HARRY POTTER
AND THE ORDER OF THE PHENIX
読了直後の感想
(2003年9月1日)
2003年9月1日午前0時30分頃、私はハリポタ5巻を読了致しました。
現在はそれからもう既に20時間以上を経過していましてかなり落ち着いてきておりますが、やはりショックは大きいです。
シリウスーっ! あんたってばこんなところで何うっかり死んでんのっ!
残された先生はどうなるのよ〜〜っ!!
……という気分ですね。
5巻で重要な人物が死ぬという情報はつかんでましたので、いろいろと心配はしていたんですよ。
8月31日夕方の段階で第32章にはいっていまして、「もしやシリウスが……」とは思い始めていまして、でもデス・イーターに取り囲まれて危機に瀕したハリーをかっこよく助けに来てくれて、盛り上がったところであの突然の……
本当に?ほんとうに!?という思いがぬぐいきれず、その後必死で読み進めまして、真夜中の読了となった訳です。
ハリーが two-way mirror に呼びかけても返事がないくだりとか、ほとんど首なしニックにゴーストのことを尋ねるところとかで、じわじわと切ない泣かせな展開が畳み掛けられましたが、呆然という思いの方が強くて実際は泣くところまではいきませんでした。でも、読み終わって、明日も仕事だからと思ってお風呂に入りにいって、ぼーっと湯船につかっていた時、「先生は一人きりになっちゃったんだ……」と思ったらうっときました。それでもボロボロ泣きはしませんでしたけど。
シリウス自身はきっと、あんまり後悔とか思い残すこととかないと思うんですよ。
もちろん、ハリーを残して逝くことや、戦いの半ばで戦線離脱することなどに悔しい気持ちはあったでしょうけど、だからってその思いに拘ることはきっとないんですよね。皆さん書いていらっしゃいますが、シリウスはゴーストになるような性格では絶対ないですから。死んだらきっと素直にさっさと天国(?)に行ってジェームズと会ってますよ。
でも、残された先生は……
先生は表には出さなくても絶対思いを引きずる人だと思うんですね。14年前に親友を全て失ったときだってきっと立ち直るまで大変だったことでしょう。でも、真実がわかってシリウスが戻ってきてくれて、心が息を吹き返したような心地だったと思うのですよ。それなのに、たった2年でまた失ってしまうなんて! ひどい、ひどすぎるよ!
萌え話は抜きにしても、先生の辛さや悲しみを思うといてもたってもいられないですよ!
そんな訳で、私の思いが向けられた中心は、死んでしまったシリウスでも、彼を殺されてヴォルデモートとの戦いに真っ向から立ち向かうことになったハリーでもなく、見えないところで悲しみに耐えているに違いない先生なのでした。
でも、萌え話でいくと、これで私の中でシリルは確定したな、と思いました。
「死んだ人には勝てない」じゃないですけど、これでシリウスはもう先生の中で決して消えない存在になったと思うんですよね。一度失って、再び手に入れて、そして永遠に失って、シリウスの存在は先生の心に深く刻まれて、もう彼以上に先生の心を揺り動かせる存在はいないというほどになったと思うんですよね。
だから、他の人はもう考えられなくなってしまいました。
それにしても、私は今まで自分の書いたものの中でかなりシリウスさんを冷遇してきましたけど、今後はあんまりいじめるのはやめようと心に決めました。
だって、この人の人生って悲惨過ぎるもの……(本人はきっと自覚してないでしょうけど)
せめてファンフィクションの中だけでもいい目を見せてあげたいじゃないですか。
という訳で、かなりショックは受けましたけど、私は書くことはやめません。
遊郭小説の続きはもちろんですし、撮影裏話も(もしかしたらまともなシリルも)、力の及ぶ限り書いていきたいと思います。
追記 (2003年9月2日)
それにしても今回は、我慢してネタバレサイトをのぞかなくて本当によかったと思いました。
もし途中であの悲しい結末を知ってしまっていたら、読み進める過程でこんなに楽しめなかったと思うですよ。きっとすごくつらかっただろうな……
それに、読了後のどうにも治まらない気持ちを抱えて深夜のサイト巡りをして、5巻について書いていらっしゃる方々の文章を読んでとても心が慰められましたし。
素晴らしき先駆者の皆さまに心からの感謝を捧げたいと思います。
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