、どうするかというと、選択肢は2つ。別の物を燃やして走るか、電気で走るか。
 そこで、電気で走ろうと考えたわけです。メリット・デメリットは以下の通り。

電気自動車   代替燃料車
クリーンで静か メリット 内燃機関のノウハウが生かせる
重い・高い・走らない デメリット 騒音・排気ガス

 電気自動車にはメリット・デメリットを含めて今までの延長線ではなく、全く新しい社会構造が生まれる可能性があるわけです。さらに言うと、折衷案であるハイブリッド自動車と組み合わせることで過渡期である現在・超近未来のデメリットはさらに減っていくわけであります。

社会基盤としての変化

 まず、現在のメリットである「クリーンで静か」というのは実際に体験していただくのがBestでしょう。いくら私が言葉巧みに説明するよりも明快でしょう。間違いなく新しい世界がそこにあるはずです。
デメリットについてですが、現在では下の写真のように、電気自動車はバッテリー運搬車のようです。
荷台
この車は軽自動車のワンボックスカーです。走行用のバッテリが荷台のほとんどすべてを占領しています。外見はこんな感じです。
外見
こんなにたくさんバッテリをのせているのに、1回の充電でたったの40kmぐらいしか走れません。
どうしても近距離にしか使えません。だったら、長距離を走るのはハイブリッド車などに任せてしまおう、近距離はどうせ1人2人でしか乗らないのだから、小さくていい。という発想から生まれてきたのが「シティーコミューター」という考え方です。たとえばこんなの。

大きさとしては全長が軽自動車ぐらい、全幅は1車線に2台が収まるぐらいの大きさです。ちょっとした買い物や、日常生活の脚としては十二分です。そう思いませんか?
こんな車が一家に一台あったらいくら小さな車とは言ってもあっという間に狭い日本の駐車場がいっぱいになってしまいます。そこで、この考えを展開したのが東京都稲城市の多摩ニュータウン(向陽台・若葉台・長峰)のシティーカー構想や横浜MM21地区の都心レンタカーシステムなどです。大まかなイメージはこんなのです。ドイツなどのカーシェアリングと一緒ですね。ハイブリッド車もカーシェアリングすればもっと駐車場が少なくてすみます。

つまり、自動車が財産ではなくなるのです。

メーカー側にとっての社会構造の変化

 今まで、自動車メーカーといえば、車体・足回り(サスペンション)・エンジン・内装と、車のほぼすべての物を自社グループ生産してきました。しかし電気自動車の場合、車の心臓部のモータとコントローラ(=エンジン)を、電機メーカーが生産するのです。モーターショーに行かれた方はご存じでしょうが、部品メーカーが、コンポーネントメーカーになってきているのです。例えば、ホイールメーカーがホイールとサスペンションをコンポーネントとして作ったり、ひいては電機メーカーがインホイールモータ(ホイールの中にモータが組み込まれている)とサスペンションをコンポーネントとして生産するようになる。つまり自動車メーカーが、自動車の生産ではなく、単なるどんがらだけを生産するメーカーになるというわけです。
もっとも、どのコンポーネントを使うのかを決めたり、コンポーネントの味付けをするのは自動車メーカーの仕事ですから、むしろ今以上のことが要求されることでしょう。

交通事故と電気自動車

乗ったことがある人ならおわかりでしょうが、電気自動車ってほとんど音がしないんですよ。モーターコントローラーの「フィーン」っていう音と、タイヤの転がる音ぐらいのものですから。大学の構内を運転していると、歩いている人が気づかないことがよくあります。
で、「危ない車」という判断をする人や、何かエンジン音の代わりになる物(音楽)を作るべきと言う人がいます。それもまぁ正しいと言えば正しいと思います。
でも本来、運転者が歩行者に気をつけなくてはいけないって教習所で習いませんでしたか?こう考えれば、確かに歩行者が気づかないで起きる飛び出しとかで交通事故が増えるかもしれないです。特に内燃機関からの過渡期の数十年間は。しかし、電気自動車が認知されて、車は音がしなくてもやってくるというのが常識になれば逆に運転者と歩行者のお互いが気を遣い合うので、むしろ交通事故が減少すると考えられます。

つまり、

電気自動車は社会の既存概念を覆しかねない破壊力を持っている

んです。
それ故にまだ普及しないのかもしれません。

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