設定及び補足



 ここでは『M.Gブレイカーズ』に出てきた設定の説明と、キャラクター作成についての説明の補足をしたいと思います。

世界の成り立ち


 この世界は太古の昔、『天帝ローク』によって作られました。この頃はまだ一つの大陸しかなく、この大陸を『古代劇場大陸』と呼びます。
 しかし、天帝の姉でもある『魔王グラキア』が、大陸各所に悪を巻き散らし争いを起こさせたため、天帝は大陸を分割させてしまいました。そのうちの一つが『イーラ大陸』であり、『フィネンス大陸』なのです。
 それぞれの大陸の海峡には巨大な雲壁が立ちはだかっており、ここを生きて通れるものは天帝のみと言われています。

天帝と魔王


 『天帝ローク』はこの世界を作った人物で、『神聖ローク教団』の最高神として崇められています。
 ただ本人はかなり気楽な性格らしく、『第一次ミスト大戦』ではミストマイスター『ウィンター・アゲイン』として、『第二次ミスト大戦(アライアンス降臨戦争)』(五年前の戦い)ではミストランナー『グレイ・グロリアス』として地上に降りていました。今回の『第三次ミスト大戦(アイロスの反乱)』でも彼は地上に降りて、この戦いを見守っています。
 また、『魔王グラキア』はそのロークの姉であり、この世界の破滅を願う妖魔達の頂点に君臨する女性です。
 ロークとは対称的な真面目な性格で、いつもこの世界をどうやって乱そうか日夜考えています。

イーラとフィネンス


 この二つの大陸は、何の交流も貿易もないまま数百年を過ごしたので、かなり両極的な文明の発展をしました。
 簡単に言うと、イーラは魔法文明(ファンタジー的)、フィネンスは機械文明(SF的)と言えるでしょう。
 これはこの世界が何でできているかという概念から違っていて、イーラの場合、この世界を形作っているものは『小さき精霊』であると考えられています。この精霊は火・風・鉄・雲などの属性をもっており、これらが集合することで一つの物体を形成しているのです。
 しかしフィネンスでは、全ての物体は『原子』と『電子』の集合体であると考えられているのです。
 この認識の違いが、イーラでは『魔法』、フィネンスでは『科学』という独自の文明を生み出しました。

魔法と科学


 魔法とは、小さき精霊を命令待ちの状態(この状態の小さき精霊を『マナ』と呼びます。)にし、これに何らかの影響を与え、ある形に形成して行使する技術です。
 例えば空気中に漂っている風の小さき精霊を一旦マナ(命令待ちの状態)に変換し、これに火の影響を与えれば、たちまち目の前に火の玉が出現するわけです。
 次に科学とは、原子をもっと大きな粒子に変換させたり、原子のエネルギーを何かに流用したりする技術です。
 例えば原子の力を使い、電気というものを発電します。この電気によって夜中でも昼間のような明るい光を供給できたり、遠くの人間と通信できるような機械を動かすことができたりするのです。
 そしてこれらの技術は、特に軍用に使われることで発展しました。それらの頂点が『ミスト』であり『M.G』なのです。

ミストとM.G


 『ミスト』の原動力は『マナ・エンジン(簡易魔力炉)』によって供給されています。このエンジンは大気中の小さき精霊をマナに変換して取り込み、それをミスト全体に循環させて動かしているのです。このエンジンが優秀であればあるほど多くのマナが使え、強力な魔法兵器が使えます。
 現時点での最強の魔法兵器は『ハイマジックランチャー』です。
 またM.Gのエンジンには、フィネンスの技術である『核融合炉』が使われています。これは原子の力を利用した『原子炉』を強力にしたもので、マナ・エンジンよりも強いパワーを持っていますが、消耗が激しいのが欠点です。
 フィネンスでの最強の科学兵器は、やはり『核兵器(アトミック・バズーカ)』ではないでしょうか。

ミストとM.Gのクラス


  ミストにはその性能によってS級A級B級に分かれています。
 B級はほとんどがファーレン軍の量産ミストで、最低のランクです。
 A級はミスト全体のほとんどを占めるクラスで、平均的な強さを持っていますが、M.Gの出現によって力不足が懸念されています。
 S級は最高のランクを誇るミストですが、絶対数が少ないのが欠点です。また、S級にもランクがあり、それ以上のクラスは3S、4S、5S・・・と呼ばれます。
 M.Gにもクラスがあります。
 まず最低ランクのM.Gは『コモン』と呼ばれます。量産型がほとんどですが、それでもA級ミストと互角に戦える性能を持っています。
 次が『アン・コモン』と呼ばれ、アイロス軍の主戦力となっています。
 その能力は、S級ミストを凌ぐとも言われています。
 そしてその上をいくのが『レア』と呼ばれるクラスで、ここまでくるとアイロスの側近の者、幹部クラスでないと搭乗できません。このクラスはもう、S級ミストですら歯がたたないでしょう。
 基本的にこのクラスが最高クラスですが、それ以上の性能を誇る『プレミア』というクラスが存在すると言われています。
 現時点では、アイロスの『フォル・マーログ』が唯一のプレミア機として確認されています。

 この物語に参加する皆さんで、M.G/ミストランナーを希望する方は、最初にミストランナーなら『S級ミスト』を、M.Gランナーなら『アン・コモン』のM.Gを供給されます。

ミストブレイカーズとMGブレイカーズ


 オープニングでは触れられていませんが、この物語のメインのクラスはMGブレイカーズミストブレイカーズです。
 彼らは唯一生身でMG、ミストと互角に戦える人間であり、天帝にその勇気を認められた者です。
 実際過去二回の大戦において、勝負の決め手となったのは彼らブレイカーズの活躍によってでした。
 彼らはその強い心を武器として具現化させる能力を持っており、その武器はMG、ミストに対して圧倒的な攻撃力を発揮します。また形状、能力等は個人の心の形によって様々です。
 クラスにMG・ミストブレイカーズを選んだ方は、武器の形と能力、必殺技等を書いてください。



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