本当の性の目覚め 私が自慰行為を初めてしたのは何時だっただろう。 確か中学1年の頃だったと思う。正直女の自慰行為というものは男と違ってはっきりとした 方法が無いから、私の方法も他の人とは違う方法なのだとは思う。でもそれは私の性欲を きちんと処理できる行為という点で、私なりの自慰行為なのだと云う事が出来る。 自慰行為として認識したのは確かに中学の頃。でも私は小学生の頃から下半身の快感という 物を知っていた。何かを押し付けると気持ちが良い。そしてその快感の最後には下半身がド クドクという。でもそれが自慰行為だとは思っていなかったし、無性にしたくなってすると いう訳でも無かった。男で云う登り棒と同じような物だと思う。だから私がした初めての 自慰行為は中学の時。ドクドクいう瞬間がイクという事だというのもこの頃に認識した。 人に云わないだけで殆どの女が私と同じような事をしていたと思うし、今でもすると思う。 でも私は性という物に敏感だったのか、小学生の頃からずっと「したい」と思っていた。 それはもちろん自慰ではなく、本当のセックス。本当の耳年増だったから漫画などの知識で そのものの行為も愛撫の種類も何でも知っていた。小学生からずっと持ち続けていた性欲。 それを自分の手で処理するようになった中学時代。そしてそれは高校まで続いた。 そして高校3年の冬。 本当のセックスをした。私は処女を捨てた。 それまで私には恋人が居た事が無かった。そしてこの時も。 私は高校3年の10月から学校に行っていなかった。でもその理由が精神病だと云う事で、 足りない単位は後から一人で講習を受ける事で落とさずにいられるようにして貰っていた。 その後講習さえ受けられなくなって自宅課題を郵送するだけになるんだけど、それは以前の ページに詳しく書いているので割愛する。 そんな一人の講習を終えた学校の帰り道。 道に止まっていた車の男に声を掛けられた。 良くあるナンパの手口。 「君、コンパニオンとかのバイトに興味ない?」 そう声を掛けられた。 別にナンパが初めてだった訳じゃないけど、その時私は本当にすっぴんだったので 「何でこんな私に声掛けたんだろう?」と少し興味が湧いて車に乗った。 きっとその男もバレバレだと解っていたんだろうけど、スタイルを知りたいからちょっと 少し足首見せてくれない?などと云ってきた。私は履いていたブーツを脱ぎ足首を見せたりした。 連絡取れるように名前と電話番号訊いても良い?と訊かれ、私はすんなりと教えた。 限界だったのだと思う。別に男の顔は好みでも何でも無かったし、こんなとこでナンパ してんじゃねーよくらいに思ってた。でも私はその先を知ってても拒否しなかった。 私の抱えていた性欲はもう限界だったのだ。それと、セックスへの興味。 それから何の話をしたか詳しくは覚えていない。でも何気なく「可愛いね」と云われたのは 覚えてる。「すっぴんなのに」って云ったら、「それでも可愛い」と男は云った。 解りやすい口説き文句でも私は嬉しかった。そんな事を云われ慣れていないというのもあったし、 やはり精神病で弱っていたから縋り付きたい気持ちになったのだと思う。 本当の快感を知れば私の頭の中は空っぽになるだろうか。 墜ちて墜ちてどうしようもない真っ黒なこの頭の中は。 この性欲を解放したい。頭の中を空っぽにしたい。 ふとした瞬間、突然キスされた。ファーストキスだった。強引に舌が入ってきて、ああこれが本当のキス なんだなぁとぼんやりと思ったのを覚えている。 「何人の男とした事ある?」 「…した事ない」 そう云うと男は驚いた。でも私のストッキングとパンティの中に手を入れてきた。じゃあ、 こういうのも初めてなんだ。そう云う男の顔は嬉しそうだった。 それは初めて他人から受ける快感。初めて私の口から漏れる声を聞いた。ぐちょぐちょに 濡れた。堪らなかった。何だか解放されていく気がした。私の溜まりに溜まった性欲が。 どうやって別れたかは覚えていない。でも絶対又会ってと何度も念を押された。そんな事を しなくても私はしたくてしたくて堪らなかったのに。 それから何日か経って当時使っていたピッチに電話が来た。 そして翌日にその男と会った。日曜日だった。 会った時と同じ車で初めてラブホテルに入った。 私は初めて、した。 一緒にお風呂に入って、たっぷり前儀をして。 最初は痛かったけど、血は出なかった。直ぐに快感に変わった。男はもう結構いい年だったし、 今思えば上手い方だったと思う。 2回、した。 その瞬間は、頭の中はセックスの事だけだった。 これが私の本当の性の目覚め。 それから何度かその男とした。外でした事もあった。 これをきっかけに私は男とヤり続ける日々を過ごす事になる。 溜め続けていた性欲が解放された所為だろうか。それとも頭の中を空っぽにしたかったからだろうか。 それは今でも解らない。 |