as if looking down / nothing but on the ground / walking through right through / crossing to the other side /
don't you don't you please / disturb me in playing / i paid in to do this / all for my little pleasure /

don't you shout out the words / that you only learnt / what don't you like about / the ones i picked for a break /

your lights to us seem so dim and don't reach /

 

おおきなおおきな眩暈の中にいた。
まだなにも知らないぼくらが決して抗うことのできない混乱。
昨日まで、ううん、ついほんのさっきまで変わらず笑いあえたのに。
誰がぼくをこんなふうにしたの?
三村の声はもうぼくの耳に届かない。

三村の指も髪も、くるぶしだってそう、
まるで三村がここにいるみたいに簡単におもいだせるのに。
どんなに手を伸ばしても三村に届かない。
ああ、そうか。
三村を抱く腕ももうぼくにはないんだった。

『いつかの断罪でたぶんぼくは死ぬまで消えない痛みを抱えて生きてくんだろう。』
ずっとそうおもっていたけれど。
赦されぬ罪を償う手段をそういえばぼくはなにひとつ知らなかったから。
オトナになればきっとなにかわかるんじゃない?
そんなふうにぼくはぼくの罪から逃げ続けてるだけだったんじゃないのかな。
オトナになれば。
そのいいわけは一見ひどく暖かい響きで際限なくぼくを甘やかしたけれど。

赦してもらえないことは最初からわかってたんだ。
『あの』瞬間、おそらくぼくは混在する感情の中で確実な方法を選んだんだろう。
ぼくを強烈に焼きつける唯一の方法で三村を傷つけた。
そう、ただそれだけのこと。

三村がぼくを殺す夢を見たのは3度。

犯した罪の重さに較べたらずいぶん甘い檻じゃないか。
すきまだらけの鉄格子からいつだって三村に触れられる場所にいたんだから。
生涯ぼくらを隔てる規則的な配列は冷たくココロを刺したけれど、
それよりももっとずっと熱い三村は触れるたびだいたい全部を忘れさせてくれた。
離れてかんじる温度差にも最近じゃずいぶん馴れてきた?なんておもってたのにな。

憶えてる夢は現実になるってきいたことがある。
でもぼくが覚えてる少しばかりの夢は全部絶対に起こりそうにないような、
バカみたいでおもいだせば苦笑いしてしまうような、そんな内容ばっかりだったから。
だからそんなのは本気で信じてなんかなかった。
三村がぼくを殺すなんて、それこそありえないことじゃない?
いくら赦せないぼくだとしても、
だからこそ自らの手を汚すなんて短絡的なことはしない。
そんなふうにぼくだけがラクになれる手段を選択するわけがない。

4度目で手にした現実はあの夢の続きみたいに完璧なシナリオ。
熱に浮かされたように曖昧なそのはざまにちいさく身震いしながら墜ちてゆく。
こんなカタチで、こんなにも早くぼくの罪を終わらせた三村。
ぼくはまだなにひとつ運命の断罪を行使してはいないのに。
ねぇ、最後までそうやって甘やかしてくれるんだね。
優しい優しい三村。
かなしくて淋しいその瞳ももうぼくはおもいださない。
遠く呼び返す姿はごく些細な干渉の瞬間にまぎれて消える。
裁かれたぼくへの、それが柔らかで残酷な結末。

 

te"temple at the back"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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