中秋、いつまでも
太陽が戯れているように暑い。
それでも、秋の日が来た以上
切ない空気は漂っているようだ


話が前後して
まるで難解なパズルの様で、
リアルリーダーには混乱させてしまう
かもしれない。許してほしい。


日本では小島何とかが
良くテレビに出るようになって、
1円の携帯が無くなるとか、
何と時の統領までが変わるらしいと
静花から電話で聞いた。


包み隠さず言うと疲れ果てて
アパートメントに10時過ぎに到着した頃だった。



仕事中、一面ガラス張りの作業場から
1キロ弱先に見える
湖の煌きを見て息抜きするのが最近の常で、
そういえば午後6時頃、
ちょっと涼しくなったなと
空を見上げてみた。

太陽は
ほとんど紫を帯びながら沈んでいて、
すると交代のように月が、
白く大気に透けた月が出ていた。

何か、いつもと違う気がしたけれど
じっと見るだけで特に思考は作動しない。
なんだったろう?



再び10時15分頃 
ダイニング兼キッチンの一部屋


慣れない車の運転で、少し疲れた。
向こうに居た時は電車かバイクだったから、
しかも借り上げの社用車(といっても黒のsuv)
とくるから下手に傷を付けたりできない。


パスタを茹で、簡単にオイルと
ドライトマト、ソースで合える。
あとはスーパーで仕入れてきた
手羽を焼く。それと、コナビール。
ビールは苦手というかあんまり
飲めないのに何故か買ってしまう。
ジーマもあるから、割ってしまおうか?!
そんな事誰も考えない。。。
それと食後にと
スタバックスコーヒーを買っておいた。
切ない程一人暮らしを満喫している。



日本で持っていた携帯に
ローミングでメールが来ている。
こちらで日本の携帯サイトなどは
閲覧する事はできないんだけど、
いまだに迷惑メールは多い。
こんな所まで
追ってこなくても・・


入っていたフォルダは、「家族」関係。
肉親に限らず大切な間柄は
ここに登録している。




「空
 みてみ         




                               」


すごく短い短い文章だけど、
心臓の方が空に飛び出してしまいそうだった。
3カ月?もっと経つかもしれない
彼からのメール。



仕事中?移動中?オフ中?

今となっては探ることも出来ないし、
分からないけどとにかく早く返信、しないと
きっと一生返事はない・・・そんな気がする。
ガタガタ指先が震えたけど、
何とか操作して出来うる思考を錯誤して
キーを打った。


「↑?何もないよ??
 でも今日は・がきれい
 なんでだろうね?!

 それから
 こっちはすっごく・晴れてる!!!              
 
                               」


やった、やるだけのことはやった。
少し落ち着いてからメールを件名部分に戻す。
かかしと書いてある。間違いなくかかしから
届いたメールだ。宝物のように見渡す。
受信時間は9時45分。
ちょうど慣れない車を運転していた時だ。




それから、10分待った。


さらに20分、30分・・・・午後11時を越えた。


ダメだ、絶望的だ。
空を見たら何があったんだろう。
空、星、月、雲・・・オゾン層?
まさか俺様が飛行機で
上空を飛んでる、というオチ?

さっぱり分からない。一人で混乱する事10分。
電話なんて、出来ない。
特に夜なんて・・誰と居るのか分からないから。

やむ終えず、春樹にメールした。
今日って空の記念日?!
それか何かアメリカで祭りあった??!
空見たら何があるのかなぁ・・・(泣)
というもう、無茶苦茶な内容で。


こちらは比較的すぐ返事が来た。

「ああ?!わかるでしょふつう(怒)
 hav'a joke?w
 

 ・・・まぁまぁ

  プッ



ところで元気?そっちでも
・食べるんスカ?(笑)
アツ!!・帰ったら
こないだの本返しにけェよ

                               」


普段絶対使わない感じの
方言が混じっている。岡山のイベントや
MCとの絡みで真似しているに違いない。


何で怒り気味?空を見て分からないのは
私だけで、そんなに罪な事なのだろうか?
結局謎を解いてはくれなかったな。
そして何故こんなにメールが素早いんだろう
と、考えてみた。
夜中は忙しいハルキだ。
今の日本時間はこちらとは23時間違うから・・・

はっと気付く。
ということは真昼間のご飯時だ。

ますます空に何があったのか、分からなくなった。
まさか、時差を分かっていて・・
なんてこと、期待したらダメだ。

空。。。
同じ空を見ている、って本があったっけ。

空はどこから見ても、同じなのかな?
それともちょっと違うかな。
雲の流れ、月や星の隠れ具合。
あの別れた日のように
雲が光を遮ってしまう時がある。
できれば同じ時間同じ場所で
同じ月と星を、眺めていたかった。


でも、ありがとう。
コンタクト取れただけで
もう十分です。きっとこれが幸せって感情。
きっと私は金山のGOLDLUSHよりも、
山や畑で採れた秋の実りで
作った新鮮な甘いフルーツジュースを
勿体つけながらゆっくり飲む方が
心が満たされる。



例え・・・貴方が他の誰かと
空を眺めていようと、
また、私が誰かと
空を眺めていようと、
全然それは罪にはならない。

そう思えたから、ここに居る事
来た事にも感謝。


星を数えて待っていたあの日。
流れ星を偶然発見したあの夜。
同じ空を見上げて、いつも動向を
観察している実は宇宙思いの貴方を、
離れていてもずっと好きでいたい。









つづく

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