ハイマジックランチャーを巡る大攻防戦が始まる数週間前から、
エル・ロークやファーレン軍兵士の中で、『黒死病』にかかる人たちが増えてきた。
それはもちろんミストブレイカーズも例外ではなく、ブロウでさえも、動けない身体になっていたのである。
しかし、それはクロヴのミスト『ロード・オブ・ザ・ピット』の仕業であつた。
弱体したファーレン軍に、スクリブのミスト『マーシュバイパー』の圧倒的なパワーと、
ハールーンのミスト『クリムゾン・マンティコア』の強力な火力が襲いかかる。
苦戦の末、スクリブを倒したミストブレイカーズだったが、
クロヴは黒魔術を使い、スクリブと彼のミストを、
死体を食べれば食べる程強力になる化け物『ルアゴイフ』へと変貌させてしまう。
余りの強さに為す術もない彼らの目の前で、信じられない事が起きた。
ハールーンが自らの手で、クロヴを殺めたのだ。
人の死を弄ぶことを、彼女は許せなかったのである。
それが、自分の愛する人であっても・・・。
結局、グレイのミスト『セラ・パラディン』の捨て身の攻撃により、ハイマジックランチャーは発射され、
教団側は撤退を余儀なくされた。
この戦いによって、彼らは多くのものを失いはしたが、しかし、それ以上のものも手に入れることができたのである。
『ミストクラッシャー』へのクラスチェンジ、『S級ミスト』の供給、そして『ハイマジックランチャー』の獲得・・・。
だが、戦いは終わらない。
黒薔薇騎士団の騎士『アイロス・シュナイダー』が『正統ローク教団』を名乗り、『神聖ローク教団』に反旗を翻したのである。
こうしてフロス島における戦いは、三つ巴の様相を呈し、混沌へと突き進んで行くのであった・・・。