ヴィゼンの飼い猫(ジュリア・イン・サイレンス)
ACT.1
「・・・来ましたか・・・。」
「はい、ジュリア・イン・サイレンス・・・参じました。」
薄光の差す宮廷の玉座。その椅子に座る女性・・・剣王国ヴィゼンの女王「イヨ」。
その前に傅く女性こそ、剣王国最強のカードマスター・・・の娘、ジュリア・イン・サイレンスである。今年22歳、キリリと引き締めた瞳、さらりと長い黒髪、美しく成長した肢体・・・。とても何十体の魔物を葬った魔導士とは思えない女性の姿が、そこにあった。
「待っておりましたよ、ジュリア。」
「今回のご命令は・・・?」
「・・・ジュリア、未だに『女王の影』の仕事を続けるのですか・・・?」
「またその話ですかぁ・・・?」
ジュリアは立ち上がり、困ったように首を傾げ、手を腰に当てる。長い髪が右肩に集まる。その顔はもう、王と臣下の表情ではなかった。
「僕は・・・。」
「『私は』・・・でしょう?」
「・・・私はこの仕事に誇りを持っています。お父さまが未だにヴィゼンの王になろうとしないなのも、影でお母さまを守りたいと思っているからですわ。」
今から一年前、ジュリアはイヨ自らの口から、自分がイヨ女王の娘であると告げられた。父はもちろん、ストーム・・・。
ジュリアの心は複雑であった。今まで憎んでいた相手が、今まで慕っていた人物だったなんて・・・。しかし、一年の時の流れは彼女のささくれだった心を癒すには充分な期間だったのかもしれない。もちろん今まで黙っていたことに対し、やるせない気持ちは未だにある。
でも彼女はこの一年間に、イヨを女王として接する時の顔と、母親として接する時の顔を巧みに使い分けることに成功したのである。
「でも、あなたはもう22・・・。そろそろ生涯の相手を見つけるのには、もってこいの年頃でしょう?」
「僕は・・・私はまだ、好きなことをしていたいんです。お母さまだって、私を産んだのは三十路を過ぎてからでしょう?」
「あら、私はもうあなたの頃には運命の殿方を見つけていましたわ。そう、あの人と初めて逢ったのは私がまだ10歳にも満たない少女だった頃で・・・。」
「でも!僕はまだお見合いなんかしませんからね!」
イヨの回想話が長くなりそうだったので、ジュリアは機先を制してそれだけを言う。
実は今、ジュリアに縁談話が持ち上がっているのである。相手は、聖王国アルバハの皇太子、スフィア・ライオンハート。
つまり、自分はヴィゼンとアルバハとの政略結婚に使われようとしている・・・そうジュリアは思ったのである。
「でも・・・お相手に逢いもせずに断るのは非礼に当たりますよ。せめて一回、会ってからでも・・・。」
「・・・。
今回のお話がそれなら、今日は戻りますよ。」
「いえ、今回の件はお見合いの話ではありません。
・・・ちょっとした、お祭りですわ。」
「はぁ?」
「怪しすぎますか?」
「当たり前です!」
目の前に差し出された招待状を握り締めて、ジュリアはちょっと不機嫌そうにそう答える。
ノアニード国からの招待状。それは最強のカードマスターを決める大会の、来賓としての招待状であった。
それを受け取ったイヨは、その大会に自分の懐刀であるジュリアを参加させようと誘ったのである。
「でも、優勝賞品は『ヨナルデバストーリ(悟りの教示者)』ですよ。このカードがあればジュリアさんももっと強くなれます。」
「悟りの・・・きょうじしゃあ・・・?」
ジュリアの額のしわが更に深くなる。
「ますます怪しいじゃないですか。同じ『教示者』の名前をもつ『バンチュー(吸血の教示者)』だってかなり怪しいんですよ。それにその主催者っていうのが・・・。」
「ウロボロス・・・ですね。」
世界団体「ウロボロス」。この世界の安寧を司る平和共同体。しかし、その実、世界の混沌を願う秘密結社「身喰う蛇」と表裏一体になっている。
その組織の長こそ、最強のヴァンパイア「ヴァレリア・マインナーダ」。
ジュリアの父であり、師匠である「ストーム・イン・サイレンス」の宿敵であり、もちろん、彼女自身の敵でもある。
ちなみに彼女の持つ9枚のカードのうちの二枚、「バンチュー(吸血の教示者)」と「コウモリネコ娘」もヴァレリアから送られたものなのだが・・・もちろん本人は知らない。
「だったらますますお前が参加するべきだな。」
「お父さま!」
「イヨ姫の前だ。師匠と呼べ、師匠と。」
「あ・・・はい。」
何時の間にかイヨの背後には、彼女を守るように一人の男が立っていた。その黒い髪には、多少だが銀髪が混じっている。
ジュリアの師匠、ストームだ。
「ウロボロスがノアニードで何かするってことは、次の身喰う蛇のターゲットがノアニードって可能性もある。
奴らの動向を監視する為の大会参加なら、任務としても説明はつくだろう?」
「それならば、情報収集だけで済むはず。大会に参加までする必要は・・・。」
「だから。」
と、すこし大きな声でストームがジュリアの言葉を遮る。
「その優勝賞品が問題だ。お前も『吸血の教示者』を持っているからわかるだろうが、『教示者』シリーズは危険だ。そのカードは確かに何かの恩恵を与えてくれるが、逆に何かも奪っていく。」
確かに、とジュリアは思う。自分の「バンチュー」も9枚のカード中最強の攻撃力を与えてくれるが、その分自分の血を奪っていく。その為、彼女自身多用はしていない。血を奪われるのは怖くないが、自分の首筋に歯を立てられ、血を吸われる気分は・・・なんか・・・嫌だ。
(そしてもちろん・・・教示者シリーズにはヴァレリアの息がかかっているのだろうしな。)
とストームは思った後で、考える目をしているジュリアを見つめる。
「そんな危険なカードが他の誰か悪しき者の手に入ってでも見ろ。身喰う蛇が動かなくても世界は混沌に突き進む。だったら、お前が手に入れて保管するしかあるまい?」
「うっ・・・。」
ジュリアはバンチューを思い出す。アイツは僕とカードとしての契りを結んだはずなのに、僕の命令を聞きやしない。気まぐれだし、わがままだし、女に弱い。僕が外見はどうであれ、女でなかったら主人の僕は殺されていたかもしれない。
もし、他の教示者がそんな奴らばっかであれば、もしカードを手に入れた者が心清い人であれ、殺されるか、身体を乗っ取られる可能性さえある。しかし、だからとて、自分がそうならないとは言い切れないが・・・。
そんな気持ちを察したのか、イヨとストームがそれぞれ彼女に声をかける。
「もちろん無理強いはいたしません。あなたは吸血の教示者の制御だけでも手一杯なのですから、新たに問題を受け入れる必要はありませんものね。」
「というか、大会には各国の有力なカードマスターが参加する。ま、お前の実力じゃあ、悟りの教示者まで手が届くわけないものな。」
「なっ・・・。」
ジュリアは顔を真っ赤にする。普段軽蔑している輩に何を言われても気にはならない。
だが、自分が愛し、尊敬するたった二人の人間に、自分を認め、期待してくれる世界で二人だけの男女に、そんな哀れみを受けることなど、彼女のプライドが許さなかった。
「そんなことはありません!わかりました、ノアニードでの大会、必ず優勝し、ヨナルデ何とかとかいう教示者も手なづけて見せますわ!」
彼女は一礼するとすぐさま身を翻し、転移の間へと走っていく。こういうときの決断力は早い。
「わかりやすい性格の娘ですね。」
イヨは笑顔でストームに振り返る。
「そりゃ・・・。」
ストームはイヨの唇に軽くキスをする。
「俺とお前の娘だからな。」
「よくおいでなさいました。ジュリアさんは既にシードでトーナメントに登録されていますわ。」
ノアニードの若き国王、ユーナは彼女の大会参加を喜んで迎えてくれた。
本当は決勝トーナメントに進むには、予選を突破した八人しか参加できないはずだった。それを吹っ飛ばして決勝トーナメントだから、ユーナはよほどジュリアを買っているのであろう。やはり、六年前のダッハの一件がその要因であろうか。
「でも・・・その申し出はお受けできません。」
ジュリアは静かに首を振った。
ノアニード王宮の前の広大な広場には、強力な結界に囲まれたコロシアムが建設されていた。その中では何千人もの観客が大会が始まるのを今や遅しと待ち望んでいる。
その来賓席には、じっと自分の娘の晴れ姿を待っているイヨ女王の姿もあった。
「お久しぶりね、イヨさん。」
その隣に、一人の女性が座る。見たことがない顔だ。銀の髪に青い瞳、どう見ても二十代後半にしか見れない美女。
だが、声を聞けばすぐにわかる。忘れたくても忘れられない懐かしい声・・・。
「ヴァレリアさん!どうしてここに!?」
「どうしてって・・・一応この大会は私の主催ですもの。主賓が見に来ないわけがありませんわ。
それにエィンが言っていた可愛い仔猫にも会ってみたいしね。」
エィン・ラ=トゥーア。ヴァレリアに次ぐ、身喰う蛇の筆頭幹部。一年前、ジュリアが彼に勝てたのは、ほぼ奇跡といってよかった。
その力を、ほぼ過大評価してエィンはヴァレリアに告げたのだろう。現在エィンはヴァレリアの元を離れ、行方をくらませている。
「でも・・・その申し出はお受けできません。」
「なぜです?ジュリアさん。」
「なぜって・・・僕一人だけが特別扱いでは他の参加者に申し訳ありません。」
「その心配は無用ですわ。」
ユーナは窓から外を見るようにジュリアに催促する。
そこには決勝進出者として、ジュリア・イン・サイレンスの名前が堂々と掲示されていた。
「これは・・・。」
「もう既成事実になってしまいましたから、取り消しは効きませんわ。それに、今回あのヴィゼンの『女王の影』が参加するとなって、戦ってみたいという諸国のカード使いや、見てみたいという遠方の観客たちが大勢殺到して来ているんです。
期待を裏切っちゃダメですよ。」
タイネスとダッハがきな臭いというのに・・・観客というものは所構わずヒマなものだ・・・と、ジュリアは思ったが、期待されている・・・と言われてそれほど悪い気はしなかった。
「それにシード選手はもう一人いますもの。今回の優勝候補ですわ。」
「優勝・・・候補?」
ジュリアはその人物に興味を持った。自分を差し置いて優勝候補だなんて・・・。
もちろんそれは、彼女のプライドに刺激を与え、この大会に本気になってもらおうというユーナの策略なのだが、簡単にジュリアはそれに乗ってしまったわけである。
「ええ、名前は『バッシュ・ザ・クロニクル』。聖王国アルバハの宮廷魔術士ですもの。実力は折り紙つきですわ。」
「むぅ・・・バッシュか・・・。」
「ん?誰々?そいつ?かっこいい男の名前?」
腕を組んで考えているジュリアの背後から、ネコミミの美少女が抱きつく。
「重いよ、ネコ。また勝手にカードから出てきたの?」
ジュリアはネコと呼ばれた少女に振り向きもしない。つまりいつものことなのだろう。
コウモリネコ娘。ジュリアのカードの一枚なのだが、気まぐれで役立たずこの上ない。それで召喚もしていないのに勝手にカードから出てくるのであるから、彼女の悩みの種であるのだ。
「いいじゃなーい。それに『ステイシス』はいつもジュリアと一緒にお散歩してるじゃない。ずっるいよー。」
「これは・・・ペットみたいなものよ。一番動物に近い精霊なのだから、散歩くらいいいでしょ。」
ジュリアの足もとには、目隠しをしたキツネがちょこんと座っている。
「えー、ネコもお散歩したいよー。したいしたいしたい・・・。」
ただをこねるネコにため息をつき、無視して歩を進めるジュリア。つまり暗黙に許可したとの意思なのだろう。
に、してもこの街は賑やかだ。小国とはいえ、活気はヴィゼンに引けを取っていない。
ジュリア達はコロシアム近くの市場を歩いていた。カード大会というお祭りの真っ最中の為、出店がいたるところに開店しており、美味しそうな香りが彼女の鼻腔をくすぐる。各地の珍獣を集めた見世物小屋が、ジュリアの好奇心を誘う。
ドン!
「あっ。」
「すみません、大丈夫ですか?」
あまりに周りをキョロキョロしすぎて、肝心の前をまったく見ていなかったらしい。
ジュリアは長身の男にぶつかり、地面に倒れてしまった。
そんな彼女をその青年は手を掴んで引っ張り上げる。
「いえ、こちらも余所見をしていましたので・・・!」
ジュリアはそう言ってその青年を見た途端、その視線を彼から離すことが出来なかった。
その青年は、ジュリアでさえ見とれてしまうほどの端正な顔立ちをしていた。青い髪、青い瞳、青いローブが彼女の目には光り輝いてさえ見える。思わず見入ってしまう彼女。
「あの・・・何か?」
「あ、いえ、なんでもありません。失礼しました。」
青年が立ち去ったあとも、ジュリアは青年の後ろ姿をぽぉっと見つめていた。
「男が嫌いじゃなかったのー?」
ネコがウリウリと肘でジュリアのわき腹をつつく。
「う、うるさい!男は嫌いだけど・・・綺麗なものは嫌いじゃない。宝石や絵画だって綺麗なものは見入っちゃうでしょ?あの人だって見るだけだよ、見るだけ。」
「ばんちゅーの方がかっこいいよぉ。」
「アイツは・・・血吸うから・・・。」
ジュリアはその時のことを思い出し、顔を赤くする。
ドン!
とまた、誰かがジュリアにぶつかる。
「きゃっ!」
だが今度はぶつかった相手は急いで逃げていく。
「なんなの?あいつー。」
ネコがプンプンと怒っている隣で、ジュリアは顔面蒼白となっていた。
「ない・・・。」
「ん?」
「カードがないの!奪われちゃったのっ!!」
「えーっ!」
その後ジュリアは男の行方を必死で探したが、結局見つかることが出来なかった。日が暮れていく。明日はもう大会当日だ。
「ねぇ、ストームに言って探してもらおうよぉ。」
「お父さまに・・・?何て報告すればいいのよ!『かっこいい男に見とれていたら、カード奪われちゃいました』とでも言うつもり!?恥ずかしくて言えないわよ!そんな話。」
「もー、変なところでプライド高いんだから・・・。」
「うるさいっ!」
荒野を少女と樽(?)が歩いていた。少女の背中には、布に包まれた何か長いものが見える。その隣には樽状の「なにか」が従者のように後をついてきている。
「ドコニムカウノデスカ?“エイム・C”サマ・・・?」
その樽が機械的な音声で、そう少女に呼びかける。そう、この樽はしゃべれるのである。その言葉に、エイム・Cと呼ばれた14〜5歳くらいの少女は、困ったように振り返る。
「うーん・・・わからないんだよー“ppp−1”。」
どうやらこのしゃべる樽の名前はppp−1というらしい。
「この子が・・・この聖剣が言ってるんだ。あの国に、あの街に行きたい・・・って・・・。」
彼女たちの行く道に看板が見える。
“ノアニードへようこそ!”
うぉぉぉぉぉぉっっ!
歓声がコロシアムを包み込む。
遂にカードマスター選手権決勝トーナメント当日がやってきた。
「ちこく、ちこくー!」
「うっさい!昨日のこと考えてたら寝れなかったの!」
既にコロシアムでは、第一回戦の第一試合が行われていた。
「あ、あのにーちゃん!」
「えっ・・・あっ!あの人が・・・。」
ジュリアは試合の展開に足を止める。
昨日市場であった美形の青年だ。彼の手前には美しい鎧を身に纏った金髪の女性「ヴァルキュリア」が悠然と立っている。
この青年こそがバッシュ・ザ・クロニクル。アラバハで最強のカードマスター・・・。
「ねえねえ、バッシュの対戦相手なんだけど、なんで何の精霊も召還していないの?」
「『ロック』がかかっているからよ。」
「ロック?」
「バッシュの掲げているカード、『ズアーの運命支配』のことよ。あれを出されると、カードを使えなくなるの。もちろんリスクはあるけどね。でももう勝利は決まったようなもの。」
ヴァルキリアの巨大な剣が対戦相手に襲い掛かる。
「ま、待て!サレンダー(降参)だ!」
その言葉と共に、ヴァルキリアの剣が止まる。勝負あった瞬間であった。
続いて第二試合が始まる・・・。
相手のカードマスターに対するのは二人の少女。一人は快活な少女。そしてもう一人は無表情の少女・・・。
「あれ?あの娘って・・・。」
ジュリアは六年前の事件を思い出す。
妹を殺したい姉、フウ。死を殺された妹、セツの姉妹である。
相手の精霊の攻撃がセツを襲う。が、攻撃を受けたセツは何事もないように相手に向っていく。死を殺された少女だからこそできる荒業である。彼女の剣が精霊を切り裂き、対戦相手に迫る。
決着はついた。相手が降伏したのである。
「どうしてあなたたちが・・・?」
何も話さないセツに代わって、彼女の姉、フゥがジュリアに向かう。
「ジュリアさん・・・ごめんなさい。ボクも“悟りの教示者”が欲しいんだ。あのカードはいろいろな知識を教示してくれる・・・だったら、魔剣のありかも教えてくれるかもしれないんだ・・・セツを殺せる・・・魔剣の・・・。」
見知った顔が何人も現れ、混乱するジュリアをよそに、第三試合が始まる・・・。
「見てみて!あそこにいるの『ゆーの』じゃない?」
「そんな馬鹿な!」
ジュリアはコロッセオに立つ黒服の少女を見つめる。間違いない。彼女の持つカードの一つ、「幽乃(YU−NO)」の姿がそこにある。彼女のヒトダマが対戦相手の精霊を焼き尽くしたのだ。雌雄は決まった。彼女のヒトダマは一つで中級の魔物を駆逐する能力を持っているのだ。対戦相手のひ弱な精霊であれば、勝たないほうがおかしいであろう。
幽乃はちらとこちらを見る。間違いない、ジュリアの持っていた幽乃だ。
「ハハハハハ・・・この大会、優勝は俺様、『スピリット・ナイト』だっ!」
「あいつ・・・昨日市場でぶつかってきた奴・・・。」
つまり、奴は僕をカードマスターだと知って?いや、僕が「女王の影」であることは限られたものでしか知らないはず。ならばただのスリか・・・そうしてみればスピリットのカード使いもイマイチ様になっていない。偶然盗んだカードの能力を試したくてこの大会に参加したのであろう。
「どうする?ゆーなに言えばすぐにでも取り返してもらえると思うけど?」
「冗談!こうなったら正々堂々と勝って、正々堂々と奪い返してやるわ!」
「おおー、クールなジュリアちゃんが燃えてるー!
・・・でも自業自得を隠す為だから、意外とまぬけなんだよねー。」
その後、ネコがジュリアにポコポコに殴られたのは・・・言うまでもない。
つづく