「ファイアーウーマン纏組」より 酒井涼子
さて こちらは白鷺学園北校舎屋上 ぽかぽかとした陽気についウトウトの涼子であったが−
「い、いけません! こんなところを誰かに見られたら?!」
ただならぬ気配にハッと気がつき 声の方へと眼をやると「−?!−」
なんと最近(なのか?)纏組に入った「転校生」が 2年生の此花穂乃果に乱暴を?
「あ、あいつ!」 ガバッと飛び起き駆け出そうと思いきや、どうも様子が微妙に違う−
風に乗って聞こえてくるのは息を殺した甘い声
男女の間の色恋沙汰にはとんとうとい涼子であったが いくらなんでも年頃の娘
向かい側の校舎の屋上 白昼の営みが いわゆるいつもの「トラブル」でないことはわかったものの
こんな場面を風紀委員の玲子にでも見つかったらタダでは済まない−
かといってその場に出て行くわけにもいかないし
「と、とりあえず様子を見ないと…ま、纏組として仕方ないし、な…!」
とかなんとか言いつつ 罪悪感と好奇心のせめぎ合い
無意識のうちに火照る体をまさぐる涼子であったが−(つづく…って、オイ?!)