もう秋口、というのに焼けつく暑さが
夏の疲れを助長させるような毎日を送っていて、
”黒画面の日記”をふと思い出した。

・・・・思い出したというのは嘘で、本当は
いつも気にしている。

今の自分の気持ちが黒、というカラーとは
あまりにかけ離れているので白画面に変えて書くとしよう。

職業柄、文章ばかり考えているせいか、
日常についてあまりテキストにおこしたくない。
単に面倒臭がり?(そうかもしれないけど)


現に七年間という割合長いスタンスで振り返って見ても、
私がかかしの事を思ったり、考えたり、又起こったりした事の
10分の1も実際には書けてはいない。
それはとても申し訳なく思う。
と同時に、言い訳になるけど
私も葛藤しているのだとおもう。


全く関係ない話をするんだけれど、人間てゴチャゴチャ考える生き物だ。
誰もが自分を人生の主人公と捉え、必死に主人公らしく演じているんじゃないか?
でも時に脇役だと感じたり、時にエキストラにさえなってしまう瞬間がある。

それは、「主役」を誰かに明け渡しているからだ。
自分はその人から見て例え「端役」でも、それでも良いと思いながら。

私は数年間ずっと、そんな「瞬間」を演じつづけてきたような気がする。
ただ単純に、それが辛くなかったから。

でも今は、確実なる変化が起こってしまった現在は、
もうどうしていいのか分からない。

思い出さないと書けない。
私達は別れてしまったから。





 










つづく

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