生活と冒険の舞台
※ この世界は「ミストブレイカーズ」と同じ舞台ですが、前作「ミストブレイカーズ」に参加してない方でもわかるように、前作との接点はほとんどありません。よって、前作に参加された方には、重複する説明があるかと思いますが、ご了承願います。
プレイヤー演じる「アリシアンナイツ」は、皆「魔法学園“アリシエル”」の生徒たちです。そこでアリシエルについての解説を・・・するためには、アリシエルのあるダナリアの街や、ダナリアのあるドーリング王国という国、結局のところ世界全体にまで触れておく必要があります。
生徒たちの中には、世界のあちらこちらからやってきた留学生もたくさんいますし、将来はきっと広い世界に旅立つのでしょうから。
この節では、ドーリング王国全体、ダナリアの街、魔法学園アリシエルの3つを順に解説します。世界全体については、次節にて。
1.ドーリング王国
@地理と自然
この世界には、東西に長くユーラシア大陸の2/3くらいのサイズがある、イーラ大陸(北大陸)と呼ばれる大陸があります。ドーリング王国はそのイーラ大陸南部、西寄りに位置します。クレセント湖周辺が領土の中心です。首都、ダナリアの気候はいわゆる「亜熱帯」、温暖でやや湿度が高い気候です。夏はスコールが多くなり、冬は乾燥します。
また、南東部は広大な砂漠地帯(コロニド砂漠)が広がっており、人手が加わるのを拒んでいます。
A歴史
現在から670年前、小国が分立して争っていた戦国時代、リュイナート帝国が遂に大陸を統一します。この年から現在まで「皇暦」という年号が使われ、現在が皇暦670年です。
しかし、そのリュイナート帝国の栄華も長くは続きませんでした。
皇暦13年、「月の災厄」と呼ばれる大災害が起き、大陸の約1/4が消失。同時に各地で飢饉が起こり、黒死病が流行。これにより人口は2/3に激減してしまいます。
力の衰えたリュイナート帝国に、皇暦57年、ガリア王家、当時の第二王子、アウザウン・ガリアの一派が反乱。クーデターを起こします。しかし、クーデターは同じガリア王家の身内の者によって鎮圧。王子以下6名を処刑、13名が追放されます。
この鎮圧に力を貸した三王家、ガリア王家、ヴィルヘルム王家、シャラファド王家(王家断絶後、エウクレデス王家が継承)は、その功績を認められ、それぞれイーラ大陸の南半分の統治権を建国帝、クラウスI世により与えられます。これが三王国建国の始まりです。
以後620年間、ドーリング王国はガリア王家の元、繁栄を続けることになるのです。
B行政
ドーリング王国は、その名の通り「王制」をとった国ですが、決して「王政」ではありません。市民に選ばれた代表者たちが、王の名のもとに政治を執行する「立憲君主国」です。王には政策の決定権はありますが、立憲君主の名の通り(またはその大らかな性格のためか)、王自らが政策を否認、却下したことはなく、現在王家自体は、ドーリング王国の「象徴的」存在として国民に愛されています。
C産業/技術
ドーリング王国で最も盛んな産業は果実栽培です。その国境近くのブラトー山の麓では、亜熱帯の気候を利用したバナナやカカオ、パパイヤ、パイナップルなどが多く栽培され、自国だけでなく、周辺の三王国全ての需要をまかなうほどの収穫量を誇ります。
首都、ダナリアでは水路が発達しており、水路交通機関の整備状況はイーラ大陸一。
工業、鉱業はそこそこですが、様々な手工業が各都市で発達しています。繊維工業、工芸品が代表的ですが、南の海の海岸から流れ着く、フィネンス大陸(南大陸)の工業品を勝手に持ち去り、擬似作成した「アーティファクト」と呼ばれる工芸品を特産とする都市もあります。
また、興業に関しては、この国のお得意と言えるもので、砂漠の中央に立つ、一本の巨大な樹木を利用した一大アミューズメントパーク「樹上都市シャバレディエ」は、ジェットコースターあり、お化け屋敷あり、温泉あり、ホテルありと、至れり尽せりの娯楽を提供しています。
D文化
はっきりした特徴は、三つあります。
一つは「合理主義的・実用的な考えを好む傾向」です。宗教への熱烈な帰衣や迷信等には否定的、懐疑的な態度をとるものが大多数を占めます。伝統や格式よりも、変化、流行を歓迎する傾向があり、よく言ってリベラル、悪く言っていいかげんです。
二つ目は「風呂好き」。特に公衆浴場や銭湯が大好きで、各都市にはその豊富な水源を利用した「風呂屋街」とでも呼べそうな、風呂屋の集中している区画があります。主流はサウナ形式の蒸し風呂ですが、温泉が湧き出る温泉街なども存在します。
三つ目は「お祭り好き」。風呂屋街同様、各都市にはかなりの規模の競技場と劇場が必ず一つづつあります。一ヶ月に一回くらいは必ずどちらかでイベントが催されているはずです。武闘大会、陸上競技会、あるいは古典劇の上演、最新オペラのロードショーなどなど・・・。
なにより国民の性格が王様から一般市民に至るまで「おおらか」なこと。「世界で一番平和な国」というレッテルは、決して治安の良さだけで貼られたわけではないのです。
2.王都ダナリア
@概要
ダナリアは「水の都」と通称されます。その名が示す通り、街には美しく整えられた水路が何本も走っています。それを使った大規模なレガッタが年に一度開催されているようです。
ドーリング王国の政治、産業の中心であり、人口も国内一です。クレセント湖沿岸に位置し、気候は温暖で、穏やかです。
A街区
ダナリアの街は、大きく7つのエリアに分けて考えられます。
「王城」はもちろん、国王やその王女たちが住む宮殿です。街の中心に位置し、都の領土の中で広大な敷地を占めています。警備は厳重ですが、受付をすれば、誰でも城内を見学できます。
「行政区」は文字通り行政機関が集まっているエリアです。王城の南にあり、市庁舎、軍司令部、裁判所などが、整然とした街並みを見せています。常に衛兵が巡回し、治安維持に務めています。
「高級住宅街」は行政区の南に接して広がっています。庭付き一戸建ての豪勢な住宅が並んでいます。
「住宅街」は行政区の西に陣取っており、一戸建てや集合住宅がやや乱雑に集まっています。
「公共区」は高級住宅街と長屋町に東西を挟まれた、市営競技場と市営劇場を中心とするエリア。この二つを筆頭に、観客目当ての店や屋台、遠来の客を狙った宿屋などが集っているところです。
「長屋街」は、3〜4階建ての集合住宅が所狭しと立ち並んでいる下町です。乱暴ですが、独特の活気と義理人情がウリです。
「商業区」は街の東を大きく占めるクレセント湖沿岸を中心としたエリアで、各種商工業のギルド(組合)本部や卸売市場が軒を連ねています。また、そのすぐ西には、各種商工会議所、ギルド本部などが立ち並ぶ、ちょっとしたオフィス街があります。
Bストリート
ダナリアには大きな目抜き通りが四本あります。こうしたストリートは、他の市街とはまた違った表情を持っているものです。
「ダナリア商店街」と「アリシア・ストリート(学生街)」は、都の東岸の商業区から始まり、都の北側を西に巡ります。住宅街内の北広場でシエスタ通りと交差。北広場の東が商店街、西が学生街。学生街西端が魔法学園アリシエルです。
「産業道路」は都の東岸の商業区から、都の南側を西に巡り、南広場で終ります。国の輸出品や輸入品を保管する倉庫が道沿いに並んでいます。また、倉庫だけでなく、実験的なアーティファクト工房が集中しており、終始怪しげな煙やら匂いやら音やらを撒き散らしています。
「ライラクス通り」は産業通りの東端近くから中央に向かって分岐。そのまま中央を貫き、終点近くでシエスタ通りと交差。西の行政エリアへ向かいます。いわゆる飲み屋街、夜の遊び場で、ピンからキリまで怪しげな店が乱立しています。一般に高い店は西寄り、安い店は東寄りです。
また、シエスタ通りとの交点には風呂屋が集中しており、夕方から夜にかけては大変な賑わいを見せます。
「シエスタ通り」は市の中央を南北に横切り、商店街、ライラクス通りと交差。南広場が終点です。食べ物屋、喫茶店、衣料品店、雑貨屋などが多く、暇つぶしに最適。昼の遊び場です。
C名所
ダナリアの名物といえば「朝霧」です。朝日と共にミルクのような深い霧がかかり、これを見たいがために、わざわざ観光にやってくる者もいるようです。
3.魔法学園アリシエル
繰り返しになってしまいますが、魔法学園アリシエルの正式な名称は、「財団法人冒険者ギルド付属 学校法人王立魔法学園アリシエル」です。
それでは、我が母校の姿を見ていくことにしましょう。
@沿革
“アリシエル”は皇暦658年、今から12年前に「次世代を担う勇者の育成」を目指して設立されました。表向きはそういうことになっています。実際は「不良冒険者の増加に手を焼いた冒険者ギルドがヒネリ出した苦肉の奇策」とか、「ダナリアと冒険者ギルドの協力による名所つくり事業」とか、「実は裏に政治的な思惑が・・・。」とか、色々言われています。
が、一番よく噂されていることが、「ガリア王が第二王女誕生の記念に、勢いで作ってしまった」というもの。一見、一番ありえない理由ではありますが、現国王の陽気さを考えれば、誰もが納得する理由でした。そして何より、設立が第二王女が生まれた年であること、学園の名前自体が第二王女の名前(アリシエル・ガリア)であることが全てを物語っているでしょう。
もともとこの学園の前身は、エリート達の集う魔法学院でした。しかし、貴族たちの通う魔法学院や、騎士養成所では、何百年も続く平和の為、武術よりも礼儀を、実戦よりも知識を優先した形式だけのものに成り果てていました。
それは、圧倒的な熟練度を持つリュイナート帝国の「帝国騎士団」、同じ三王都の一つであるカスタリール王国の「機械化騎士団」、最近不穏な動きを見せている宗教団体「ローク教団」の保有する「神聖騎士団(聖花騎士団)」、更には、自治都市ダーファンが雇っている「傭兵」たちにさえ劣る錬度であったため(その分、この国が平和であったという証拠でもあるわけなのですが)、この事態を憂慮した国王が、ほぼ独断で冒険者ギルドと接触。新たなる魔法学校の設立に着手しました。
これは、実戦経験の乏しい魔法学院の生徒たちに、毎日の如く「実戦」の依頼のくる冒険者ギルドの仕事を経験させる、という思惑があったからです。
冒険者ギルドの方でも、どこの馬の骨かもわからない荒くれどもに大事な依頼をまかすよりも、王立の魔法学院の生徒のほうが実力も、礼儀作法もしっかりしており、依頼人の信頼を得られることから、両者の利害が一致。学院の改革は実現に向けて動き始めました。
「次世代を担う勇者の育成」と「不良冒険者の増加に手を焼いた冒険者ギルドがヒネリ出した苦肉の奇策」という建前と噂は、ここから出てきたのです。
しかし、この大幅な学院の改革は、王様一人の行動では実現できません。立憲議会君主国であるこの国では、議会の了承が必要なのです。ある意味、破天荒とも思えるこの学園設立は、激しい批判にさらされると誰もが考えました。
でも・・・その懸案は、議会の大多数の賛成を受け、実現することになったのです。
なぜか?なぜなら、王家の人気の高さに比べ、議会、行政の国民の支持率は、決して芳しいとは言えなかった理由があります。それは、ある議員の汚職事件によって頂点を迎えます。そんな中、降って沸いたような第二王女の誕生。国民たちはみな、汚職の追及よりも第二王女生誕に喜び、そのニュースの方に釘付けになりました。
魔法学園設立の懸案は、議会がこの第二王女誕生の機を利用し、支持率回復を図ろうと、何かの記念式典を催そうと考えていた矢先に上がってきたものだったわけなのです。
国王自らの発案で、第二王女誕生の年に、第二王女と同じ名前の学園を設立する・・・。議会はこの案に喜んで飛びついたわけです。
こうしていろいろな天佑に助けられながらも、「財団法人冒険者ギルド付属 学校法人王立魔法学園アリシエル」は設立されたのでした。「実は裏に政治的な思惑が・・・。」と揶揄される理由はここからなのです。
「魔法学園アリシエル」は「武術科」と「魔術科」の2学科が設置されており、両学科とも三年で全課程が修了します。推薦状があれば13歳から入学試験を受けられますが、一年生はだいたい15歳くらいが普通です。
とはいえ、元々は貴族たちが通っていた魔法学院が前身。入学試験を受けるには、各国の領主や貴族、騎士たちの推薦か、冒険者ギルドの紹介状が必要となります。
(ちなみに「基本コンセプト」に出てきた「ファントム・ウインド」がこの学園に入学できたのは、彼の後見人が「聖花騎士団」のひとつ、「龍胆騎士団」の筆頭騎士だからなのです。)
一学年ごとに4つのクラスがあり、1クラスは約25人前後。よって全校の総生徒は300名となります。もちろん年によって変動するので、いつもぴったり300名ということはありません。
アリシエルが学生街の西端にあることは、既に触れました。周辺はごく一般的な住宅街です。敷地面積は結構贅沢で、400メートルトラック2つ分くらいはあります。
A施設
この学校にある施設を紹介します。
A.時計塔
敷地のほぼ中央に位置する、やや円形の塔です。三方を本部棟、南棟、東棟に囲まれており、連絡通路と階段で3棟を結んでいます。二階の床は吹き抜けで、ホールと通称されます。
三階、四階は三角形で、各面に時計が1つついており、内部は時計を動かす機械室となっています。機械室は同時に、掃除用具やガラクタをしまっておく物置でもあります。
B.本部棟
時計塔の西の2階建ての建物。朝方は東棟に日光を遮られるため、冷えこみます(特に冬)。授業が入っていない先生は、自分の研究室にいるか、ラウンジでだべっています。研究室とは、教員1人に1つ割り当てられている約8畳の小部屋で、授業に使う資料の保管、教員個人の研究、作業等に使われるものです。
1階にある事務局は、学校を運営するための様々な事務を受け持っており、学内の事を扱う学務課、学外との交渉や折衝を行なう庶務課、金銭管理を専門に行なう会計課の3セクションがあります。生徒たちに身近なのは学務課で、施設の利用申請や課外演習の手続き、証明書類の発行などでお世話になります。事務局のすぐ隣は保健委員の溜まり場と化している医務室で、ここも生徒(特に武術科の)にとっては馴染みの場所です。
学校経営の中枢が集っており、生徒立入禁止となっている場所もいくつかあります。
C.南棟
時計棟の南側の建物。朝日と夕日の直撃を受けるため、生徒たちからひどく不評を買っています。
2階建てで、空間の約半分は25人サイズの普通教室、残りは特別教室(調理実習室、被服室、工作室、大講義室)です。特別教室は、教材が運び込みやすいよう、1階に集められています。
多数の更衣室も設置されており、どちらかというと武術系向けの建物、という位置付けになっています。
D.東棟
時計棟の東側の建物。環境的に、最も快適な位置にあります。呪術的な装甲を施された(でも1年に2、3回は必ずどこかがふっとぶ)実験実習室(大きさは普通教室の約半分)があり、魔法の実験のために自由に借りられるようになっています。魔術系の建物です。
一部の教室は、外気温に関わらず室温が一定(この世界に空調設備はありません)で、有難がられると同時に不気味がられています。
E.体育館/講堂
南棟の南端に位置。普段は武術の授業2クラス分が授業のできる体育館として機能しています。セレモニーなどのおりは、倉庫の中から折り畳みイスが引っ張り出され、講堂に早変わりします。
F.図書館
東棟の東端に位置。地上1階、地下1階。地上部は、日光で本が痛まないよう半地下になっています。
学外者でも利用する事ができるようになっており、ご町内のディレッタントや卒業生がよく顔を出します。地階の半分は、めったなことでは閲覧許可がおりない開かずの書庫となっています。どんな本が納められているのかは、一部の関係者しか知りません。
G.旧館
図書館の北側につながっている、二階建てのやや小さめの建物。普段は使われませんが立入禁止ではなく、学務課に申請することで、サークルの合宿などに利用することができます。ただし、施設の手入れも掃除も利用者が行なわなければなりません。学校側に言わせると、これも訓練の一環だとか。
なお「旧館」は通称です。正式名称と本来の用途は不明で、一部の職員が知っていると噂されています。
H.北校庭
本部棟と東棟の北に位置。敷地面積の約半分をしめる、広い校庭です。生徒が故郷から連れてきたペットや学校の馬を預る広い厩舎があり、北校庭は馬場としても機能します。厩舎と温室は、WWFという動植物飼育サークルの管轄です。
サークル活動を支援する、部室棟もあります。8畳の部屋が16部屋。2階建てです。東北の角には、磨耗してしまって正体の良くわからない記念碑らしき物が立っています。
I.南校庭
南棟で東西に分断されています。体育館のすぐ西隣が正門です。変った物は特にありません 。
B寮施設
寮から学校までは歩いて15分。半端に近いため、油断して遅刻しやすい距離です。寮の敷地自体は、北広場の南、宅地のド真ん中です。
南北に伸び、東西に並んだ男子寮と女子寮の間に、職員寮と食堂の建物がはさまっているかたちです。どの建物もいいかげん老朽化している上、生徒数(及び職員数)のじわじわした増大に伴う建て増しが繰り返され、つぎはぎ細工のようです。壁は、普通の住宅と同じ漆喰塗りです。
寮の管理は職員寮の職員の持ちまわり、共用部分の掃除などは、そこを使う生徒や職員の持ちまわりで行い、風紀委員が門限前後の見回りなどを行っています。お風呂はなく、近くの銭湯まで出かけることになります。
A.男子寮
3階建てです。特別なものがあるわけではありません。ひと部屋は二人部屋で、だいたい10畳くらいの広さがあります。そこに、狭めの二段ベッドと狭めの勉強机二つ、小さな二人用のテーブル、造り付けのクローゼットが詰め込まれています。土足での利用を前提として作られています。
内装は、傷つけたり壊したりしない限り結構自由にいじっていいので、たまにスゴい部屋が出現します。畳敷きになっていたりとか。
前述の通り、お風呂はありません。部屋数は140部屋。洗面所、手洗いは共同で、各部屋には水場や流しはついていません。
B.女子寮
規模も中身も年季も、男子寮と同じ。ただ、住人が男子寮よりはやや丁寧にものを扱う傾向があるため、ボロけ具合はあちらと比べるとややマシなようです。
C.職員寮
別名独身寮。2階建てです。住人はだいたい独身の若い職員で、家族持ちは入っていません。寮食堂のスタッフのなかでも、物好きで一人暮らし(生涯独身とか、子供を追い出しきって連れ合いに先立たれたりとか)の人が、幾人かそれに混じっています。
部屋の構造は男子寮、女子寮と変わりませんが、それを2人でなく1人で使うことになります。部屋数は35部屋。
D.寮食堂
寮で生活する全員の朝食と夕食をまかなう脅威の施設。建て増しを繰り返してきましたが、それでも人が殺到する朝メシ時は、殺人的な混み方をします。
朝と夜のメニューは日替わりで変わりますが、1回の食事に提供されるメニューは1つだけ。5つくらい列の作れるカウンターに行けば、おばちゃんがトレイにのっけて渡してくれます。朝なら、一緒に昼のお弁当も注文することができ、その場合だけ一緒にお弁当が出てきます。
室温と同じ温度(保温装置や冷却装置は高価なアーティファクトで、こんなところにおいそれと使えません)のお茶が常備されており、灯りが落とされてしまう深夜でなければ、自由にダベることができます。
E.洗濯場
男女別に用意されている、洗濯用の水場です。同時に使えるのは、それぞれ、12人くらいが限度。上手くローテーションして使わないと、あっという間にパンクします。
もちろん洗濯機のようなものはあるはずもなく、手と洗濯板、濯槌をフル活用しなければなりません。洗剤は、台所から出てくる灰に、食用にならない柑橘類をブレンドする、この街では一般的なものです。
C一日のスケジュール
学校は、週休一日。日曜日がお休みです。土曜も授業は1日がかり。平日の生徒たちは、およそこのような時間割で動きます。
7:30 |
平均的な起床時刻、学校開門 |
7:40 |
女子寮洗面所の混雑ピーク |
8:00 |
寮食堂オーダー開始 |
8:05 |
男子寮洗面所の混雑ピーク |
8:15 - 8:20 |
寮食堂の混雑ピーク |
8:35 |
平均的な寮出発時刻 |
8:50 |
平均的な学校到着時刻 |
9:00 - 10:45 |
1時限 |
11:00 - 12:45 |
2時限 |
12:45 - 13:45 |
昼休み |
13:45 - 15:30 |
3時限 |
15:45 - 17:30 |
4時限 |
17:30 - 19:30 |
清掃、部活 |
20:00 |
学校閉門 |
20:30 |
寮食堂オーダーストップ |
22:00 |
風紀委員巡回 |
22:15 |
消燈時刻 |
D年間スケジュール
学校の主な年間行事を一覧にしました。
月/日 |
魔法学園 アリシエルの行事 |
_4/_8 |
一学期始業式、入学式 |
_4/_9 |
校内大掃除 |
_4/14 |
課外活動団体の部員勧誘解禁 |
_6月第1土曜 |
体育祭 |
_7月第1週 |
期末試験 |
_7/19 |
1学期終業式 |
_7/20 |
夏休み開始 |
_8/31 |
夏休み終了 |
_9/_1 |
二学期始業式 |
10/ 1 |
収穫祭(学校休業) |
10月第1週土日 |
文化祭 |
10/31 |
ハロウィン |
12月第1週 |
期末試験 |
12/24 |
二学期終業式 |
12/25 |
冬休み開始 |
12/27 |
入学試験 |
12/31 - _1/_1 |
旧年の送り、新年の迎え |
_1/_8 |
冬休み終了 |
_1/_9 |
三学期始業式 |
_2/14 |
バレンタインデー |
_2月最終週 |
期末試験 |
_3/14 |
卒業式、三学期終業式 |
_3/15 |
春休み開始 |
_4/_1 |
エイプリルフール |
※この他に「ダナリア建国記念日」・「アリシエル創立記念日(アーリス王女の誕生日)」(どちらも学校休業)があります。