君の瞳に乾杯!




「さっくらい〜〜〜♪」

俺は、桜上水中学1年生、健全な13歳。好きな人、同じクラスの桜井みゆき。

じろっと桜井に睨まれた気がしたけど、そんなのぜんっぜん効きません。
俺的にそーいう怒った桜井も可愛かったりするわけなので。嬉しいくらいです。(俺ってMかも〜)

「桜井桜井桜井〜v」
「何か用、君」
「呼んだだけv」
君ッ!」

わを、怒鳴った。
桜井の怒鳴り声なんてめっずらしぃ〜vま、俺は良く聞くんだけど?
ちなみにここ廊下の真中。他の奴らもびっくりして俺らに注目してる。
あー、さっき杉太の顔が覗いた。なんかすんごい形相だよ。
俺たちのこと羨ましいのか?後で自慢してやろー(あ、やっぱ俺はSかな?)


「桜井〜、せっかく可愛い顔してんだからスマイルスマイルv俺は怒った顔も可愛いと思うけどな」
「〜〜〜///」
「あっ照れた照れた、桜井かーわいい〜」

これだけ毎日毎日『好きだ』の『可愛い』だの言ってれば信憑性がなくなるとか女子が言ってたけど
俺流の愛情表現なのでそんなこと言われたって気にしやしない。

「とっころでさ〜あ〜?その手に持ってる物は風祭先輩へのプレゼント?」

今度は本気で真っ赤になった。
桜井の持っている物とは、女子が今日の家庭科の実習で作ったクッキー。
丁寧に女の子らしいラッピングが施されていてどう見ても「プレゼント」だ。

「俺にはないの?」
「無いに決まってるでしょう!?」
「そっかー、残念だなー」

俺はポケットからノートの紙片を取り出した。

「そ、それがなんだって言うのよッ」
「なになに?『しーちゃんへ。今日風祭先輩が体育の時間に…」
「きゃあああああっ/////!!!だめっ!!」

ばっと、桜井が俺が読みあげかけた紙片を奪い取ろうとした。
が、俺はひょいと腕を伸ばして頭上に掲げて見せる。
桜井は俺より頭ひとつ分近く背が低い為、そんな風に上げられたら取ることができない。

「ちょ、君!返してよ!!」
「返して欲しい?じゃ、キスしてv」
「なっ///馬鹿言わないで!!返してよ!」
「ヤダ。あー俺背ェ高くて良かった♪」

ちっ、ここはしぶしぶながらもキスする場面だろーが。

君っ!冗談言ってないで本当に返して!」
「じゃあさ、俺にもなんかお菓子作ってきてよ」
「何で君なんかに!」
「あ〜あ〜、これコピって学校中に張ってもいいんだー」
「それ脅迫よ!?」
「作ってきてv」

俺は最上のスマイルを桜井に向けて放つ。

「〜〜〜〜〜、わかったわよぉ。だからっ、早く返してよっ!」
「絶対だからな?」
「わかったからっ、早く!!」

返事も聞けたことで、はい、と桜井の手にそれを握らせてやった。
ばっと桜井はその手を引いて、中2の教室にむけて走っていった。


本当に作ってきてくれるかなんて、普通わかるもんじゃないけど、あの桜井だから
約束はぜーったい守って作ってきてくれるに決まってる。俺にはわかる。

教室に帰ったら杉太に教えてやろ。
桜井が俺のために菓子作ってくれるんだって。



やっぱり俺ってばS〜♪




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