特別講義


「うっわ、、成績悪すぎ」
「黙りなさいオリバー・ウッド。あんたにはいわれたくないデス」
「いや、でもよりずっとマシだし」
ホグワーツ6年生、、 アーンド、オリバー・ウッド。
1学期末試験結果。
、10教科総合1000点満点中411点。
オリバー、10教科総合1000点万点中428点。
いわゆるどんぐりの背比べ。
「俺は今学期クィディッチで打倒スリザリンに燃えていた!そのあたりは先生方も理解している!
今学期はこんな結果になったが、来学期は必ずや勉学のほうでも成果をあげて見せる!!」
神様、オリバーは一体何に向かって話し掛けているのでしょうか。
荒れ狂う日本海?それとも燃え盛る情熱の太陽?
っていうかオリバー毎年1回はこれと全く同じ事言ってるような気がする。
「どっちにせよ、500点以下の人は追試よ。あたしもあんたも追試。
その辺ちゃんと分かってる?オリバー」
「わかってるわかってる。まあ暫く試合もないし、勉強のほうにも身を入れなきゃなんないな」
「来年は卒業だしねェ…」

授業も終わり、3日後の追試に向けてあたし達は図書館で一応勉強する事にした。
テストも既に終わっている+っていうかもうすぐ帰省の時期で皆荷物の用意をしてるので図書館はほぼ
無人の状態だった。
馬鹿みたいにでっかい本のページをめくる音と羊皮紙の上を羽ペンが滑る音しか聞こえない。
向かい合って座って、同じように書物と羊皮紙の間で目線を行ったり来たりさせてるオリバー。

こうやって見てたら結構かっこいいのになあ…。
16歳という微妙な年齢で大人の魅力と少年の可愛らしさをバランス良く持ち合わせているし、顔だって
普通よりランクは上だ。性格だって悪くない。ただ、クィディッチ馬鹿なのだ、彼は。
どこまで行ってもクィディッチクィディッチクィディッチクィディッチクィディッチ(強制終了)
そりゃあクィディッチやってるオリバーは一生懸命でカッコイイとは思う。
ただ、なんか、それしか目に映らないって感じで、
あたしの事も見えてないんじゃないかって考えると、なんか、辛いかもしれない。
考えてみたらほんと、来年は卒業だし。
そのときまでオリバーの頭の中にはクィディッチしか無いのだろうか。
ひょっとしたら卒業しちゃえば2度と会えなくなるかも知れないのに?

、どうかしたのか?」
はっと、気付くとオリバーと目が合った。
どうやらずっと見つめていたらしい。不覚。
「え、いや?何でもないよ」
「そうか?」

オリバーはまた目線を羊皮紙のほうに戻した。

っとに、鈍いわ。
試合のときにはあんなに敏捷に動くのになんでこういうときはこんなに鈍いのよッ!

…、何で舌打ちなんかしてるんだよ」
オリバーの野郎!
そんなに不審そうに顔を歪めなくてもいいだろうが!!!!
ああぁぁぁああぁあぁ〜〜、もう〜〜〜。
「今度は溜息…。、お前今日は本当にどうしたんだ?」
「ベーツーニー?」
思いっきり不満そうな声を出してやった。
「じゃあいいんだけどさ」
良くない!!
ほんっとーにこの男は何処まで鈍いのよおお…泣くわよ、今この場で大泣きするわよ!?

「あ、、髪に埃ついてる」

はい?

すいっとオリバーの大きな手が私の耳の上のあたりの髪を掠めた。
その為に腰をあげたオリバーと私の距離、15cm。

「ん、取れた」

オリバーがまた椅子に座った。

、どした?今度は顔赤い…。やっぱ熱とかあるのか?今日は様子がおかしいし…」
「いやいやいやいやいや!!??何でもないデスぜ!オリバーさん!!」
「そ、そうか…?」

こんなに必死に否定して、めちゃくちゃ顔が赤くなってるだろうに、あんな風にされた後なのに。
それでもそんな事がいくらあってもこうやって関係が続いてたりするのは、
まあ、考えてみればオリバーの鈍さのお陰だったりするかもしれないので。


ま、もう暫くこのままでもイイかな、とか思ったりした。












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